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夢のショールーム散歩

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 代官山駅北口を出て代官山通りを歩いて行くと、階段状の窓がユニークな建物が目にとまります。その2階にあるのが、ドイツで135年もの歴史を誇るフォアベルク社の掃除機「コーボルト」のショールームです。
 こちらで見られる主な製品は、「コーボルト」のホームケアシステムVK200、ロボット掃除機VR200、充電式ハンディクリーナーVC100Sなどなど。すべてがドイツで開発された製品です。主力製品であるVK200を掃除機ではなく「ホームケアシステム」と呼ぶのは、アタッチメントを変えるだけで一般的な掃除からフローリングの拭き掃除、マットレスや布団・衣服などのホコリ取り、高所の掃除までさまざまな用途に使え「家中をきれいにできる」から。どんな部屋に住んでいるかを伝えると、数あるアタッチメントの中から最適なものを組んでもらえます。
 「当社の製品の特長は、強力な吸塵力と排気のクリーンさです」と、笑顔で迎えてくれるのは、長年日本でコーボルトを販売してきたドイツ出身のヤッチさんです。
 「フォアベルク社はもともとカーペットメーカーで、小型モータの開発にも力を入れてきた歴史があるため、吸塵力は抜群。またドイツで認証を得ているフィルターバックシステムで、取ったホコリを外に出さず排気がきれい。アレルギーの方にも優しい製品として知られています」
 ショールームでは布地につけた人造猫毛や、カーペットにまいた細かい紙切れで集塵力をお試し。見た目は重そうで取り扱いが大変? と思いますが、使ってみるとキャスター付きで意外に楽々。ヘッドの簡単な取り外し方や、角や狭い場所へのフィット具合も試して納得です。
 「試して製品が気に入れば、後日発送されるホームケアシステム以外は、その場でお持ち帰りも可能です。レザースキャナーシステムで空間を検知するロボット掃除機は、ショールームでの簡単な手続きで10日間のレンタルもできます」と、マネージャーの山根さん。
 ショールーム内にはコーヒーメーカーやピーラー、トースターなどの他社製品もあり、お徳なアウトレット品が並ぶことも。クリスマスやイースターにはドイツらしいディスプレイもされるそうですので、代官山散歩の際には、お気軽にドイツの文化に触れに来てください。

奥深いデータの世界!データで読み解く気になる住まいのトレンド事情

Profile

記事監修/LIFULL HOME'S編集部
不動産賃貸や売買の流れから、ライフスタイルのことまで
「住まいの様々なお役立ち情報」を配信しています!

http://www.homes.co.jp/cont/

 東日本大震災以降、節電対策として注目が集まった「緑のカーテン」。LIFULL HOME'S PRESSでは、その実際の効果について、2017年3月に国立研究開発法人建築研究所が発表した「緑のカーテンによる生活環境改善手法に関する研究」をもとにレポートを掲載しています。
 記事によれば、ベランダに緑のカーテンを設置したときと、スダレを設置したとき、また何も設置していない状態では、室温に違いが出るという実験結果が明らかになりました。この実験ではツルレイシを使用しており、その設置面積が大きいほど室温が低下することもわかっています。グラフを見てみると、窓や戸をすべて締め切った状態で、何も設置していないときの室温は35度超え、スダレで引き戸全面を覆ったとしても1度程度のマイナスしか見られなかったのに対し、ツルレイシをプランター4個分設置した状態で約2度、6個分に増やすと約2.5度の室温低下が見られます。ほぼ同じ面積で比較すると、スダレよりも緑のカーテンのほうが効果的であることがわかりました。また、プランター4個分と6個分のときの室温の差が大きく開いていくのが、午後14時以降。日没を過ぎてからは、窓だけでなく壁面まで遮断された状態の方が室温を低く維持することがわかり、熱帯夜の対策としては壁面への設置も、今後は推奨されるかもしれません。

 この実験に参加した人へのアンケート結果も見てみましょう。参加した理由について、最も多かったのが『植物が好きだから』(38%)、次に『室内が暑いから』(34%)という結果に。意外にも植物への興味から取り組んでいる人が多く見られたようです。また、緑のカーテンの設置により、窓を『以前より開けるようになった』人が47%、『以前より少し開けるようになった』人が20%で、とくに高齢者の「自然風で心地よく過ごしたい」という傾向が強いことも明らかになりました。50代以上の6割が『心地よく過ごせた』という回答をしています。最後に、緑のカーテンの効果について聞いた結果は、『緑を育てるのが楽しい』が40%、『室内が涼しくなる』が25%、『景観向上』が22%、『近所とのコミュニケーション醸成』が10%。物理的な環境の改善よりも、植物の育成や景観といったところに魅力を感じた人が多かったと報告されています。

インテリアのプロが解く 美空間の方程式

PROFILE

コマタトモコ Tomoko Komata
建築家・インテリアデザイナー 東京都生まれ。聖心女子学院卒業。ICS カレ ッジオブアーツ、桑沢デザイン研究所で学んだ後、早稲田大学芸術学校建築科 卒業。アルド・ロッシ建築設計事務所勤務を経て、1995 年より横堀建築設計事 務所参加。住宅や店舗の設計、マンションの内装のほか、家具や什器のデザイ ンも手掛ける。ICS カレッジオブアーツ講師。インテリアブランド「CASA BUKU」代表

http://www.yokobori-aa.jp/

自然の森の中を回遊するような
自由で心地よい空間。
私たちも自然の一部なのだと
感じさせてくれる空間がからだにいい

 からだにいい住宅とは? その答えの一つとして“自然の中にいるような空間”ということがあると思います。それを体現した代表的な住宅が、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが建てた「マイレア邸」です。

