公開日: 2023.04.28 最終更新日: 2023.10.26

都心へのアクセス良好。水に親しむ公園が集まる潤いの街・江戸川区の住みやすさ&治安

都心へのアクセス良好。水に親しむ公園が集まる潤いの街・江戸川区の住みやすさ&治安

タワーホール船堀からの風景

東京都の東南端に位置し南部は海に面する江戸川区。東京23区で4番目の広さで、公園面積は第1位。水辺を生かした特徴ある公園が点在します。南北に長い市域の北から南まで東西に延びる鉄道網が形成されているので、都心へのアクセスも便利です。通勤に便利で水と緑にあふれる土地柄もあって、子育て世代から人気を集めています。区でも独自のさまざまな行政サービスで子育てを支援。家族みんなが健やかに暮らせるエリアといえるでしょう。

編集:アントレース

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01| 江戸川区の概要:公園面積が23区内で1位

新小岩周辺の荒川の風景 新小岩周辺の荒川の風景

東京都の東南端に位置する江戸川区。東側は江戸川・旧江戸川を挟んで千葉県浦安市、市川市と向かい合い、西側は荒川と中川で区切られていて江東区、北側は葛飾区と隣接し、南側は東京湾に面しています。

面積は約49平方kmで、23区中4番目の広さ。南北約13km、東西約8kmと、南北に長い地形をしています。また、区中央部を南北に新中川、区南部を東西に新川が流れており、四方を川と海に囲まれた中洲のような平坦な土地になっています。

葛西臨海水族園から見る海 葛西臨海水族園から見る海

江戸川区の公園面積は、23区中で第1位公園の数は480以上にもなります。葛西臨海公園や大島小松川公園をはじめとした大型の公園が区内各所に点在。また、下水道整備で役割を終えた河川を造り変えた「親水公園」のような、水辺のある公園が多いのも江戸川区の大きな特徴。親水公園のほか、じゃぶじゃぶ池や噴水・滝なども多く、夏に水遊びができる場所が充実しています。

都心への交通アクセスがよいのも江戸川区の魅力です。北から京成本線、JR中央・総武線、都営新宿線、東京メトロ東西線、JR京葉線が東西方向に走っており、いずれも都心方面へダイレクトにアクセスできます。また、千葉方面へのアクセスも抜群なので、学校や勤務先が千葉方面にある場合も便利です。

区内は大きく6つの地域にわけられます。

<小岩地区>
区域の一番北にあたるエリアで、自然豊かな江戸川河川敷がある一方で、JR・京成小岩駅周辺には数多くの大小商店街があり活気に満ちています。

<鹿骨地区>
小岩地区の南側で、区の東端に位置します。篠崎公園や江戸川河川敷など緑豊かで、江戸川区を代表する農産物・小松菜や花卉(かき)類の農地も多くあります。「江戸川区花火大会」の会場となるエリアもこの地区です。

<中央地区>
名前の通り、江戸川区の中央に位置し、区役所などの行政施設や中央図書館、総合文化センターなどの文化施設も集まっています。また、小松川境川親水公園や一之江境川親水公園があり、気軽に水辺に親しむことができます。

<小松川地区>
中央地区の西側、荒川や旧中川などの河川に囲まれたエリアです。壮大な桜並木で知られる小松川千本桜や荒川河川敷などもあり、水と緑に恵まれた地域です。

<東部地区>
鹿骨地区の南側で、江戸川に面したエリア。都営新宿線の瑞江駅を中心に区画整理事業が進行し、新たな街を形成しつつあります。篠崎ポニーランドなどレクリエーション施設も充実しています。

<葛西地区>
江戸川区の南部、東京湾に面した地域です。東京湾岸に整備された渚にある葛西臨海公園や日本初の親水公園・古川親水公園があるなど、水と緑にあふれています。また、東京メトロ東西線とJR京葉線が走り、交通の利便性も高く、若い世代を中心に人気の街になっています。

