公開日: 2021.12.29 最終更新日: 2023.10.26

見て触れて学べる施設がたくさん! 自然あふれる科学・教育の街 茨城県・つくばの住みやすさや治安は?

見て触れて学べる施設がたくさん! 自然あふれる科学・教育の街 茨城県・つくばの住みやすさや治安は?

提供:つくば市

茨城県南西部に位置するつくば市は、東京23区の約半分に当たる広い土地に緑豊かな街並みが広がり、2万人を超える研究者と各分野の最先端の研究機関が集まる学術研究都市。研究都市ならではの教育資源を生かし、市を挙げて教育に力を入れています。そんな「科学・教育の街」つくば市の住みやすさや治安情報、物件の相場をご紹介します。

ライター:立花裕子(MAP&NEWS.net)

ライター:立花裕子(MAP&NEWS.net)

01| つくば市の概要:緑豊かな研究学園都市

つくばエクスプレスつくば駅前 つくばエクスプレスつくば駅前

つくば市は、研究機関の過密緩和と高水準の教育を行うための拠点形成という2つの目的のもと、1969年に研究学園都市の建設がスタート。以後50年に渡り、自然と調和した田園都市を目指して整備が進められてきた街です。人口は2021年10月1日時点で約25万人。面積は283.72㎢で、茨城県第4位の広さがあります。

つくば市の特長は、筑波大学やJAXA(宇宙航空研究開発機構)筑波宇宙センター、筑波実験植物園などさまざまな分野の研究機関が集まる、日本を代表する学術研究都市であること。建設当初から「科学技術の振興と高等教育の充実」に市を挙げて取り組んでいることは、子育て世代には大きな魅力です。

つくば駅周辺のペデストリアンデッキ
提供:つくば市 つくば駅周辺のペデストリアンデッキ
提供:つくば市

都市の中心地区には、総延長約48kmにも及ぶペデストリアンデッキ(歩行者専用道路)が整備されており、車を気にせず快適な移動が可能。周囲には、公園や公共施設、研究施設、商業施設、学校などが配置され、緑と調和した景観を作っています。

02| アクセスと主要駅:秋葉原まで直通で45分

つくば駅改札前の様子 つくば駅改札前の様子

街の中心は、つくばエクスプレスの始発・終点駅である「つくば駅」。快速なら秋葉原まで直通で45分、東京へも乗換え1回・最短1時間で到着できるので、都内への通勤も問題ありません。

成田空港へも約40kmの距離で、直通バスなら最短1時間10分ほどで到着するので、出張にも便利。車があれば、つくば中央ICや谷田部ICを利用することで、都心や千葉方面へのアクセスも簡単です。

つくば駅南側付近の様子 つくば駅南側付近の様子

つくば駅直結の「トナリエつくばスクエア」は、3棟・130店舗からなる大型商業施設。生鮮食品からファッション、生活雑貨、家電、レストランまで、ここに来ればほぼ何でも揃います。駅周りは、高架のペデストリアンデッキがあちこちへ伸びているので、車道に出ることなく移動が可能。全体的に道が広く、高い建物もないので、開放感は抜群です。

03| 治安:乗り物の盗難事件は多め、住居侵入事件は少ない

茨城県警察が発表している犯罪統計によると、つくば市の刑法犯総数は2020年が1,562件、2019年は2,125件1,000人当たりの犯罪率は、2020年が6.482で県内の44市町村中13番目、2019年は8.965で3番目に高い数字でした。

一方、車や自転車などの乗り物の盗難と住宅侵入が認知された件数を比較すると、つくば市は乗り物の盗難の犯罪率が高い傾向にあり、2020年は44市町村1位、2019年は3位でした。反面、住居侵入案件は2020年が37位、2019年では36位となっており、こちらは少なくなっています

04| 家族で行きたい、科学に触れて楽しめる休日のお出かけスポット4選

さまざまな研究施設があるのは、学術研究都市・つくば市ならでは。最先端の科学に触れられる、研究施設が展開する4つの施設をご紹介します。

①見て、触って、楽しく科学技術を学ぶ「つくばエキスポセンター」

提供:つくば市 提供:つくば市

体験型の展示を数多く備え、見て、触って楽しみながら、最新の科学技術や身近な科学を学べる科学館。館内は、直径25.6m、座席数232席と世界最大級のプラネタリウム、身近な現象に潜む科学の原理を発見できる展示場「科学遊園」、ナノテクノロジーや地球温暖化、宇宙開発などの最新の科学がもたらす「未来」を紹介するコーナーなど、見どころがいっぱいです。ミュージアムショップでは、科学関連書籍や実験観察セットも購入できます。

