「もともと北欧のインテリアに憧れがあり、いいなと思うものはデンマーク製のヴィンテージ家具ばかり。マリメッコなどのファブリックも好きでした」と話すpomqujackさんご夫妻。5年前にそれまで住んでいた社宅を出ることになり、思い切って3LDKの中古マンションを購入してリノベーション。そこで北欧ヴィンテージモダンの住まいをつくりました。その際にお二人が心がけたことは「生活感を前面に出さないこと」と 「あたたかみのある家づくり」です。
選んだ床材は、素足でも冷たさを感じにくいアメリカンブラックチェリー。家具はチーク材を多用したデンマークのヴィンテージが中心。どちらもうっすらと赤みを感じる色合いで、視覚と触覚の両方から木のぬくもりが伝わります。ファブリックはグレー&白をベースに、オレンジと青をキーカラーにしました。
照明は「いつか我が家に」と憧れていた「PHアーティチョーク」を主役に。明るさを抑えた暖色系の間接照明と可動式スポットライトを巧みに配置しています。
「蛍光灯などで部屋全体を均一に照らすと、平坦であたたかみがなくなってしまいます。視線の先に奥行きが出るよう、間接照明で部屋の隅を照らしてあえて陰影をつくるようにしました」とpomqujackさん。
「陽が暮れた後に外から自宅の窓を見ると、オレンジ色の光に安らぎます」とのこと。仕事で疲れて帰って来た時でも、リラックスできるあたたかな我が家になりました。
① リノベーションの際に持ち物の総量を把握し、生活感が出がちな服やバッグをまとめて収納できるウォークインクローゼットをつくりました。
② 暮らしの中心となる広々としたあたたかみのあるリビング。
③ バルコニーにはシマトネリコなどのグリーンを置きライトアップ。
④ キッチンでは物は出しっぱなしにせず全てしまうように。表に出ている家電はマットホワイトで統一し、スポットライト型の照明で照らします。
年代:40代(会社員)
住居区分:分譲マンション 居住年数:5年 同居人:妻
14年前に集合住宅から一戸建てに住み替えたasasaさん。新しい家は半建売でしたが仕様が選べず、ドアも窓も壁もごく“普通”。全く好みではなかったそうです。
「とは言え、住み始めて数年でリフォームは早すぎるし、費用も気になります。じゃあ、自分でやろう! とDIYも含めて家づくりを始めました」。壁やドアを塗りかえ、棚や木製窓枠をつくり、小物も自作。味わいあるアンティーク家具も取り入れて、すっきりしながらも優しい雰囲気の部屋をつくりました。
asasaさんの冬支度は、まずファブリックから。「夏はリネンだったクッションカバーをウールなどの素材に、ベッドカバーもキルティングに変えていきます」。ラグもムートンや厚みのあるもの、あたたかみのある色合いに変更。「大きなラグを1枚敷くよりも、小さなラグを複数枚取り入れる方が季節の模様替えもしやすいのでおすすめです。足元やチェアに1枚敷くだけであたたかく、見た目の雰囲気も変わりますよ」とのこと。
「ライトが好きすぎて」と言うasasaさんのお宅には15個ほどの照明器具がありますが、間接照明の複数使いによってあたたかな雰囲気をつくっています。「冬になると光を楽しむ時間が増えますね。最近は庭木にも防水のソーラーLEDライトを取り付け、非日常感に癒されています」。
ほかにもLEDキャンドルや大小のクリスマスツリー、リースや小さなヒムロスギの束など、季節を感じさせるものをそっとプラスしているasasaさん。お手本にしたい、寒さを感じさせない家づくりです。
① キッチンやリビングでは、派手な色の器やパッケージ類は扉のついた収納にしまい、よい感じのものは見せる収納で棚などに並べています。
② 後付けで設置したサンルーム。クッションフロア貼りやデイベッド・棚つくりは全てasasaさんが行いました。寒い季節には暖炉型ファンヒーターや大きなクリスマスツリーを置いています。
③ 少しだけ仕切りをつくって、夫のMさんのスペースを確保。仕事関係の資料が並びますが、ラグやグリーンを置くことでリラックス感も出しています。
年代:40代(サービス業)
住居区分:分譲住宅 居住年数:14年
同居人:夫、ダックスフントのアクアちゃん(15歳)