茨城県の西南端で、利根川を挟んで千葉県と相対する守谷市。つくばエクスプレスの開通で、都心へのアクセスが飛躍的に向上しました。大規模な宅地開発が進んでいることもあり、県内で二番目の人口増加率を誇る若い街です。こうした人口の変動を考慮し、市では子育てや教育の環境充実につとめています。また、利根川をはじめ三つの川が市内を流れ、住宅地を一歩離れると豊かな自然も。子育て世代にとっては、大変住みやすい環境が整った街です。
CONTENTS
01| 守谷市の概要:都市へのアクセスがよい、好環境のベッドタウン
守谷市の風景
茨城県の南西端に位置し、南側は利根川を挟んで千葉県の野田市と柏市に向かい合い、北はつくばみらい市、東は取手市、西は常総市と接します。市域の面積は35.63平方kmで、茨城県で一番小さな市です。市内のほとんどの地域は常総台地の上にあたり、南側の利根川のほか北東に小貝川、西に鬼怒川が流れる自然豊かな土地です。
東京都心部から40km圏内にあり、鉄道は秋葉原駅とつくば駅を結ぶつくばエクスプレス、取手駅と下館駅を結ぶ関東鉄道常総線が市内を走ります。道路は、東京・茨城方面への常磐自動車道、栃木・福島方面への国道294号が通っており、常磐自動車道の守谷サービスエリアは東京方面最後のサービスエリア、水戸・いわき方面最初のサービスエリアとして、多くの人に利用されています。
市内の中心駅である、つくばエクスプレスの守谷駅から秋葉原駅までは最短約32分と都心へのアクセスが非常に便利。都心通勤者のベッドタウンとしての発展を見込んで、市内各所で大規模宅地開発が進展しています。市街化区域の80%近くが計画的に開発されており、市独自の建築規制や緑化協定を設けているため、ゆとりある美しい街並みが市内各所に出現しています。
こうした、都心へのアクセスのよさ、住宅地の良好な環境、そして豊かな自然があいまって、近年、非常に人気が高まっているエリアです。1975(昭和50)年に14,000人台だった人口は、現在では7万人弱となり、約半世紀で5倍にも達しました。また2015(平成27)年と2020(令和5)年の国勢調査の結果を比較すると、守谷市の人口増加率は県内2位の5.7%でした。こうした背景もあり、15歳未満の人口が約15%、15~64歳が約61%を占める若い街となっており、活気に溢れ、子育てにも絶好のエリアといえるでしょう。
02| アクセス:秋葉原駅まで最短32分。始発電車も数多く運行
守谷駅
守谷市のアクセスの中心となるのは、つくばエクスプレスの守谷駅です。秋葉原駅をはじめ、JR武蔵野線に乗り換え可能な南流山駅、東京メトロ日比谷線・千代田線・東武スカイツリーライン・JR常磐線に乗り換え可能な北千住駅、都営地下鉄大江戸線に乗り換え可能な新御徒町駅を利用できるのも便利です。なお、守谷駅始発の秋葉原駅行き電車も各時間帯に運行。中でも朝7時台は13本もあり、都心まで座って行くことも可能です(普通利用で約45分)。各駅までの最短の所要時間は以下のようになります。
つくばエクスプレス
南流山駅約10分、北千住駅約21分、新御徒町駅約29分、秋葉原駅約32分
03| 守谷駅周辺の様子:大型商業施設が点在し、買い物には困らない
駅東口近くには商業施設も
守谷駅にはつくばエクスプレスと関東鉄道常総線が乗り入れています。駅舎の3階がつくばエクスプレスのホーム、2階が両線の改札口、1階が常総線のホームになっています。駅の出入り口は東西にそれぞれ二つずつあり、東西ともに駅前ロータリーが整備されています。
駅東口近くには、飲食店や学習塾などが入る複合施設の「アワーズもりや」、公園と商業施設が融合した新しいタイプの複合商業施設「ブランチ守谷」が。西口方面には大型ショッピングセンターの「イオンタウン守谷」、ショップやレストランが入店するショッピングモールの「アクロスモール守谷」があり、日常の買い物に困ることはありません。
04| 治安:犯罪の起きにくい環境が整っている
2022(令和4)年の守谷市の犯罪発生率(人口1,000人あたりの犯罪件数)は約5.17件となっています。これは県内44市町村で上から26番目と中位になり、概ね安心といえるでしょう。
守谷市は、市の基準に沿った大規模宅地開発が進み、道路が広く見通しがよいことなどもあり、犯罪の起きにくい環境が整っています。また、人通りの多い駅の周辺も犯罪の温床になりかねない歓楽街や繁華街はなく、夜間の通行も安心です。さらに、市内の三つの交番を中心に、守谷駅周辺をはじめ各町をパトロールしています。守谷市防犯連絡員及び関係団体による「守谷市防犯パトロール隊」が、毎日防犯パトロールを実践しているので、安心して暮らすことができます。