遠くからでもよく見える、屋外展示場に立つ高さ50mの「H-Ⅱロケット実物大模型」が目印です。

②宇宙のことを楽しく学べる、宇宙開発の中枢センター「JAXA筑波宇宙センター」

提供:JAXA 提供:JAXA

人工衛星の開発・運用、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の運用、宇宙飛行士養成、ロケットの開発などを行っている、日本最大規模の宇宙開発拠点。広い敷地内に建つ展示館「スペースドーム」では、1/100万スケールの美しい地球模型や「きぼう」日本実験棟の実物大モデル、燃焼実験で使われた本物のエンジンなどが展示されており、宇宙開発の歴史の一端に触れることができます。ミュージアムショップ「プラネットキューブ」でも、季節ごとに企画展が開催されています。
※公開エリア(スペースドーム、プラネットキューブ、ロケット広場)の見学は公式サイト(https://fanfun.jaxa.jp/visit/tsukuba/)から要予約。

③世界と日本の約3,000種もの植物に出合える「国立科学博物館筑波実験植物園」

画像提供:国立科学博物館 画像提供:国立科学博物館

植物の研究・保全・展示・学習支援を行っている、国立科学博物館の施設。約14haと広い敷地に7,000種以上の植物を栽培し、そのうち約3,000種を公開しています。園内は、日本の代表的な植物や熱帯、乾燥地などの気候の植物を紹介する「世界の生態区」と、衣食住に関係する植物を集めた「生命を支える多様性区」の2つの区画に分かれており、それぞれ散策が可能です。日常では見かけない珍しい植物に出合えたり、身近な植物への理解を深めたり、四季それぞれで変化する姿を楽しんだりと、何度訪れても新しい発見があります。

④国内最大級の地球科学専門ミュージアム「地質標本館」

日本の地質情報調査・地質研究の中心的役割を担う「産総研地質調査総合センター(GSJ)」が公開している、国内最大級の地球科学専門のミュージアム。常設展では、GSJとその前身組織をあわせて130年以上に渡る研究・調査活動に基づき、日本の地質、火山と地熱、地震と活断層などのテーマごとに、最新の科学情報も含めて紹介。また、15万点以上の岩石や鉱物、化石などの登録標本のうち2,000点は常に展示されており、知れば知るほど奥深い地質の世界を教えてくれます。年に4~5回開催される特別展や企画展も、南極、砂、深海の資源など興味深いテーマが揃っています。
※2021年12月13日現在、地質標本館は入館予約制。詳細は公式サイト(https://www.gsj.jp/Muse/)参照のこと。

05| 世界で活躍する子どもたちを育てる「つくばスタイル科」

つくば市は、2012年度から市内のすべての小・中学校で小中一貫教育を実施。「つくばの未来を担い、世界で活躍する子どもたちの育成を図る」との教育目標のもと、環境、キャリア、歴史・文化、健康・安全、科学技術、国際理解、福祉、豊かな心の8項目を養う「つくばスタイル科」カリキュラムや発信型プロジェクト学習を展開するなど、教育面で独自の取り組みが多く見られます。

また、2020年には「一人ひとりが幸せな人生を送ること」を最上位の目標とした「つくば市教育大綱」を策定。これに基づき、2021~2025年度の「第3期つくば市教育振興基本計画」では、つくばの学びのポイントとして、「問いから始める学び」、「ICT機器の活用」、「異学年交流」、「協働的な学び」、「主体性を引き出すコーチング」の5つが挙げられ、教育施策の基礎となっています。

06| つくば市に住むなら知っておきたい家賃相場や新築物件の価格帯

つくば市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK:80,100円
2DK:77,400円
2LDK:102,900円
3LDK:153,500円


新築・分譲一戸建ての価格相場は

1,000万円台~6,000万円台

となっています。

また、つくば市内の中古マンションの価格相場は、次のようになっています。

築10~15年以内:2,000万円台

つくば市の賃貸物件の家賃相場は、東京都足立区、葛飾区、江戸川区、府中市などとあまり変わらない水準です。新築・分譲一戸建ての価格は、つくば市内でも場所によって大きな違いがあります。

07| つくばのことならおまかせ! おすすめの不動産会社

つくばの街で暮らすなら、その街をよく知る人に聞くのが一番。マドリームがおすすめする不動産会社をピックアップしています。

立花裕子(MAP&NEWS.net)

この記事を書いた人

立花裕子(MAP&NEWS.net) ライター

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