以上のように、緑や水辺などの自然に恵まれ、のどかな住環境が整っていること、都心方面へのアクセスがよいことから、子育てファミリーに人気の江戸川区。自治体でもこうした若い世代を呼び込むために、子育て支援サービスの充実をはかっており、子育てを考えている人には注目のエリアといえそうです。

02| アクセスと主要駅:東京都心へダイレクトにアクセス可能

小岩駅北口の様子 小岩駅北口の様子

南北に長い市域を北から順に京成本線、JR中央・総武線、都営新宿線、東京メトロ東西線、JR京葉線がカバーしている江戸川区。中でも乗降客数が一番多く、中心となっているのはJR中央・総武線の小岩駅です。小岩駅から秋葉原駅までは約17分、新宿駅までは御茶ノ水で中央線快速に乗り換えれば約30分となっています。都心方面の総武線各駅は地下鉄との乗り換え駅も多いので、都心各所へのアクセスも便利です。

小岩駅が江戸川区北部の中心駅としたら、南部エリアの中心駅となるのが、乗降客数2位の東京メトロ東西線の葛西駅です。茅場町駅までは約15分、大手町駅までは約18分となっています。なお、江戸川区役所へ一番近い駅は葛飾区内となるJR総武本線の新小岩駅です。

江戸川区内の鉄道はいずれも東西方向を基本としているため、南北を行き来するにはバスを利用します。「環七シャトルバス(シャトル☆セブン)」と呼ばれる路線バスが、JR常磐線・亀有駅から総武線・小岩駅を経由して都営新宿線・一之江駅、東京メトロ・葛西駅、JR京葉線葛西臨海公園駅の間を結んでいます。

03| メイン駅周辺の様子:伝統ある商店街がある一方で、開発計画も進行中

小岩駅南口の小岩フラワーロード商店街 小岩駅南口の小岩フラワーロード商店街

JR総武線小岩駅の出口は、大きく南口と北口に分かれます。中心となっているのは南口側です。駅前にロータリーがあり、そこから「サンロード」「昭和通り」「フラワーロード」と大きく3本の商店街が伸びています。駅周辺は昭和初期から栄えてきた長い歴史があり、多くの個人商店が軒を連ねます。そのほかにも、6つの商店街が駅の近隣にあり、賑やかな街を形作っています。一方、北口は駅前にイトーヨーカドーがあるほか4つの商店街があり、ひとつの商業エリアを形成しています。

線路の高架下にあたる部分には駅改札直結の商業施設「シャポー小岩」があります。1階と地下の2フロアからなり、ファッション、雑貨、食料品、レストラン・カフェなど40のショップが揃います。施設内の千葉側のエリアは、2023(令和5)年3月末にリニューアルオープンしたばかりです。

なお、小岩駅の南口側・北口側ともに、大規模な市街地再開発事業が進行しています。駅周辺は歴史ある商店街だけに活気がありますが、近年は各地の商店街同様に停滞ぎみ。また、街並みが古いだけに道路も幅が狭く、老朽化した木造家屋も多いことから防災面の懸念も。そこで、南口側では複数の計画が同時に進行しており、すでにタワーマンションや商業ビル「フェスタ」が完成。今後も開発が続きます。一方、北口側では、交通広場の整備や保育所、コミュニティルーム、防災広場などを備えた住宅、商業施設のあるビルの建設が決まっており、建物と駅を結ぶペデストリアンデッキの整備も盛り込まれています。さらに駅周辺の道路の拡幅工事も予定されています。

04| 治安:過去のイメージを払拭し、犯罪件数は急速に減少

江戸川区の刑法犯総認知件数は、2000(平成12)年の18,275件をピークに、5年連続で都内ワースト1位を記録するほどでした。しかし、その後、区内各地で各種団体による防犯パトロールや区独自の自転車盗対策、防犯カメラの設置などを官民が一体となって行いました。特に認知件数のうち全体の約4割を占める自転車盗難については、地元中学生が「盗難自転車なくし隊」を結成し、駐輪場や駅頭などで施錠の確認や盗難防止啓発活動を実施。また、ひったくりや痴漢などの街頭犯罪に対応するため、青色回転灯を装備した車(青パト)の車両を増車しました。

