マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

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持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

吉川文子さん
お菓子研究家

育児の傍ら、自宅にてお菓子教室「KOUGLOF」をスタート。その後、料理家の藤野真紀子氏などに師事。テレビや雑誌などで活躍し、2021年には『オイルで作る焼き菓子ベストレシピ』を出版。YouTubeでレッスン動画を配信中。

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 愛用しているのは、「ピリヴィッツ」の器です。楕円型の食器を探していたときにこちらを見つけて購入しました。焼き菓子やクリームを塗ったケーキなど、どんなお菓子でもバランスよく盛りつけられるので重宝しています。使い勝手の良い楕円形なので、おもてなしで料理やデザートをたくさんテーブルに並べても、効率よくスペースを使えるんです。お菓子をおいしそうに見せてくれる、温かみのあるホワイトカラーも気に入っています。今回は、国産レモンのおいしい時期につくれる、レモンとアーモンドのケーキを盛りつけてみました。実はこの器、お菓子だけでなく料理にも使いやすいので、和洋中を問わず迷ったらこのお皿を手にしていることが多いかも。小さいサイズの方はワンプレートランチもちょうどよくおさまります。ピリヴィッツの食器は、丈夫で長く使えるのもうれしいポイント。お客様にとっても、気兼ねなく使えるお皿だと思います。

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

濱脇瑞季さん
バターマスター パティシエ

「安心、安全、おいしい」を大切に、最高のフィナンシェを提供する「バターマスター」のシェフパティシエ。本場フランスで修業後、都内のパティスリーやレストランで経験を積み、現在はバターマスターのお菓子づくりを手掛けている。

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 仕事柄、お菓子やパンを買って食べることが多いのですが、最近はテイクアウトやオンラインショップで購入し、自宅で楽しむことが多くなっています。お気に入りのお店のお菓子を家で素敵なお皿に盛りつけていただくと、いっそうおいしく味わえる気がするんです。それが、私なりのお店への敬意でもあります。愛用しているのは、フランス留学中に蚤の市で出会った食器たち。いずれも6,000~10,000円くらいで購入しました。ヴィンテージやアンティークの器は一点モノが多く、現代にはない風合いが感じられるのが好みです。どんな時代を過ごし、どのようにして私のところにたどり着いたのかと考えると、とてもロマンチックだなぁと思います。たとえお皿の縁が欠けていても、そこに個性が感じられますね。飲食店をやっている友人を招くときには、料理やお菓子を持ち寄ってきてもらい、その品に合うようにお皿を選んでもらいます。また、おもてなしだけでなく、仕事へ行く前の朝にもこのお皿たちは頻繁に登場。ちょっと気分が乗らない日でも、朝から自分のお気に入りの食器を使うだけでテンションが上がるんですよ。

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

Point1
ひと言でカフェと言っても、地域に長く根ざす喫茶店からチェーン店のカフェまで、味も雰囲気も千差万別。街にカフェ・喫茶店がたくさんあるほど足を運べる場所が多くなり、自分好みの味や空間にも多く出会えます。

Point2
公園や美術館、商業施設、個性的なショップなど、街にカフェ以外の魅力的なスポットがあると、お茶を味わう以外の時間も有意義に。街歩きを楽しみながら、ランチに、休憩にと、カフェを巡ってみるのも楽しいでしょう。

Point3
お家でのお茶時間も充実させたいもの。洋菓子や和菓子、パンのお店があると、おやつを選ぶのも楽しくなります。コーヒー豆や茶葉の専門店に立ち寄って、お茶選びからこだわってみるのも楽しいです。

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

早起きしたくなる朝時間を楽しめる街

目利きが街を案内
「家探しタウンガイド」

世界の名作住宅

PROFILE

中山繁信 Shigenobu Nakayama
建築家。1942年栃木県生まれ。法政大学工学部建築学科卒。法政大学大学院建設工学科修士課程修了。宮脇檀建築研究室、工学院大学建築学科伊藤ていじ研究室助手を経て中山繁信設計室(現T.E.S.S.計画研究所)開設。2000年~2010年工学院大学建築学科教授。工学院大学建築学科非常勤講師、法政大学建築学科非常勤講師。主な著書に「図解 世界の名作住宅」(2018年、エクスナレッジ)、「窓がわかる本」(2016年、学芸出版社)など。

