家庭ごみの少なさ県内一！ 住環境が良くて自然も豊かな街　埼玉県・ふじみ野の住みやすさや治安は？

ふじみ野市は2005（平成17）年に上福岡市と入間郡大井町が合併して誕生した自治体です。合併以前より、東京のベッドタウンとして成長してきた地域で、2021年12月現在の人口は11万4306人を数えます。なお、2019年12月時点では11万4383人、2020年12月時点は11万4566人でした。

ふじみ野駅西口周辺の様子

東武東上線のふじみ野駅は特急の停車駅のため都心への通勤・通学にも不自由しないことや、多数の商業施設があることなどが理由で、特にファミリー層が関心を持ちやすい街だといえます。

また、都心から適度に離れているので、自然が多いのも特徴です。なかでも埼玉県の「ふるさとの緑の景観地」として、２つの緑地が指定をうけています。

●ふじみ野市八丁ふるさとの緑の景観地
武蔵野の面影を今も残す平地林のひとつ。コナラが主体で、ムクノキ・ケヤキ・竹林などを含み、周辺に広がる畑作地帯と一体となっていることから、「ふるさと埼玉を象徴する農村景観が色濃く残っている」とされています。
住所：ふじみ野市大字亀久保 外

●ふじみ野市武蔵野ふるさと緑の景観地
新田開拓に伴って形成されたコナラが主体の二次林と、ムクノキ・ケヤキ・竹林などの屋敷林の形質を残し、農村地特有の生態系が育まれていて「埼玉を象徴する農村景観が色濃く残っている」とされています。
住所：ふじみ野市大字武蔵野

ほかにも市内には緑地が27、緑道が30あり、緑の景観が身近といえます。ちなみに緑道のネーミングはなかなか面白いものがあり、「もりのさんぽみち」「海のみち」「音のこみち」「宇宙のみち」「地層のみち」などがあります。さらには、「どのへんが緑道？」と突っ込みたくなるような普通の小道もあったりと、探すだけも楽しめそうです。

ふじみ野駅前

ふじみ野市の主要駅は、市が誕生する前の1993（平成5）年に開業した東武東上線ふじみ野駅です。池袋まで乗り換えなしで約30分。池袋駅からは新宿までJR山手線で約12分、東京駅まで東京メトロ丸ノ内線で約17分という時間距離になります。

また、池袋への途中駅である和光市駅は、東京メトロ有楽町線と副都心線との相互直通運転を行っています。有楽町線は飯田橋駅、有楽町駅など複数乗り換え可能な駅を通り、新木場駅まで伸びています。副都心線は渋谷駅・横浜駅を経て、東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅までつながっています。そのため、和光市での乗り換え一回で、都内各地だけでなく横浜市内の観光地へ、およそ1時間半で足を延ばすことができるのです。

ふじみ野駅の隣の上福岡駅

池袋の反対方面へ目を向けると、埼玉県内有数の観光地・川越市と隣接し、川越駅まで急行で5分ほど。川越駅にはJR川越線が通っているので、そこから大宮方面、八王子方面へと向かうこともできます。

ふじみ野駅東口の様子

ふじみ野駅周辺は、スーパーが充実しているのが特徴です。西口には駅のすぐ隣に「東武ストアフエンテふじみ野店」（5時～26時）が、東口には駅ビル内に「東武ストアふじみ野ナーレ店」（9時～20時）があます。さらに東口から徒歩１分で立ち寄れる「アコレふじみ野駅東口店」（8時～24時）があります。深夜遅くまで営業しているスーパーもあるので、仕事で帰りが遅くなっても安心して翌日の買い物ができます。

もちろん、コンビニエンスストアも駅の東西にセブンイレブンが、少し歩くとファミリーマートが複数あるので、ちょっとした買い物であれば不自由はしないでしょう。

トナリエふじみ野

また、駅西口から徒歩約5分で行けるのが、ショッピングモール「トナリエふじみ野」です。2021年４月に「ソヨカふじみ野」から名称を変えてリニューアルオープンしています。スーパーマーケットや飲食、ファッションなどのほかに、学習塾やフィットネスクラブが複数あるのも特徴で、生活スタイルに合わせてさまざまな利用が可能です。

なお、ふじみ野駅から徒歩12分圏内には映画館も備えるイオン大井店があり、上福岡駅から徒歩15分圏内にはイオンタウンふじみ野があります。さらには、東武東上線エリア最大級のショッピングセンター「ららぽーと富士見」（富士見市）へも、ふじみ野駅からバスで約20分で行くことができます。日常使いから休日、特別な日のお買い物まで、遠出しなくても便利に利用できますね。

