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ていないさんが夫婦+猫一匹で暮らすのは湾岸エリア、築50年の2K。「大阪から夫の転勤で上京。彼が激務になるので会社に近い猫OKの物件を探したら、予算に合うのはとても狭いここくらい。荷物を捨てて、捨てまくりました」。とはいえ、昭和レトロな室内にAIBOやキャラクターグッズなどが並んでいる光景はとてもキュート。ダイニングにはダリのリトグラフも。「元気をくれる雑貨やアートは残したい。 その代わり、服や本は徹底的に処分しました。高価なスーツも売るときには二束三文、価値のなくなったモノに収納スペースと家賃を取られるのはもったいない。本や漫画はそれが名作なら、手放しても本屋や図書館や漫画喫茶で再会できるはず」。そう考えることで、ていないさんは身軽になることに成功。
「夜は窓に広がるお台場のきらめき、昼は歌舞伎座までお散歩。都会生活を楽しめるのはモノを減らしたからこそ。今の生活がとても気に入っています」
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断捨離®トレーナーのながゐさんのお部屋は、スッキリ片づいているだけでなく、寝そべりたくなる大きなソファ、斬新なデザインのライトなどが効果的に配置され、明るくワクワクする空間。「片づけって、モノと住まいと心の新陳代謝、関係性の問い直しなんです。今の自分にとって、本当に心地よい家具なのか、着るのが楽しい服なのか。『関係性の終わったモノ』は意識して排出しています」。
ながゐさんが魅了された「断捨離®」とは、やましたひでこ氏が提唱する「モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にするメソッド」。「私の場合、なぜか夫の給与明細が捨てられなかった。給与明細は『主婦として一生懸命に家計をやりくりした証拠品』であり、同時に『稼げない自分』の象徴でもありました。それでも専業主婦を選んだのは、教師をしていた母に家にいて欲しかった寂しさから。そのことに気づいた時、明細書も心のわだかまりも捨てることができました。私にとって『断捨離®』は行動哲学、人生哲学なんです」。
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主に無印良品の家具ですっきりまとめられた三吉さんのお住まい。「以前は同じ市内の古い賃貸に住んでいました。壁が薄汚れているのを隠すため、棚をつくって雑貨を飾り、ベニヤ板を壁にとめて漆喰を塗って…DIYに夢中でした」。
インテリア雑誌に掲載されるほどDIYの腕を上げたものの、3年半前に転機が…。「どんなに飾っても以前の古い部屋では、湿気も多く、周囲の音も気になって、引っ越したいと思っていました。そんな時、建築中のこのマンションを見つけて」。新築のきれいな壁を隠してしまう棚やベニヤ板は不要と手放すことになったそう。「使いもしないスパイスの瓶を並べるのが可愛いと私は思っていましたが、実は夫はシンプルな方が好き。『ミニマリストが流行しているよ』と教えてくれました。引っ越しを機にDIYでつくった収納棚を手放しただけでなく、ちょうど30歳を前にファッションを変えようと思っていたこともあり、自分の服や小物も思い切って2/3は処分しました」。
引っ越しまでの半年間にモノを減らし、引っ越してからは、整理収納アドバイザーの資格も取得。「モノを減らしてどこに何があるか明確になったら、無駄遣いがなくなりました。気持ちにも余裕ができて、今はゆっくり読書を楽しんでいます」
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