05| マドリームが選ぶ、守谷市の親子で楽しめるスポット
良好な住環境から市内へ移住してくるファミリー層も多い守谷市。そんな親子が休日に出掛けるのに絶好なスポットを3カ所ご紹介します。
①水辺のハナショウブ、アヤメが圧巻「四季の里公園」
四季の里公園
敷地面積約2ヘクタールのこぢんまりとした公園ながら、名前の通り四季折々の花々が楽しめる公園です。中でも園内の池に植えられたハナショウブ、アヤメなどはあわせて46,000株にもなり、5月中旬からアヤメ、6月中旬からはハナショウブが見頃を迎えます。散策路が設けられているので、清楚な花を間近に見ることができます。
園内は斜面になった地形などを生かして、自然の景観を再現。ウメや紫陽花、ツツジ、ツバキ、スイセンなどが季節に合わせて次々の花を咲かせます。また、ブランコやスプリング遊具などもあり、親子で楽しく遊べます。
清楚な花を間近に見ることができる
②市民の手で作られた野鳥観察路「守谷野鳥のみち」
守谷野鳥のみち
利根川・鬼怒川・小貝川に囲まれた自然豊かな自然散策路。静かな林間コースの「野鳥の森散策路」と明るく開放的な湿地コースの「鳥のみち木道」を中心としており、総延長は約4kmもあります。守谷市観光協会と守谷野鳥のみち自然園が主体となり、ボランティア、市内中学生、企業等の協力を得て、市と協働で整備されたものです。
40種類以上の野鳥が観察されている
園内はまさに野鳥の宝庫。ホオジロ、シジュウカラ、カシラダカ、ジョウビタキなど、40種以上もの野鳥が観察されているといいます。所々に休憩所もあるので、野鳥観察のウォーキングなどにも絶好のコースです。
③静かな森の中で馬と触れ合える「よつば乗馬クラブ」
体験乗馬や引き馬などのメニューがある
つくばエクスプレス守谷駅から徒歩15分ほど。田園風景の中、森に囲まれた静かな環境の中で乗馬が楽しめる施設です。体験乗馬や引き馬などのメニューが用意されており、老若男女誰でも気軽に馬と触れ合うことができます。体験乗馬は小学1年生から可能で、装具はすべてレンタルでき、インストラクターが基本的にマンツーマンで指導してくれます。
見学と体験は事前予約制
クラブには競走馬を引退したサラブレッドをはじめ、北海道和種、ポニーがいます。なお、乗馬体験や馬との触れ合い、見学と体験は事前予約制です。
06| 独自の支援制度:数々の先進的な試みを展開
「わくわく子育て王国もりや」をスローガンに様々な教育改革を展開する守谷市。以下のような先進的な試みを実行しています。
エンゼルサポートプラン
0歳からの子育てをサポート。保育園・幼稚園と小学校は、保幼小連絡協議会を通して一貫教育の基盤を作るなど、様々な施策を展開。
保幼小中高一貫教育
保幼小中高一貫教育の理念を基盤としながら、9年間の連続した学びを通して、子ども達が秘めている可能性を発掘し、新しい時代を創造する人材を育成することを目標とします。「小1プロブレム」「中1ギャップ」をなくすための小中合同授業や部活動の交流などを実施。
守谷型カリキュラム・マネジメント
小中学校では、月・水・金曜の週3日5時間授業を実施。学びの質向上とともに、先生の働き方改革を行っています。
小学校の一部教科担任制
小学校5、6年生の理科・図工・音楽の授業は、市費で雇用した専門の先生による「教科担任制」を実施。中学校の授業へのスムーズな移行を目指すとともに、その時間をクラス担任は教材研究などに充てられます。
ALT(外国語指導助手)の先生が常駐
各校1名(大規模な小学校と中学校には2名)の先生が常駐しているので、英語の時間だけでなく、休み時間などにもコミュニケーションがとれます。
保護者用ポータルサイト
朝の欠席連絡は、電話でなく、各校のHPにある保護者用ポータルサイトから行えます。
また、子どもたちの活動がアップされるブログなどもあり、学校での様子を見ることができます。
07| 知っておきたい家賃相場と新築・中古物件の価格帯
守谷市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。
賃貸マンション・アパートの目安は下記。
2DK:70,000円
3DK:85,000円
1LDK:80,000円
2LDK:90,000円
新築・分譲一戸建ては
3,000万円台後半
から多くの物件が販売されています。
中古マンションは
築5年~15年以内:4,000万円台後半
それ以上の築年数:4,000万円台前半
となります。