ふじみ野市の犯罪件数は、2005年の2,451件がピークで、2020年には651件と大きく減少しています。犯罪率（人口 1,000 人あたりの刑法犯認知数）についても5.8件で、埼玉県の平均6.1件を下回っています。最も多いのが自転車盗難で、年々減少傾向が続いていますが、いまだに高い状況です。

●自転車盗難件数
2017年：302件
2018年：277件
2019年：215件
2020年：160件

また、子どもに対する声かけ事案では2020年に37件で、県平均（38.2件）と同水準にありますが、2016年の55件をピークに年々減少傾向を維持しています。

犯罪をゼロにはできませんが、県内平均より低い発生件数で、さらに減少傾向にあるため、極度に治安の悪い地域ではありません。ふじみ野市も『令和3年度ふじみ野市防犯白書』にて、「防犯意識の普及・向上」「防犯体制の充実事業」「犯罪情報の発信」を掲げています。これらの効果にも期待していきましょう。

ふじみ野市内には110を超える公園があり、市内のいたるところで子どもを遊ばせることができます。ふじみ野市ならではの公園をピックアップしました。また、ふじみ野市にはスポーツが楽しめる施設がたくさんあります。休日は家族で思い切り身体を動かしましょう。

西ノ原中央公園

園内には、複合遊具やアスレチック、すべり台やブランコといった遊具がそろっています。特にすべり台は、ロングローラーすべり台、チューブすべり台、トルネードすべり台、お城のすべり台と、さまざまなタイプがあります。木々も豊富で、広場やベンチ、トイレなどの設備も充実しているので、ピクニックなども楽しめます。

福岡中央公園

市で一番大きい公園。春にはさくらまつり、夏には七夕まつり、秋には産業まつりを開催しています。各種遊具のほか水遊び場や芝生広場などもあり、特に夏は噴水ミストが音楽に合わせて噴き出してく水遊び場は子ども達に人気です。防災倉庫が新幹線型なのも特徴。

亀久保中央公園

大きな亀の石像があり、「亀の公園」と親しまれています。バスケットゴール1基とミニコートのほかに、ロープウェイや幼児向けすべり台、複合遊具などで遊べます。じゃぶじゃぶ池もあるので、夏になると水遊びも楽しめます。

ふじみ野市立スポーツセンター

前述の亀久保中央公園もそうですが、ふじみ野市にはスポーツが楽しめる施設がたくさんあります。

その代表格である「ふじみ野市立スポーツセンター」は、バスケットボールやバレーボール、バドミントンのコートのほか、柔剣道場、ランニングコース・会議室などがそろった総合体育館のほかに弓道場があり、屋外施設では砂入り人工芝のテニスコート、サッカーや野球に利用できる人工芝グラウンドが整備されています。

ふじみ野市運動公園

また、新河岸川の河川敷に整備された「ふじみ野市運動公園」には野球場、テニスコート、フットサルコートなどのスポーツ施設が充実しています。ほかにも、「ふじみ野市第2運動公園」には卓球や柔剣道場がある体育館に野球場、フリースペースがあります。

隣のさいたま市、富士見市にもスポーツ施設が多く、本格的にスポーツをする人も運動が好きな人、スポーツ仲間がほしい人も満足できる充実さといえます。

実はふじみ野市は、1人1日当たりにおける家庭系ごみの排出量が少ない市として、県内第1位を5年連続で達成しています。

●ごみの排出量
2014年度：629グラム
2015年度：619グラム
2016年度：605グラム
2017年度：591グラム
2018年度：582グラム

ふじみ野市は2012年から「みんなで創る ごみの少ないまち」を基本理念として、生ごみの水切りの推進や燃やすごみの中に含まれる雑がみ、容器包装プラスチック類の分別・資源化等の取り組みを行っている、環境意識の高い自治体なのです。ごみの分別となると、手間の多い作業となりますが、連続県内１位という実績はすばらしいものですね。ごみは景観を損ね、河川を汚し、害虫やカラスなどを集める目印にもなります。ごみの少ないきれいなまちに住むというのは、気持ちのいいものです。

自治体では転居者に『地域別収集カレンダー』を渡してるほか、ごみ分別アプリの配信も行っています。また、毎年度のはじまりに市報と一緒に全世帯に配布しているので、しっかり確認しましょう。

ふじみ野市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK：78,000円
2DK：65,000円
2LDK：86,000円
3LDK：66,000円

新築・分譲一戸建て（4LDK）の価格相場は

3,200万円台～3,900万円台

となっています。

市内の中古マンションの価格相場（3LDK）は、

築10～15年以内：3,000万円台

となっています。