「リサ・ラーソンの陶器のライオンから、すっかり北欧に夢中になった」というMaricさん。家を新築する際に、照明器具や壁紙・タイルなどのパーツは納得のいくものを探し出し、内装は無垢の木・白い壁に青・黄・緑の色を効かせて、存分に北欧らしさを取り入れました。そしてそこに、自分でコーディネートしたインテリアをあわせ、北欧の魅力がたくさん詰まった住まいができあがったのです。
「季節の変わり目の模様替えが楽しくて仕方ない」というMaricさんは、夏の部屋づくりでは涼感を大切にしています。海を感じるリサ・ラーソンの陶器の船を取り入れたり、シロクマの貯金箱を着せ替えたり、ガラスのオブジェを窓辺に置いたり……。柄の異なる、ストックしておいたティータオルを季節に合わせて選んで、タペストリーのように飾ったりもします。
各部屋のファブリックやマットも、涼しげな色や素材に変更。リビングの夏のマットは、足触りのよい竹製が最近のお気に入りなのだとか。北欧のものではありませんが、自分の感覚に合ったので取り入れたそうです。「セオリー通りにしたり、全部北欧プロダクトで揃えようと考えたりしなくてよいと思います。例えば柄物×柄物はNGとされますが、私は好き。自分の感覚を信じて、もっと冒険してみてください!」
iittalaのガラスのオブジェたち。夏は窓際などの光が射す場所に飾ると、外の緑を背景にキラキラと輝いて美しく、涼やかに見えます。
デッキには鮮やかなスウェーデン・ブルーに、一目惚れしたチェアと植物鉢を配置。暑い日にはシェードを下ろして家族で食事をすることもあります。
- ①キッチンのシンクの上にあるアイアンの棚には、ヴィンテージの鍋などをディスプレイ。
- ②こだわりの窓枠はすべて外側が木目調か茶色×内側が白。国内大手メーカーの製品を選びました。
- ③リビングは、鮮やかなグリーンのハンス.J.ウェグナーのソファが主役。
- ④グリーンがメインカラーのトイレでは、ニッチ部分に黄色いタイルを貼って明るいイメージに。
北欧インテリアがただただ大好き! Instagram(@maric323blue0323)や
RoomClip(maric323)で、スウェーデン国旗のようなカラフルポップな部屋作りを発信しています!
夫の仕事の関係で引っ越しが多かったSさんは、以前は高級家具や大型家具を買おうとは思わなかったそうです。しかし、家族でイギリス暮らしをしていたときに、蚤の市で見かけたデンマークのヴィンテージソファに一目惚れ。それが、Sさんと北欧デザインの出会いでした。「レトロなフォルムと木のフレームが美しくて。初めて、“気に入った家具を長く大切に使っていくという暮らし方もいいな”と思ったのです」
Sさんは、約15年前から友人と一緒に「豆椅子」というベビーチェアを制作しているのですが、その座面に北欧の布を選ぶことも。「私のイメージでは、北欧ファブリックは白ベースの中に、アクセントで黄色や青などのクリーンな色を入れた大胆なデザイン。ヴィンテージっぽい雰囲気もモダンさも併せもつところが魅力です」
また、室内にはさりげなく北欧的な小物も置かれています。といっても「実は北欧にこだわっているわけではないのです」とSさん。
「国には関係なく、蚤の市などで自分がいいなと感じたものをそばに置いています。その結果、ナチュラルな北欧スタイルに近づいたのだと思います」
そして何より、家具を大切にして自分で直したり、リビングにグリーンを取り入れたり、自分たちの居心地よさを最優先に考えたり……そんなSさんの暮らし方そのものが北欧的なのかもしれません。
寒い時期にソファで使っていたブランケットや昼寝用の肌掛け布団は、夏になったら涼しげな色のクッションの中へ。
ダイニングチェアの座面も自分で張り替え。この時はまだ暖かみのあるキリム柄の座面でしたが、夏にはフィンランドのモノトーンの布に変わります。
- ①パソコン&作業スペース。棚の上には訪れた国の思い出のグッズや家族写真を飾っています。
- ②一目惚れのデンマークのソファ。座面を張り替えて大切に使っています。
- ③散らかりがちな物は、IKEAの扉付き収納に。ナチュラルカラーですっきりシンプルなデザインは、他のインテリアとの相性も◎。
- ④細々したものをカゴに入れて収納。幅の広い素材で編まれたカゴを使えば、北欧的な雰囲気になります。
静岡の友人と2人で豆椅子やスツールを制作しています。作品はWebショップ「dimdim」
(https://dimdim.shop-pro.jp/)で販売中!