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![実例01](/book/vol60/images/special01/case01_img01.jpg)
以前から猫が大好きで、いつか「お迎えしよう」と決めていた加藤光さん。夫のYさんも賛成してくれたものの、仕事で長く家を空けることも多く、なかなか実現できませんでした。ところが、コロナ禍でご夫妻の働き方が変わり、ご自身も妊娠して家にいる時間が増加。いまこそ「夢を叶えよう!」と、Webでさまざまな保護猫団体を探して、出会ったのが生後4か月ほどの白い子猫。「優しい雨の日」に加藤さん宅に来たことから「小雨ちゃん」と名付け、初めての猫との暮らしをスタートしました。
![実例01](/book/vol60/images/special01/case01_img02.jpg)
猫の知識がまったくなかった加藤さんは「最初は寝る時間の長さや吐き戻しに驚いて。また、家の中は猫にとって危険なものが多くてびっくりしました」。そこで、しっかり調べて猫が安全で快適に暮らせる部屋づくりを心がけました。
加藤さんご一家はご自宅を新築中で、現在のお住まいは「1年間の仮住まい」ですが、あちこちに小雨ちゃんのための気配りがあります。例えば、猫が飲み込んでしまうものは出しておかない、居場所や爪研ぎを複数箇所に設置する、香りの強いものは置かない……。ハンドクリームも無香料で安心な素材を選択しています。素敵なインテリアにも工夫が。植物は猫に害のないものに限定し、猫の手がとどく所はフェイクグリーンに。「ラグやファブリックは毛が付いても目立たないよう、小雨ちゃんの毛色に寄せているんですよ」。
「小雨ちゃんが来て、娘が生まれ、ゆったり暮らすようになりました。いまでは小雨ちゃんの全てが “癒し”。猫と暮らすデメリットは家から出たくなくなること、一刻も早く帰りたくなることですね」と笑う加藤さん。まだ 4年しか一緒にいませんが、もう猫のいない暮らしは考えられないそうです。
![実例01](/book/vol60/images/special01/case01_img03.jpg)
![実例01](/book/vol60/images/special01/case01_img04.jpg)
![実例01間取り](/book/vol60/images/special01/case01_floor.png)
① 猫にとって安全なもの、猫がかじらないものを選んで本物のグリーンを置いています
② 窓のハンモックの上に小雨ちゃんが乗っている間はカーテンを閉められません。そこでベランダに大きめのグリーンを置いて目隠しにしました
③ リビングのラグは、最初からヴィンテージ風の風合いのあるものを選ぶと、猫が爪を研いだりしても目立ちません
④ 柱や家具で爪を研がないように、あちらこちらに爪研ぎを置いてあります
⑤ 猫は高くて安全なところが好きなので、キャットタワーを設置
![部屋主プロフィール](/book/vol60/images/special01/case01_profile.png)
年代:40代(フォトグラファー)
住居区分:賃貸 居住年数:2か月 同居人:夫、娘、小雨ちゃん(猫)
![実例02](/book/vol60/images/special01/case02_img01.jpg)
子どもの頃は身近に猫がいて「猫と暮らしたいと思っていた」Mさんと、「命を預かることに慎重」だったMさんの夫。結婚を機に埼玉に定住することになった2人は保護猫シェルターに足を運び、そこで出会った子猫チャイくんを迎えることになりました。その後、Mさんは地元の保護猫団体「かわねこTNR部」を知り、猫たちを幸せにするための活動に携わることに。譲渡先を探していた生後半年のふわふわ三毛のクレオちゃんも家族となり、いまは預かり中の3匹を含めて5匹の猫たちと暮らしています。
![実例02](/book/vol60/images/special01/case02_img02.jpg)
「猫はクールな生き物だと思っていましたが、すねたり、甘えたり、怒ったり、実は感情が豊か。それぞれ性格や行動も異なります」とMさん。チャイくんは1人っ子気質でほかの猫が嫌い。一方、クレオちゃんは子猫に優しく、チャイくんのことが大好き。極度の怖がりで隠れたがりです。歴代の預かり猫たちはやんちゃで、壁掛型テレビに噛みついて壊してしまったり、ドライフラワーに飛びついたり、鉢植えのガジュマルの葉を全部落としてしまったり。
「そういうことは一緒に暮らしてみないとわかりません。個性が違えば、何にストレスを感じるかも違います。一般的な安全対策に加え、その猫の個性に合った対策をその都度考え、少しずつ猫も人も安心できる部屋づくりをしていけばいいと思います」。また、インテリアも大好きなMさんは「最近はインテリアの邪魔にならないおしゃれな猫グッズや猫家具も手頃な価格になっているので、そういったものを選べば人もストレスなく心地よく過ごせますよ」とのこと。
猫はそこにいてくれるだけでかわいくて癒される、というMさん。「もうすっかり“猫沼”にはまっています!」
![実例02](/book/vol60/images/special01/case02_img03.jpg)
![実例02](/book/vol60/images/special01/case02_img04.jpg)
![実例02間取り](/book/vol60/images/special01/case02_floor.png)
① 現在の家を購入した際に、猫部屋をつくりました。調湿・防臭の壁材、木製のキャットステップ、ケージ、見守りカメラなどを設置してあります
② 預かり猫の最初の隔離や飛び出し防止のため、脱走防止扉を自作
③ 脱走防止扉の外側にある土間には、段ボール箱など猫がいたずらする恐れのあるものを収納
④ アートやインテリア小物は、猫がさわれない場所にぎゅっとまとめてすっきり
⑤ 猫のおもちゃや飲み込みそうな細かいものは、テレビボードの引き出しなど、猫が自力で開けられない場所にしまってあります
![部屋主プロフィール](/book/vol60/images/special01/case02_profile.png)
年代:30代(パート社員)
住居区分:分譲 居住年数:4年 同居人:夫、Chai(チャイ)くん&CLEO(クレオ)ちゃん(猫)、現在預かり中の猫(あおくん、そらちゃん、れいくん)