持ち込むのではなく
現地に溶け込むように
過ごしています
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羽田さんは、二拠点生活が長いそうですね。
30代の頃、仕事で毎月1週間くらい京都に滞在するような生活をしていました。そして40代の頃は、沖縄と縁ができて通っていたんです。あちらで過ごす時間は、まさに“移住”でしたね。並行して実家には毎月のように帰っていました。50代になってからは両親が高齢になったこともあり、実家がある茨城県常総市に滞在する時間が増えていきました。
常総市ではどんな暮らしをしていますか。
東京での暮らしを持ち込むのではなく、現地に溶け込んで暮らしています。近所の方からお野菜をいただくと、お礼に頂きもののゼリーをお返ししたりして、人との距離が近いんです。日常の買い物も東京では1週間分をまとめて買うことが多いのですが、常総では新鮮なお野菜が手に入るので、毎日必要なものを買っています。
お野菜がたくさん。
スローライフを
満喫しています
なるべく天然素材を
ベースにしたい
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地方暮らしのよさが伝わってきます。
地方には、まだ家族全員でご飯を食べる文化が残っているところもあるんです。おばあちゃんと一緒にいると、年を取るとこうなるんだ、と自然と理解できるようになります。そうやって思いやりをもてるようになるんですよね。
羽田さんが魅力を感じるのはどんな土地ですか?
若い頃は海や山など「来たぞ」感があるところに行くことがうれしかったんです。行くと気持ちが高まりますよね。年を重ねると、田園風景が広がる景色に惹かれるようになりました。昔から変わらない風景が心地いい。日常の中にすぐに溶け込めます。
移住や二拠点居住を決断したお知り合いもいますか?
今、芸能界は二拠点ラッシュです。沖縄に生活の拠点を置いて、都内にマンションを1部屋だけ借りているとか。長野県や山梨県、千葉県など、みなさん、いろいろなところで暮らし始めています。
地方で暮らすことにどんな価値を見出しているのでしょうか?
自分で食べるものを自分で育てたい、と農業を始める人が多いですね。時代に対する不安を感じているのかもしれません。災害時の備えにもなります。
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移住や二拠点生活を考えている人にアドバイスをお願いします。
地方でよく耳にするのは、UターンよりもIターン、つまり移住が増えているということです。そういう場所にはたいてい移住を支援するプログラムがあるんです。だからまずは自分で調べたり、相談したりするといいと思います。なかなか踏み出せないという人の方が実は向いているかもしれません。「えいやっ」と決めてしまうのではなく、何回か通って自分なりのシミュレーションをしながらじっくり考えて準備するといいですね。
最後に羽田さんにとっての「自分らしい暮らし」を教えてください。
50代になって自分にとっての不要なものが見えてきました。もう華美なものはいらない。着るものも住むところも天然素材をベースにしたものがいい。なるべく自然な状態でいたいので、暑くてもあまりエアコンは使いすぎないで、なるべく扇風機を回すようにしています。そういう暮らしがすごく自分らしいと思っています。