AMIさんのお家は、玄関を入ってすぐの洋室がまるでミキシングスタジオのようです。「子どもが小学生になる頃、1階の子ども部屋が窮屈だったので、2階に移動したんです。そうしたらいつの間にかその後を夫が自分の趣味部屋にしちゃったんです」。夫のKさんはこの部屋で自分の音楽づくりに夢中。楽器だけでなくミキシング機材も増えました。
「父が趣味でギターを弾いていて、子どもの頃から歌本を手に一緒に歌っていました。でも、結局、3人いる姉妹のなかで今でもギターを弾くのは私だけ」。「yuiやmiwaが好きでバンドも組んでいました」というAMIさん。「昔は、ロッキンジャパンのフェスに友達と2人でアコースティックギターを背負って行ったこともあるんです」。
mixiの「アコギ大好きサークル」のオフ会に参加して知り合った夫のKさんとは、結婚前に一緒にバンド活動をしていたこともあったそうです。「夫は音楽一筋ですけれど、私はいろいろやりたくて」。音楽だけではなく、絵を描くことや、DIYも好き、お料理も好きなAMIさん。時間が足りずに、今ではギターを弾くことも少なくなりましたが、「弾きたいと思った時にすぐ弾けるようにギターは見えるところに置いているんです。今ではすっかりインテリアの一部です」
ミキシングの機材が置かれ、レコーディングまでできる空間に変身した元子ども部屋。扉に貼られた可愛らしい「ようこそ、パパ国へ」のメモ書きはお子さんが書いたもの。
Kさんの新しいギター。AMIさんが知らないうちに、いつの間にか増えているそう。
- ①庭もあり、隣家との間も余裕があるので、特に防音対策はしていません。
- ②三線やドラムセットなど所狭しと置かれているKさんの部屋。
- ③購入時、3部屋あった和室をフローリングのLDKにリフォーム。
AMIさんは、趣味でイラストやDIYを、夫のKさんはButter Sugar Toastというバンドでドラマーとして活動中。Twitter(@BST_band_)
子どもの頃からエレクトーンを弾いていた、音楽好きなみほさん。高校の入学式の日、帰宅すると自宅にピアノがあったのだそう。「私は勉強が苦手だから “ピアノで身を立てろ”という母からのメッセージでした」。しかし、当時は本格的にピアノを習う経済的な余裕がなく、オーディションを受けてレストランや結婚式場でピアノを弾かせてもらい、ご自身でレッスン代を稼いだそうです。
結婚し母になったみほさんは、30年前に家を新築する際に「自由に演奏できるように」と地下に楽器の練習室をつくりました。そして「落成祝いのホームパーティであるお嬢さんがヴァイオリンを弾いてくれたのですが、それを見た長男が『やりたい』とせがんだので、長男も次男も3歳からヴァイオリンを習うことになったのです」。
息子さんは毎日20分のレッスンを欠かさず、キャンプにもヴァイオリンを携帯するほどに。今では息子さんは2人とも独立し家を出ましたが、練習室には子ども用の小さなヴァイオリンが飾ってあります。
「最近は、友人たちと地下の練習室でピアノを連弾したり、子どもたちが夫婦で遊びに来たときに一緒に演奏したりしています。時には横浜のストリートピアノを仲間と弾きに行くことも。そこで知らない人たちとピアノを連弾することも楽しみの一つです」。
玄関の扉を開けるとすぐに、トイピアノとお子さんのファーストヴァイオリン(1/16サイズ)がお出迎え。
可愛い楽器モチーフの小物たち。「楽器の演奏が趣味だと知ると、みなさんがくださるんです」。
- ①練習室は半地下で南側以外はほぼ土に覆われています。その上で、防音対策として壁を厚さ30cmのコンクリートにして、窓も二重にしてあります。
- ②子どものヴァイオリンは身長が10cm伸びるたびに一回り大きなものにします。息子さんたちの成長の証のヴァイオリンが壁にかけられていました。
- ③集めていた小物も猫がいたずらして割ってしまうので、手放すつもりだそう。
クラフトレッスンや時間の管理術のセミナーなどを行っています。現在は、「concerto大人の自習室®〜シンデレラの時間割®〜」というブログで日々の様子を発信中。