6年前、猫のURIと一緒に九州から神奈川に越してきたuribonneさん。URIが窓の外を見ながら日向ぼっこできる部屋を望んでいたのですが、夫のAさんが探してきたマンションは、日当たりが悪くてガッカリ。でも今は「この部屋をここまで作ってきて、何年か後に元に戻さなくちゃいけないと思うと寂しいですね」と言います。
以前は仕事に追われて、家は『ただ眠るだけの場所』だったというuribonneさん。引っ越しを機にURIと一緒にゆっくり休日が過ごせる仕事に転職しました。時間にゆとりができ、趣味としてDIYを始めることに。その最初の作品がキャットタワーだったそう。市販のものを購入したものの大きすぎて邪魔だったからと「突っ張り式の壁面材を使って自分で作ったら、思いがけずうまくできたんです」。それからスイッチが入り、窓や壁にキャットステップや猫グッズの収納棚、部屋のパーテーションなど次々に作っていきました。「URIが大きくなるに従って、キャットステップを荷重に耐えられるようにしたり、使い勝手を考えて滑り止めをつけたり、URIと一緒にこの部屋も育ててきた感じがします」。
LABRICOで作ったキャットステップ。窓に貼り付けるタイプの猫用ハンモックは、大きなURIでも十分入る大きさ。
LDKを手作りのパーテーションで区切って使用。
- ①マスキングテープを使って色を紺に変えたドア。
- ②鹿の壁飾りは「僕も何か趣味を持ちたい」とAさんが製作したオーブン陶芸。
- ③パーテーション裏は猫のトイレとお掃除グッズコーナー。
- ④キャットステップの滑り止めは、URIの行動を観察して、滑りそうなところに追加。
休日を使ってDIYに勤しむ日々をInstagram(@uribonne)で発信中。平日の忙しさを忘れられるひと時。
愛猫の楓と一緒に上京した時、猫と一緒に住めるマンションを探すのに一苦労したKさん。「そのときの住まいは最寄り駅からバスで15分。通勤の便は無視しても楓の快適性を優先しました」。その後、長く患っていた楓のためにと、その過ごしやすさを一番に考えて5年前に今の家を建てたそう。「設計会社の担当者さんも猫を5匹飼っていて、猫のためのアイディアを出しあいました」。楓が外を眺めやすいように床から近い場所に明かり取りの窓を設けたり、床を全てフローリングにしたり。「床材や壁材もペット対応の傷や汚れに強いものを選びました」。
楓が虹の橋を渡って、しばらくは猫を飼うことはなかったKさんですが、どうしても猫が飼いたくなり、よく知るブリーダーに相談。自分たち夫婦が留守の時も2匹いれば寂しくないからとアメリカンショートヘアのナツメとスズを連れ帰ることに。2匹ともアクティブで、楓より大きいので「キャットステップはもう少し大きめに作った方が良かったなと思っています」。
夫のYさんがリモートワークになった時に設置したスペース。Yさんが不在の時は猫の遊び場。
左側にあるケージは、ナツメとスズが子猫の時に使った頂き物のケージ。
- ①玄関のライトは猫にも反応するため帰宅時の脱走用に役立つ。
- ②人間専用トイレ。
- ③戸棚は全て猫の手が届かない場所に扉をつけて。
- ④猫用の水道。気づいた時にすぐ新鮮な水をあげられる。
- ⑤Yさんのテレワークスペース。
- ⑥猫用トイレが3台置ける。
Instagram(@k.kaede_cat)では元気なナツメとスズの日常を発信中。
長年育ててきたミニチュアダックスのmarronが3年前に旅立って、体力的にもう犬を飼うのは難しいと思った藤森さん。長男が猫アレルギーだったので、猫を飼うことは諦めていましたが、「サイベリアン」という猫種ならアレルギーが出にくいと聞き、信頼のおけるブリーダーに相談。そこで一目惚れしたのがSherryでした。「猫を飼うにあたって、ソファーや壁に傷がつくことは半ば想定していました。でもこの子は本当に大人しくて、壁で爪をといだことはありません」。そう言われて見渡すとお部屋のあちこちに可愛らしい「爪とぎ」がいくつも置かれていました。Sherryにストレスがかからないよう工夫しているのがわかります。
棚やチェスト、デッキの手すりまで自分で好みの色に塗るほどインテリアが好きな藤森さん。「爪とぎや猫のおもちゃはインテリアのことも考えてダークな色使いのものは避けています」。Sherryのためのサンルームには大きな花の形の爪とぎの横にアジアンテイストのアームチェアがありましたが、「この椅子で爪をといだこともないんです」。
ほとんどSherryのための部屋。トイレもこの部屋に。奥のチェストの上にはmarronの祭壇が。
洗面台の青いタイルは「水が跳ねるとカビが生えやすくなるので」と、藤森さんが貼ったもの。
- ①臆病なSherryは見知らぬ人が来るとここのピアノの裏に隠れてしまう。
- ②Sherryのために作ったサンルーム。
- ③あちこちにある爪とぎ。
- ④Sherryは2階の踊り場から1階を眺めるのが好き。
春には娘さんも独立。趣味のカメラでSherryを撮影。Instagram(@siberian_sherry)で発信する毎日。