October
2022
Vol.46
cover
スペシャルインタビュー 鶴田真由

大切なのは波長が合うこと 旅の思い出と心地よい暮らし

スペシャルインタビュー 鶴田真由
スペシャルインタビュー 鶴田真由

好きな国は…
イランの文化に心惹かれますね

南インドにも
深い縁を感じています

スペシャルインタビュー 鶴田真由
スペシャルインタビュー 鶴田真由

旅好きになったきっかけはありますか?

20代の頃、ひとりで屋久島に行ったんです。ひとりだといろんな人が声をかけてくれて、一緒に出かけたり、宿では配膳を手伝ったり、いつもとは違う経験ができました。そこから旅が大好きになったのだと思います。

衣装協力 +
衣装クレジット ワンピース49,500円(ピッチュン/パパス|03-6427-9306)、ネックレス68,200円、ピアスパーツ16,500円、ピアスフック24,200円、ショートブーツ48,400円(ワンピース以外ヨーガンレール|03-3820-8805)
※表示価格はすべて、税込み表示となります。 ×
スペシャルインタビュー 鶴田真由

どこへ行っても
自分と波長が合うものを
選んでいます

スペシャルインタビュー 鶴田真由
スペシャルインタビュー 鶴田真由

海外にも積極的に出かけていますね。特に興味のある地域はどこですか?

アジアやイスラム圏が好きですね。自分とすごく縁があると思うのは、南インド。初めて行ったとき、帰りの空港に向かうタクシーの中で離れたくなくて泣いてしまいました。イランの文化も大好きで、あと3回は行きたいなと思っています。

衣装協力 +
衣装クレジット モヘヤセーター39,600円、ワンピース50,600円(ともにsuzuki takayuki|03-6821-6701)、ピアス19,800円(ヨーガンレール|03-3820-8805)
※表示価格はすべて、税込み表示となります。 ×
スペシャルインタビュー 鶴田真由

ご自宅には、旅先で買ったものがたくさんあるそうですね。

ほとんどがそうかもしれません。(写真を見せながら)リビングに敷いているのは、イランで買った絨毯です。クッションもイランで買ったもの。壁にかけている布はインドネシアの織物です。

ダイニングテーブルとして使っているのはパリのクリニャンクール(蚤の市)で買った古い床板。人が集まる大きな広間で使われていたもので、お店の人からは「君は長年人が踏んだものを食卓にするのか?」と言われました(笑)。クリニャンクールでは、引き出しも買ったんです。もともと道具箱として使われていたもので、それぞれに引き出しに入っている金具がついています

旅先では、家のどこに置くかをイメージして買うのですか?

絨毯やテーブルはそうでしたが、帰国してから、家にあるものとどうすれば調和がとれるんだろうとやりくりすることもあります。この棚の上に並べているのは、アフリカやブータン、日本で買った置物です。

スペシャルインタビュー 鶴田真由

鶴田さんのご自宅のダイニングテーブル。
パリの蚤の市で購入。

スペシャルインタビュー 鶴田真由

鶴田さんのご自宅。
棚の上にはアフリカ、ブータン、日本など
旅先で気になって購入した物が並ぶ。

スペシャルインタビュー 鶴田真由
衣装協力 +
衣装クレジット ニットベスト45,100円、ワンピース63,800円(ともにsuzuki takayuki|03-6821-6701)、ピアス15,400円(ヨーガンレール|03-3820-8805)
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いろいろな国の文化をミックスするのが上手です。

どこへ行っても自分と波長があうものを選んでいるので、共通点があるのかもしれませんね。自分が足を運んだ場所で、その土地の人から買うのが楽しいですね。自分の心がどう反応するかは、その場にいかないとわからないので、ものとも出会いが大切だと思っています。

動画で紹介してもらったブータンのお香は、部屋の中が浄化されるようないい香りでした。

朝、起きるとお香に火をつけて1時間くらい瞑想します。心と身体が整うんです。夜、疲れたなと思うときに焚くこともあります。

鶴田さんにとってお家はどういう場所でしょうか。

自分が一番長くいる場所ですからとても大切にしています。暮らしている街も家も、自分の身体や心に与える影響がすごく大きいと思うんです。だから、物件を選ぶときは、必ず自分で足を運んで風の通りや日当たりも確かめます。集合住宅でも階が違うと雰囲気が違うこともありますから。家はずっといたいくらい居心地のいい場所ですね。

あの人のお気に入り

「鉄瓶と茶器」

鶴田真由さんのお気に入りはブータンのお香。ジュニパーという植物がメインの香りで、気持ちをすっきりと整えてくれるところがお気に入りポイントだそう。

素顔がちらり 撮影オフショット

「南欧の田舎で、ちょっとしたリゾートを楽しむ」をイメージした今回の撮影。小さな花束や南欧をイメージしたインテリアが、鶴田さんの凛とした美しさを引き立ててくれました。

鶴田真由さん撮影オフショット
花束と一緒に。
マルシェで買ってきたばかりのお花をイメージしています。
鶴田真由さん撮影オフショット
遠くを見つめる表情が
儚げで美しい鶴田さん。
鶴田真由
PROFILE
鶴田真由MAYU TSURUTA
1988年女優デビュー。凛とした力強さとしなやかさを併せ持つ演技で注目され、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。1996年には「きけ、わだつみの声」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。自然体で飾らない姿と独自の視点からのコメントで旅番組、ドキュメンタリー番組への出演も多く、2008年には第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)の親善大使の委任を受けている。著書に旅エッセイ「ニッポン西遊記 古事記編」などがある。