漆喰と木の家の中心には炎がゆらめく薪ストーブ。その前で人も猫もくつろいでいるのが、ひ〜こさん宅の日常風景です。「以前は猫派ではありませんでした」というひ〜こさんは、20年前に親に見放された子猫と出会いました。その後「放っておくわけにはいかない」猫たちが次々にやってきて、4匹※の猫と暮らすことになったのです。※昨年、初代の猫が亡くなり現在は3匹。
「雑貨が好きなので小物などを飾っていたのですが、猫たちが全部落とすので置けなくなりました」とひ〜こさん。テーブル上の夫のMさんのタバコや冷蔵庫に貼ったメモは落とされ、ゴミ箱は荒らされ……。プッシュ式の扉もキックで開けるのでチャイルドロックをつけ、各部屋にあったゴミ箱はキッチンの引き出しの中に集約、大切な物は全てしまうように。思い切って購入した一生物のソファも何度も粗相され、考えた末に手放しました。
でも、それはマイナスではないのだそう。「物がなくなったら部屋が広々として掃除もしやすく、猫たちも自由に飛びまわれるようになり、よかったと思います。猫が発想を変えてくれました」
猫がいると「心が寛容になる」と言うひ〜こさん。今では猫がいない暮らしなんて考えられないほどの「猫好き」です。
キャットタワーの後ろには、目が見えない“さび丸君”が安全に降りられるように、補助用のステップを設置しました。ラグの上にいるのは“おこげちゃん”。
玄関ホールにはMさん作の飛び出し防止柵を設置。おかげで猫たちにいたずらされる心配がないので、ここだけは観葉植物を低い位置に置いています。
- ①憧れだった薪ストーブを後付けで設置。レンガの土台は夫のMさんが造りました。
- ②引き出し式のスタッキングシェルフを置いて、物は全部しまうようにしています。
- ③自分たちで塗った漆喰い壁には家族全員の手型が。
- ④外猫や植物鉢の寒さよけに造ったテラス。囲いをつけて、ヒーターも置いて。
子どもの頃から猫と暮らしていた夫のMさんと、すっかり猫好きになったひ〜こさん。2人の作るレタスは東京などのスーパーにも並びます。Instagram(@hiiko_roko1230)
以前は賃貸アパート暮らしだったhihaさんは「老後は猫と暮らせたらいいな」と考えていたそうです。しかし、4年前に中古の分譲マンションを購入したときに、夫のEさんが「猫を飼いたい!」と一言。保護猫譲渡会に行き、そこで出会った生後3~4か月の人懐っこい“むっく君”と、鳴いてうったえてきた“すずちゃん”が家族になりました。
初めての猫との暮らしは、予想外なことだらけ。キッチンに入れないようにと作った仕切りを飛び越え、電気コードをかじり、息子さんの文具で遊び、猫同士でじゃれて走り回り。そこでhihaさんは叱るのではなく、猫が自由に行動できる部屋にしました。コード類や雑多なものは片付け、テレビや花瓶などは転倒防止用ジェルマットで固定。家具を階段状に並べて猫たちが高いところに上がれるようにし、爪とぎやベッド・ハンモックを各部屋に配置。隠れられる場所も複数用意してあります。おかげで猫たちは家の中で思うままに過ごしているのだそう。
ダイニングテーブルの足には爪とぎ用シートを巻いて。猫ベッドと爪とぎは各部屋に置いてあります。掃除がしやすいようラグは一部だけに敷きました。
トイレの砂やシートなどがすぐに手に取れるよう、ケージの脇にストッカーを。隣のテレビ台とストッカーが階段になり、ケージの上に登ることができます。
- ①2台のハンガーラックは、猫が登りやすいよう高さを変えて設置。その上には猫ベッドを乗せてあります。
- ②窓辺の箱型の猫ベッドからは、外の景色を眺めらます。
- ③ドアにかけたウォールポケットに、猫じゃらしをまとめて収納。
- ④洗濯機の奥の狭いスペースは、むっく君の秘密の隠れ場所の1つ。
モフモフが大好き。猫をなでているだけ、ゴロゴロ喉を鳴らす音を聞いているだけで、幸せの極みです。猫との暮らしはInstagram(@hi.ha1224)で!