取材・文/小松孝裕(エンターバンク)
撮影/山下陽子
ヘアメイク/KEIKO(Sublimation)
スタイリング/森田晃嘉
歌に、ドラマに、舞台にとマルチに活躍する俳優・森崎ウィンさん。そんな森崎さんが眠る前に必ず使っている、のどのケアに欠かせないおしゃれ加湿器や、リビングでの過ごし方、主演映画「僕と彼女とラリーと」について、お話を伺いました。
オブジェにもなるような
かわいいフォルムがGood!
眠る前の愛用品が加湿器というのは、ミュージカルなどでも活躍する森崎さんらしいなと思いました。いつから愛用しているのですか?
出会ったのは最近なんです。実は、この加湿器を買う前に大きめの加湿器を買ったんです。めんどくさがりで、何度も水を入れなくてもいいのと、アロマオイルを入れるといい香りが出るものが欲しかったので。ただ、実際に使ってみると、自分が使い方を間違ったのか、寝室に充満するほどの香りになってしまって……。それからその加湿器は使っていなかったのですが、やっぱり加湿器は欲しいなと思って、この小さい加湿器を購入しました。
とてもかわいらしいデザインですね。
そうなんです。このかわいさが気に入っています。デザインがとてもよくて、寝室に置いていてもオブジェのようになるというか、部屋を彩ってくれるなって思います。普段は、ベッドのそばにあるイスの上に置いていて、手を伸ばせばすぐ使えるようにしています。基本的に毎日使っていますね。でも、これを使って寝つきが変わったかというと、そうでもなくて(笑)。普段からマスクをしながら寝ているのですが、夏場でもクーラーをつけて寝たりすると部屋の湿度も低くなって、意外とのどがやられてしまうこともあるので、のどのケアという部分ではとても助かっています。
加湿器のほかに、普段から愛用しているものはありますか?
夜、お酒を飲むので、グラスはいろいろ使っていますね。ハイボールを飲むようなステンレスのグラスをいただいたのですが、お酒がずっと冷たいまま飲めるので、最近はそれをよく使っています。成城石井のピスタチオをおつまみに、リビングでドラマやアニメを見ている時が、なんともいえない至福の時間。ソファーに座って見ているのですが、お皿に入れたピスタチオをソファーのひじ掛けにおいて、手に取りやすくしておくのが、自分なりのこだわりです。あとは、ファンの方から食事をのせるトレーをいただいたのですが、コンビニで買ったお惣菜をのせるだけで、ちょっと気持ちが上がったんです。品のある和食店に来たような感覚というか、ちょっとリッチな気分で食事が楽しめました。
リビングにいる時間がすごく楽しそうですね。
寝室は防音になっていて、ギターの練習などは寝室でしているのですが、結局リビングで弾いていることが多いです。また、リビングの窓から飛行機が飛んでいるのが見えるので、天気がいい時などは、ずっと眺めていたりします。気づいたらソファーで寝てしまうこともありますね。体が痛くなるのがわかっていても、気持ちいいのでついつい寝ちゃうんです。それくらい、リビングにいる時が癒しの時間になっていますね。
about the MOVIE
豊田と恵那の美しい景色に
ほれてしまいました
映画『僕と彼女とラリーと』はラリーを通してチャレンジすることの大切さや仲間とのつながりが描かれています。出演のオファーがあった時は、どのような気持ちでしたか?
出演のお話をいただいたのはだいぶ前だったのですが、その時に漠然とラリーの話と聞いていました。時間があると愛車でドライブに出かけたりするくらい車に乗るのが好きなので、「ラリーカーに乗れるんだ」と思ってうれしくなったのですが、実際に脚本を読んでみると、ラリーカーに乗るシーンはそんなに多くなくて(笑)。スポーツ系ではなく、ガッツリとしたヒューマンドラマでしたね。でも、ラリーをテーマにしながら、ラリーに関わる人たちの関係を丁寧に描いていて、心温まる作品になっています。
©『僕と彼女とラリーと』製作委員会
ラリーカーのシーンは少なかったようですが、実際に乗ってみていかがでしたか?
運転席が窮屈なので、普段乗りたいとは思わなかったです(笑)。でも、サーキットで乗った時の感動はものすごいものがありました。スピードだったり運転技術だったりはラリーを見ていても興奮するのですが、実際に乗ってみると、運転技術を磨いて乗ってみたいと思わせてくれるくらいワクワクしました。運転する人はすごく集中力がいりますし、同乗するだけでも疲れるのですが、それ以上に爽快感がありましたね。ラリーについては、自分が演じる大河と同様に撮影の中で、詳しく知るようにしました。最初に感じた印象を大切にしながら、キャラクターにリアリティを持たせるように演じていました。
©『僕と彼女とラリーと』製作委員会
舞台である愛知県豊田市と岐阜県恵那市について、どのような印象ですか?
1カ月くらい豊田と恵那で撮影をしていたのですが、どこも景色が綺麗なんです。そこにいるだけで、きれいな空気が感じられるし、本当に心が洗われていく感覚でしたね。撮影前は豊田も恵那も行ったことがなく、田舎ののどかな雰囲気をイメージしていたのですが、イメージ通り都会のコンクリートジャングルの喧騒から抜け出せた感じがありました。地元の人たちも、私たち撮影隊を心よく受け入れてくださり、本当に温かかったです。なので、自分としては、開放感のある景色や温かい人たちに囲まれていたので作品にのめり込むことができました。また、プライベートで遊びに行きたいなと思うくらい、ほれてしまいました。
©『僕と彼女とラリーと』製作委員会
豊田や恵那の雰囲気や人たちの温かさが映像にも表れていますね
自分としては、大河の成長物語も見てほしいのですが、これだけ綺麗なカットが多いと、純粋に目から全身を癒してくれるような映像になっているので、それも見どころだと思います。ラリーとヒューマンドラマがかけ合わさると、こんなにも心が洗われる物語になるんだなと。僕自身、完成した作品を見たら、故郷に帰りたいなって思いましたし、“帰る場所とは”というのを考えさせられましたね。
©『僕と彼女とラリーと』製作委員会
僕と彼女とラリーと2021年10月1日(金)
全国ロート゛ショー
大学進学を機に上京し、いまは役者を目指す大河(森崎ウィン)。ある日、地元で暮らす幼なじみの美帆(深川麻衣)から父親の急死の連絡を受ける。優秀なラリーのメカニックだったものの家庭を顧みず、幼いころに母の死にも立ち会わなかった父を今も許せていない大河。故郷にもどり遺品を整理する中で、父親の過去に初めて触れ、父の残した思いに気づき、ラリーに挑戦するが……。
監督・脚本:塚本連平
出演:森崎ウィン、深川麻衣、佐藤隆太、田中俊介、小林きな子、有福正志、 小林涼子、 よしこ(ガンバレルーヤ)、竹内力、西村まさ彦ほか
配給:イオンエンターテイメント / スターキャット
c 2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会