公開日: 2024.07.03 最終更新日: 2024.07.03

【移住支援紹介】~秋田県秋田市の充実した補助制度や体験ツアーで、移住希望者をバックアップ 後編~

【移住支援紹介】~秋田県秋田市の充実した補助制度や体験ツアーで、移住希望者をバックアップ 後編~

「千秋公園」内にある久保田城御隅櫓からの眺め

全国の自治体で実施している移住者向けサポート。今回は秋田県秋田市で行っている移住支援の後編です。東京のような大都市と比較した生活費や、暮らしの特徴や違いなどについて紹介します。さらに、兵庫県から秋田市へ移住し、街の魅力を発信している「秋田市地域おこし協力隊」の平石かなたさんの経験談や活動も合わせて紹介します。
※画像提供:「秋田市」「秋田市地域おこし協力隊」

ライター:鈴城久理子

ライター:鈴城久理子

01| 統計からみた秋田市の暮らしやすさ

秋田市移住専用ポータルサイト「秋田市いいわ」内「秋田市ライフプラン」 秋田市移住専用ポータルサイト「秋田市いいわ」内「秋田市ライフプラン」

「もし今住んでいる街から秋田市に移住したら、どれくらい生活費や住宅費って変わるものなの?」。そんな疑問に答えるため、今回は秋田市が発信している「秋田市移住専用ポータルサイト」から、統計データを紹介します。

※統計のグラフはすべて秋田市移住専用ポータルサイト「秋田市いいわ」内「秋田市ライフプラン」から引用しており、現在の数値とは異なる場合があります。

全国平均より少ない生活費

全国平均に加え東京23区よりも低く、経済的にも暮らしやすい街 全国平均に加え東京23区よりも低く、経済的にも暮らしやすい街

「消費支出」はいわゆる生活費のこと。日常生活を営むにあたり必要な商品やサービスなどを購入して実際に支払った金額です。物価水準の違いなどから、全国平均や首都圏よりも少なくなっています。

全国で最も低い宅地平均価格

住宅地の平均価格が安いため、マイホームを持ちやすい 住宅地の平均価格が安いため、マイホームを持ちやすい

住宅地の平均価格は全国でも低く、全国平均の3割以下という結果。宅地価格が低いためマイホームを持ちやすく、持ち家住宅率や一戸建率、住宅所有率は全国でもトップクラスです。

プライベートの時間を確保しやすい

「一次活動」とは睡眠や食事など、生理的に必要な活動のこと。秋田県では特に睡眠時間が長いのだそう 「一次活動」とは睡眠や食事など、生理的に必要な活動のこと。秋田県では特に睡眠時間が長いのだそう

通勤・通学時間が短いことも秋田市のよいところ。帰宅時間が早まるため、睡眠や食事などの「一次活動時間」のほか、プライベートの時間も確保しやすくなります

共働きでも子育てしやすい環境

子育てがしやすいのも秋田市の魅力のひとつ 子育てがしやすいのも秋田市の魅力のひとつ

年度当初の待機児童「0(ゼロ)」を14年連続で達成しているため、共働きでも子育てがしやすい環境となっています。

全国トップクラスの学力を誇る

小・中学校の全国ランキングでも華々しい結果を出している 小・中学校の全国ランキングでも華々しい結果を出している

「全国学力・学習状況調査」では全国を上回るトップクラスの成績を収めている結果に。秋田の教育は探求型授業や家庭学習などの特徴があるのだそう。

実際に数字を見ると、いかに秋田市が暮らしやすいところであるのかがわかります。現在は数字が多少変動しているものの、興味を持ったら、移住先のひとつとしてぜひ検討してみてください。

02| 秋田市地域おこし協力隊について

~平石かなたさんのケース~

秋田の魅力を伝えるため、Instagramのリール投稿も積極的に取り入れている 秋田の魅力を伝えるため、Instagramのリール投稿も積極的に取り入れている

インスタグラムでは、秋田市の街歩きの楽しみ方なども紹介 インスタグラムでは、秋田市の街歩きの楽しみ方なども紹介

約1年前に兵庫県神戸市から秋田県秋田市へ移住し、「秋田市地域おこし協力隊」として活躍している平石かなたさんに、活動や暮らしについてお伺いしました。

「秋田市地域おこし協力隊」での活動について

Q:「秋田市地域おこし協力隊」はどのようなものでしょうか?

