マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

HOME'S
×

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

前田有紀さん
フラワーアーティスト

テレビ朝日に入社後、約10年間アナウンサーとして活躍。2013年に退社し、イギリスへ留学後、フラワーショップで3年間の修業を積み、フラワーアーティストとして独立。2018年に自身のフラワーブランド「gui」を立ち上げる。

本文を読む

 私がいま暮らしている鎌倉で、たまたま出会った「フラスカ」のフラワーベース。1点1点ハンドメイドで製作されているガラスウェアブランドのものです。偶然入ったギャラリーで展示をしていて、ひと目惚れしてしまいました。マウスブローのぬくもりに惹かれていくつか購入しましたが、遊び心のあるハイセンスな色使いもお気に入りの理由。どれも普段は自宅に飾っていて、お仕事のイメージ撮影用としても活躍してくれます。サイズ感が絶妙で、線のキレイな花を一輪で活けても、顔の大きな菊などを低めに活けても、すんなりとバランスよく見えるんです。自然の中で咲いている愛らしい野草が個人的に大好きなのですが、そういったお花との相性もいいと思います。お花を飾っていなくてもインテリアとして成立しますし、置いておくだけで気分が上がる。いろいろな楽しみ方ができる、うれしい花器ですね。

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

宇田陽子さん
logi plants&flowers
デザイナー/アーティスト

2004年に独立後、フラワーコーディネーターとして活動する。2009年には表参道に「logi plants&flowers」をオープン。空間ディスプレイ、広告撮影、CMなどの装花も手掛ける。

本文を読む

 ベルギーブランドの「ヘンリー・ディーン」のフラワーベース。初めて見たときから、その美しさに魅了されています。出会ってから20年以上経ちますが、新作の美しさには毎回衝撃を受けるほど。ブランド創設者であるデザイナーが引退したいまは2人の息子と娘に受け継がれましたが、一つずつ丁寧に作られるハンドメイドの魅力は変わっていません。こちらのフラワーベースは、初代デザイナーのヘンリーさん自身が作ったもので、シリアルナンバー付き。ご本人にお会いする機会にも恵まれたのですが、シャイで素敵なおじさまでした(笑)。ますますファンになってしまいましたね。肉厚で重厚なガラスの花器は、安定感があって、お花から大きな葉ものまで幅広くマッチ。植物を選ぶときも迷うことが少なく、アレンジしやすいのも特長です。今回のお写真のように夏を思い出すような大きめの葉ものをメインに、ランダムに活けたりしてもバランスが取れていると思います。お気に入りの絵と一緒に並べたりすると、お部屋の雰囲気をぐっとアップさせてくれますよ。

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

Point1
歴史の名残ある建物や自然が織り成す絶景、春爛漫、雪化粧、お祭りの賑わいある光景など、風情を感じられる街並みや眺めはその土地の宝物。画一的ではない郷土の景観は、住んでいても愛着が湧きます。

Point2
長く生活に密着してきた名産・特産には、農産物やお酒、伝統工芸などさまざまなものがあり、その土地ならではの色も出やすいもの。すぐそばにあると生活のなかにも取り入れやすく、暮らしも豊かになります。

Point3
その土地に根ざした食材で、その土地ならではの調理や食べ方をする郷土料理は、その土地の気候や風土、文化に合った「おいしい」が凝縮されているもの。郷土の色を気軽に感じられるのも食の魅力です。

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

気になる移住先や体験談を読む

世界の名作住宅

PROFILE

中山繁信 Shigenobu Nakayama
建築家。1942年栃木県生まれ。法政大学工学部建築学科卒。法政大学大学院建設工学科修士課程修了。宮脇檀建築研究室、工学院大学建築学科伊藤ていじ研究室助手を経て中山繁信設計室(現T.E.S.S.計画研究所)開設。2000年~2010年工学院大学建築学科教授。工学院大学建築学科非常勤講師、法政大学建築学科非常勤講師。主な著書に「図解 世界の名作住宅」(2018年、エクスナレッジ)、「窓がわかる本」(2016年、学芸出版社)など。

 「Yハウス」はアメリカのニューヨークから車で約3時間、キャッツキル山地に立つ名作住宅です。裕福な家族のために設計されたアメリカン・カントリーハウスは、名前の通り、上空から見るとY字の形をした木造住宅です。北側の天井の低い玄関ポーチから屋内に入ると、奥に向かって傾斜した空間が現れます。真ん中にはロフトのような2階にいざなう階段があり、左側奥(南側)からも右奥(西側)からも光が差し込んでいます。天井や床、階段は無垢の板張りで、白壁とあいまって柔らかです。奥に進むと、まるで大開口部から緑豊かな景観に入り込んでいくような体験ができます。