フィンランドの首都ヘルシンキから、列車で3時間ほどの町、ポリにある「マイレア邸」は森の中に佇んでいる。

 友人で資本家のグリクセン夫妻の依頼で建てた「マイレア邸(Villa Mairea)」(1939年)は、アルヴァ・アアルトの手掛けた最高傑作の住宅とも称されます。

 森林のような柱が印象的なこの住宅のコンセプトは「森を家の中に」。家の外の森と内部の森のようなインテリアが見事に呼応しています。プラスチックやスチールといった人工的な新素材が次々と登場して注目された時代に、アアルトは木や石など自然の素材にこだわりました。

 この普遍的な名作建築「マイレア邸」には、からだにいい住宅の要素がたくさん盛り込まれていて、それは現代に共通するもの。マイレア邸から学ぶことをもとに、4つのポイントを挙げてお話ししたいと思います。

「外部空間」を取り込む

 室内に外部空間を取り込むことで、室内に居ながら屋外の自然を感じることができます。それは、採光や通風のよさにもつながります。「マイレア邸」では、L字型の間取りを採用し、L字の内側にある屋外空間と内部とのつながりをつくっています。戸建ての住宅では、L字型や中庭型のプランなどが外部と内部をつなぎますが、マンションでも外と中の床の高さや素材を揃えるといった方法で外部空間と内部をつなぐことが可能です。

1)坪庭のある住宅の事例/K邸
フルオープンに開けられる窓によって、室内にいながら中庭にいるような感覚が得られる住宅。都心でも小さな坪庭をつくることで、自然を感じることができます。

2)L字型の間取りの事例/K邸
坪庭を囲むL字型の間取り。L字の内側にある屋外空間と内部とのつながりが生まれています。

「回遊動線」をつくる

 戸建住宅の設計時だけでなく、マンションのリノベーションでも回遊動線プランを取り入れるように心掛けています。行き止まりがなく、自由に回遊できる自然の森の中にいるような空間を人は心地よいと感じます。そして、自然な回遊動線の中にさまざまな機能を効率よく配置すれば、より快適な空間になります。マイレア邸は森林のような柱が空間を分け、回遊動線をつくっています。家具を置くことで空間を分け、回遊動線をつくることもできます。

3)回遊動線プランの事例/A邸
中庭を囲んで、キッチン、廊下、奥の洗面とすべてが回遊動線になっている住宅。キッチンや洗面バスに裏動線ができることで、生活動線がより機能的に。

「採光通気」を工夫する

 自然光がふんだんに差し込み、通気性の高い風通しのいい空間は、心地よくからだにもいいと思います。「マイレア邸」にはサンルームがあり、また角度のある出窓が効果的に自然光を室内に取り込んでいます。窓の位置や高さ、大きさ、方向などを工夫することで都心でも自然光を取り込むことが可能です。

4)吹き抜けの開口から採光する事例/I邸
開口から自然光が差し込む明るい吹き抜け。一か所の大きな窓よりも、小さな窓をいくつか配置することで空間に心地よい陰影をつくることができます。

5)大きな窓から採光する事例/M邸
窓は高いほど、部屋に光をもたらします。マンションでもメゾネットタイプで、窓が大きい部屋は大変明るい空間となります。

「色彩素材」を考える

 かつて日本の家は木、紙、土など、自然の素材でつくられていました。人間も自然の一部ですから自然の素材が心地よく、からだにもいいはずです。色彩なら自然の中にあるアースカラー。床、カーテンなど、とくに手やからだに触れるものに天然素材を使うことは自然を感じる大切な要素です。
 ですが、例えば木材の木は樹齢何十年と、自然の素材は育つのに時間がかかります。それゆえに、経年変化し汚れやすかったりもします。現代に溢れている人工の素材と比べれば、手入れにも時間や手間がかかります。その手間をかけて住まいと付き合っていくことが、自然を感じ、自然に感謝することにつながると私は考えています。

6)自然素材で構成した事例/N邸
自然素材のみで設えた和室空間。外部の庭との関係も心地よさには大切。アアルトは日本建築を尊敬していました。

 外部空間、回遊動線、採光通風、色彩素材、といったことで自然を感じる、からだにいい住まい。少しの工夫で取り入れられることがあると思います。自然素材と人工素材、日本家屋と欧米住宅それぞれのよさを上手く組み合わせ、いまの時代に合った、自然の中にいるような心地よい空間=からだにいい空間を考えていただければと思います。

風水片づけ&お掃除術

監修者プロフィール

紫月香帆 Shizuki Kaho
手相・人相、四柱推命、九星気学、風水などを得意とし、的中率の高さとわかりやすいアドバイス、具体的な開運方法に定評がある。雑誌やテレビ、携帯コンテンツなど各方面で活躍中。著書に『やってはいけない風水』(河出書房新社)など。

http://pc.uranai.jp/shizuki/

こんな収納はいけない!

風水片づけ&お掃除術

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カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

監修者プロフィール

落合 貴子 Takako Ochiai
栄養士・フードコーディネーター。

栄養士免許取得後、自然食品メーカーにてカウンセリングなどの実務経験を経てフードコーディネーターに転身。多くの料理家のアシスタントを務めたあと独立。現在、2児の母親であり、テレビや雑誌などで「優しく・おいしく・楽しく」を心がけたレシピを提案する。キッチンスタジオにて料理教室も開催。

カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

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