A:地域おこし協力隊は、都市部から地方へ移住し、地域おこし活動をする総務省の取り組みです。自治体ごとに活動は異なりますが、秋田市では人口減少・移住定住対策課が移住・定住コーディネーターの業務を協力隊員に委嘱しています。 

SNSを見ない層へ向けて、手づくりのフリーペーパーを制作 SNSを見ない層へ向けて、手づくりのフリーペーパーを制作

Q:平石さんは具体的にはどんな活動を手掛けているのでしょうか?

A:移住・定住コーディネーターとして、秋田市に移住希望される方の移住相談ツアーのアテンドをしています。事前に移住においての希望や心配事などのヒアリングをし、オーダーメイドで旅程を組む仕事です。また、私単独の業務としては、デザインや動画編集などのスキルを活かして秋田市の魅力をSNSで発信しています。市役所や協力隊のイベント告知のデザインを手掛けることも多いですね。SNSを見ない人にも届くようなフリーペーパーを、2か月に一度発行する活動もはじめました。今後も定住者の人に秋田の魅力を伝え、そこからシティプライドを高めて、移住希望者の方に「秋田っていいな」と思っていただけるような活動をしていきたいと思っています。 

移住・定住コーディネーターとして、さまざまなワークショップを企画・運営 移住・定住コーディネーターとして、さまざまなワークショップを企画・運営

隊員になるとこんなメリットもある

Q:隊員になって、どんなメリットがありましたか?

A:私の場合は委嘱という形なので、好きな時間に仕事をすることが一番のメリットだと感じています。もともと体調が不安定なこともあり、会社員をしていたときよりストレスなく過ごせています。また、協力隊員という立場になったことで、たくさんの方との出会い、地域に住む方とのつながりが圧倒的に増えました

地域の祭りの取材など、秋田市の魅力をSNSやフリーペーパーで発信 地域の祭りの取材など、秋田市の魅力をSNSやフリーペーパーで発信

Q:移住してよかったこと、また秋田市の魅力を教えてください。

A:家賃が安いので助かっています。都市部のように交通機関が発達していないので、ときには不便さを感じることもありますが、基本的に暮らしやすい街ですね。悩みとしては、車を持っていないので行動に制限がかかることくらいでしょうか。車を持つとお金がかかってしまうので、できればこれからも車なしの生活を続けたいと思っています。

移住・定住コーディネーターとして、移住相談ツアーを実施 移住・定住コーディネーターとして、移住相談ツアーを実施

平石さんから、秋田市への移住を考えている人へのメッセージ          
秋田市への移住を検討しているようでしたら、事前に移住相談ツアーに参加するのがおすすめです! 自分一人で街を回るよりも、街の雰囲気や行政の姿勢などがよくわかりますよ。移住は人生の大きなターニングポイントになると思うので、下調べをしておくと安心です。秋田市は人口規模がそれなりにあり、空港や駅などへのアクセスも悪くないので、多拠点生活したい方にもおすすめです。有名な観光地ほど華やかさはないかもしれませんが、とても居心地のよい街です。ぜひ一度、秋田市にお越しください!

※平石さんのインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/kanata_akita/

※秋田市ライフプランのページはこちら
https://akitacity110.com/about/lifeplan

03| まとめ

家賃が安く、教育も充実していて、人々も温かい……。そんな三拍子揃った秋田市。もし興味を持ったならぜひ下調べをして、できれば移住相談ツアーなどに参加してみてください。

鈴城久理子

この記事を書いた人

鈴城久理子 ライター

雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。

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