 ホールは、施主に依頼され、この敷地の丘に立った時にY字の住宅を思いついたそうです。Yハウスは、画家でもあるホールが描いた水彩画のスケッチ通りに出来上がりました。
 Yハウスは、2棟の住宅を結合させたようにも見えます。住宅を2棟に分けるのであれば、パブリック(応接室や居間)とプライベート(寝室など)に振り分けるのが設計では定石ですが、Yハウスでは、パブリックな空間とプライベート空間を混在させて、それぞれの空間を緩やかに繋げています。それが居心地のよさを創り出しているのです。なお、主寝室と子ども部屋はそれぞれ1階と2階、左右に分けており、家族のプライバシーを確保しています。
 ホールが南側と西側に細長く傾斜のある空間にしたのは、太陽光の差し込みを柔らかくするためです。Y字にしたことで、美術品の収集家である施主が求める壁の面積も多めに取ることができています。
 外観のカラフルな赤色(酸化鉄)の板壁は、キャッツキルの伝統的な木造建築の意匠を取り入れています。伝統的な木造建築でありながら、外観がどことなく現代的な理由は、バルコニー部分が軽くて細い表現になるよう鉄骨でつくられているからでしょう。ホールはYハウスの設計にあたり、コルビュジェのデザインを参考にしています。Yハウスは伝統建築と現代建築を融合させた住宅です。ホールを見習って、住宅に伝統的な差し色を取り込むのもいいかもしれません。

1分動画でわかる!暮らしのHowTo

LIFULL HOME’S DIY Magとは?

LIFULL HOME’S DIY Magとは?
「LIFULL HOME’S DIY Mag」は、不動産・住宅情報サイトLIFULL?HOME’Sがお届けする暮らしの編集力を高めるWEBマガジンです。DIYやセルフリノベ、収納や休日の楽しみ方まで、暮らしを楽しくする情報を写真や動画とともにお届けしています。

https://diy.homes.jp/

DIY動画を見る

1分動画でわかる!暮らしのHowTo

知っておきたい!気になる住まいのトレンド事情

Profile

記事監修/LIFULL HOME'S編集部
不動産賃貸や売買の流れから、ライフスタイルのことまで「住まいの様々なお役立ち情報」を配信しています!

https://www.homes.co.jp/cont/

 高断熱の家とは、住宅の外壁と内壁の間に入っている断熱材をより強い素材に変えたり、数を増やしたりして断熱性を高めた家のこと。外気温を室内に伝えないことが重要なため、木造よりも壁が厚い鉄筋コンクリート(RC)構造の方が断熱性が高いといえます。
 また高気密の家は、壁と窓の間や石膏ボードの間など、ちょっとしたすき間を防湿シートや断熱材、気密テープなどで埋めた家。家の温度を一定に保つためには、高断熱と高気密をセットにする必要があります。
 外気温の影響を受けにくい高断熱・高気密の家のメリットは、なんといっても冬は暖かく、夏は涼しいこと。エアコンなどに使う電気代を抑えながら、快適に過ごすことができます。リビングは暖かいけど風呂場は寒い……といった部屋ごとの温度差も少ないので、ヒートショックの予防にもつながるといわれています。
 メリットの多い高断熱・高気密の家ですが、結露やカビには注意が必要です。結露は、外気温と室内温度に差が出ることで発生し、カビの温床となっていきます。高断熱・高気密の家においては、結露の発生は室内ではなく壁内。外壁と内壁のちょっとしたすき間に温度差が生まれ、結露やカビの原因となってしまうことがあります。
 もう一つのデメリットが、シックハウス症候群の可能性です。シックハウス症候群とは、床や壁などの建材に使われている塗料や接着剤から有害物質が放出されることで、めまいや頭痛を引き起こすこと。化学物質は家を建てるうえで欠かせないものですが、それも高断熱・高気密の家では風を通さずに室内にとどまってしまい、健康被害のリスクが高まってしまうこともあるのです。現在は換気システムの設置が義務づけられているため、2003年以降に建てられた住宅の場合は対策されていることが多いようです。
 高断熱・高気密の家は大きなメリットがあるものの、デメリットを引き起こさないために「換気」に注意しましょう。ほかにも、LIFULL HOME’Sの記事では、断熱性・気密性の高い家づくりのポイントをご紹介しています。家を建てる際の参考にしてみてください。

次の特集へ

/