 「母の家」はフィラデルフィアの郊外、上流階級の住宅地チェスナットヒルに立地する名作住宅です。チェスナットヒルは、プリツカー賞受賞者のロバート・ヴェンチューリが設計した「母の家」だけでなく、ヴェンチューリの師に当たるルイス・カーンの設計したエシェリック・ハウスなどのモダン建築、そしてビクトリア朝の邸宅も複数立地しており、さながら建築博物館のような住宅地です。

 「母の家」は、瀟洒な邸宅街にあって、違和感のある住宅です。外観は古典的な切妻屋根で、左右対称かと思いきや、右手の台所の窓はモダン建築のような水平窓。左手には大きさの違う正方形の窓が並びます。家の中はさらに変わっています。階段に食い込むような暖炉に、外からは煙突に見えていたのは実は2階の部屋だったり。暖炉の上からはバロック建築のように太陽光が差し込みます。最大の特色は、どこにも繋がらない行き止まりの階段です。この家は、伝統建築、モダン建築が培ってきた建築の記号を引用しつつ、それぞれを矛盾・対立させながら全体を一体的に構成させた「記号の家」です。コルビュジェやミースによるモダン建築、建物全体に一貫した合理性を追求するモダニズム運動に疑問を投げ掛けた建築史の記念碑的な住宅です。
 一方で、ヴェンチューリが母のために設計した生活しやすいシンプルな住宅でもあります。居間、食堂、キッチン、寝室を全て1フロアに集約し、高齢の母に配慮しています。フェミニストでヴィーガンという進歩的なヴェンチューリの母は、一方でアンティーク家具の収集家でもありました。収集した植民地時代の家具を暖炉の周りに置けるように設計しています。肝心の母親は、実はビクトリア朝の住宅を好んでいたのではと言われています。
 ヴェンチューリは、この家の完成後、しばらくは建築家の妻と2階で暮らしました。その後独りで暮らすようになった母ですが、見学に訪れる若い建築学生と話し込むことが多かったようです。アンティーク家具とお茶で学生たちをもてなしたのかもしれません。

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LIFULL HOME’S DIY Magとは?

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「LIFULL HOME’S DIY Mag」は、不動産・住宅情報サイトLIFULL?HOME’Sがお届けする暮らしの編集力を高めるWEBマガジンです。DIYやセルフリノベ、収納や休日の楽しみ方まで、暮らしを楽しくする情報を写真や動画とともにお届けしています。

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知っておきたい!気になる住まいのトレンド事情

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記事監修/LIFULL HOME'S編集部
不動産賃貸や売買の流れから、ライフスタイルのことまで「住まいの様々なお役立ち情報」を配信しています!

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 茶室とは、家の主人が客を招き、お茶を出してもてなすための部屋。伝統的な「茶道」を元に考えられているので、本格的な茶室をつくるにはそれなりの知識や費用が必要です。
 まず押さえておきたいのが、茶室の広さ。4畳半以上15畳くらいまでの茶室は「広間」、4畳半以下のものは「小間」に分類されます。広間は「書院風」と呼ばれ、室内の棚や床にさまざまなものを飾り、芸術作品とともにお茶をたしなむという優雅さが特徴です。
 一方、小間は「草庵風」と呼ばれ、これは千利休が完成させたといわれています。書院風とは異なるシンプルさで、茶室を身近なものにしました。かの豊臣秀吉もこの草庵風で茶室をつくり、その広さはなんと2畳ほどだったそうです。茶室をつくる広さをどれだけ確保できるか、どんな雰囲気にしたいのかをイメージして、間取りを考えてみましょう。
 次に欠かせないのが、湯を沸かすための「炉」。これはいろりのことで、炉をつくることを「炉を切る」といいます。床下を掘って炭を入れるのが本格的ですが、住宅事情によっては「置き炉」という選択も可能。箱に入った炉なので、置く場所をしっかり確保すれば床下を掘り下げる必要がありません。ほかにも「電気炉」など、火を使わずに湯を温める方法もあるので、火災防止策などを建築士や設計士と相談しながら決めていくのがよいでしょう。
 最後は、茶室の入り口について。茶道においてお客様が入ってくる「にじり口」は、正座の高さに合わせた低いものになっています。この茶室独特の入り口をつくれば、かなり本格的な雰囲気に。お茶を点てる主人は「茶道口」からの出入りが一般的なので、にじり口とあわせて間取りを検討しましょう。
 住宅や予算によっては、茶室を完全再現するのはむずかしいこともあるはず。趣味でお茶を楽しむうえでは、オリジナル性を持たせてみることも大切かもしれません。LIFULL HOME’Sの記事では、茶室の設計デザインや建築について相談できる会社も紹介しているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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