
人の暮らしになくてはならない、水。清らかな水がおいしい料理を生み出す。水辺の憩い場がある。そんな水辺のある暮らしは私たちの生活を豊かにしてくれます。今回はそんなちいさな水辺の街として、二子玉川、大垣市、島原市の3つの街をご紹介します。
text:Ikumi Ueno(effect) photo:Eizaburo Sogo
-
良質な水を使った
おいしい料理が味わえる料理の味を大きく左右すると言われているのが水の質。きれいな水が湧く地域であれば、その水を活かした料理が味わえ、食生活が豊かになること間違いなし。 -
水辺に憩いの場があり
大人も子どもも楽しめる水辺の近くに遊べる場所があれば、自然と人が集まる憩いの場に。子どもにとっては自然や生き物と触れ合う場、大人にとっては癒しの場に。 -
水辺の景色を望む
お店がある水辺の景色は気持ちを開放的にしてくれます。そんな景色を前に食事をすれば、会話も弾み、料理もおいしく感じられるはず。食事の時間が楽しくなりそう!

二子玉川は通称「ニコタマ」と呼ばれ、多くの人が憧れてきた街です。駅の周辺は近年開発が続き、洗練された街並みが広がっています。そして駅周辺が進化する一方で、多摩川や公園など豊かな自然が整備され残されていて、そのバランスのよさが保たれているのも魅力。子育て支援センターや自然のなかでの遊び場が充実しているため、子育て世帯にも人気の街です。駅前から数分歩いただけで豊かな自然が広がるため、遠方から訪れる人も多く、平日でもにぎわいます。

住みたい街の上位に常にランクインする、世田谷区・二子玉川。二子玉川駅は東急田園都市線、大井町線が乗り入れ、渋谷駅まで15分と都内へのアクセスのよさも抜群です。駅前は二子玉川ライズ、玉川高島屋S・Cなどがあり大きく発展していて、買い物には困りません。とくに二子玉川ライズには蔦屋家電など話題のお店が入っています。2015年にオープンしたテラスマーケットエリアは、オープンデッキの開放的な造りになっていて、人々が憩う場所もたくさん。そして駅の周辺には自然豊かな公園や多摩川沿いの景色が広がり、散歩やジョギングをする人も多い街です。

二子玉川の住民インタビュー
片山さん
大野さん
西本さん
谷ヶ崎さん
暮らしのスポット

兵庫島公園
きぬたまあそび村
CHICHICAFE
岐阜県の南西部に位置し、豊富な水資源を持つ街、大垣市。全国でも有数の自噴帯で、地下水の恩恵を受けられる街として人気です。今でも良質な地下水が数多く残されており、井戸の数は市内24か所にも及びます。またその水の恩恵により、ブランド米「レンゲハツシモ」や地酒など多くの名産品を生み出す街としても有名。
東洋経済の「住みよさランキング2022」で、岐阜県1位を獲得した大垣市。その住みやすさは良質な水があること以外にも、大垣駅前の発展や商業施設の充実によって、買い物に便利な土地であること。さらに名古屋駅まで30分で移動できるなど、交通の便のよさがあげられます。また上石津地域の、鈴鹿山脈と養老山脈に囲まれた雄大な自然も魅力です。
大垣八幡神社「大垣の湧水」
金蝶園総本家 大垣東店「菓生の泉」
長崎県の南東部、有明海に面した島原半島の東端に位置する島原市。湧水が豊富な土地として有名で、島原市一帯に点在しているおよそ60か所の湧水地は「島原湧水群」と呼ばれ、日本名水百選に選定されています。その豊かな水源は生活用水にも活用されており、市内の水道水は天然地下水100%。その恵みに感謝する祭りとして1987年から「島原水まつり」が開催され、地元団体による水にちなんだイベントなどで盛り上がります。
島原市の魅力は、歴史深く風情の残る街並み。江戸時代に松平七万石の城下町として栄えた名残りが今でも残っており、島原城を囲むお堀と武家屋敷が点在しています。豊かな自然環境を活かし、農業地帯としても栄えている島原市では、ブランド野菜の生産も盛んです。
新町の水路
茶房速魚川