以上のような対策が功を奏して、19年連続で刑法犯総認知件数は減少。2021(令和3)年には、戦後最小の3,396件を達成しました。この減少数は23区で1位にあたるもので、81.6%の大幅な減少になります。人口で犯罪発生件数を割った犯罪率においても23区で治安のよいほうから10位前後を近年はキープ。過去のイメージを払拭し、安心して住める街となっています。

05| マドリームが選ぶ、水と親しめる公園3選

区内の各所を川が流れ、南側は海に面する江戸川区。こうした地域の特性を生かした水辺の公園が数多くあります。なかでも特色豊かな3つの公園をご紹介します。

①海辺の大規模施設「葛西臨海公園」

潮干狩りの様子 潮干狩りの様子

東京湾に面し、80万平方mに近い広大な敷地を有する都立公園です。JR京葉線・葛西臨海公園駅から徒歩約1分と気軽にアクセスできます。園内の西側は穏やかな勾配のある芝生広場を中心に、高さ117mもある大観覧車や幼児向けわくわくひろば、散策路、蓮池、さらに「ホテルシーサイド江戸川」などがあります。中央部にはクロマグロが群泳するドーナツ型大水槽が名物の「葛西臨海水族園」、東側は観察舎や観察窓が設置され、野鳥の観察ができる鳥類園ゾーン、そして南側は水遊びが可能な人口渚が広がる「葛西海浜公園」があります。

ダイヤと花の大観覧車 ダイヤと花の大観覧車

さらに、バーベキュー広場(2023年4月22日再開)、水上バスの東京水辺ライン発着場、園内の名所を巡る汽車をかたどったパークトレインなどアクティビティも満載です。また、東京2020オリンピック・パラリンピックでカヌー(スラローム)競技の会場となり、現在は水上スポーツの体験ができる「カヌー・スラロームセンター」も隣接しています。

②日本で初の水と親しめる公園「古川親水公園」

古川けやき公園前じゃぶじゃぶ池 古川けやき公園前じゃぶじゃぶ池

江戸時代初期に掘削された水路のひとつである古川の流れをそのまま公園にしたもので、新川橋交差点から環七通りを挟み、旧江戸川方面へ全長1.2kmにわたって続きます。昭和30年代後半の高度成長期には、工場排水や生活排水で悪臭漂うドブ川となっていましたが、埋め立てが計画されると地域住民から川を残してほしいと要望があり、水に親しめる公園として整備されることに。そして、1973(昭和48)年に日本で初の親水公園として完成しました。

野瀬分橋近辺のじゃぶじゃぶ池 野瀬分橋近辺のじゃぶじゃぶ池

川の両岸にはサクラやアジサイなどが植えられ、藤棚も設けられており、四季折々様々な草花が楽しめます。また、子ども向けの水遊び広場「じゃぶじゃぶ池」もあり、7~8月には多くの子どもたちで賑わいます。しかも水遊びのあとにさっと体を洗い流せる無料のシャワーが設置されているなど、至れり尽くせりです。

③春と秋のバラ、夏の水遊びが人気「総合レクリエーション公園『フラワーガーデン』」

バラの季節は公園内がひときわ華やかに バラの季節は公園内がひときわ華やかに

東京メトロ東西線・西葛西駅近くの子どもの広場から旧江戸川に隣接するなぎさ公園まで、約3kmにわたって伸びる細長い公園。遊具が充実している子どもの広場、アスレチックが揃う富士公園、ポニーの乗馬が楽しめるなぎさ公園、2つの少年野球広場など、思い思いに楽しめる施設が揃います。フラワーガーデンからなぎさ公園を巡る機関車型のパノラマシャトルバスも子どもたちの人気の的です。

春と秋はバラの甘い香りが漂う 春と秋はバラの甘い香りが漂う

中でも老若男女を問わず多くの人が訪れるのが「フラワーガーデン」。洋風庭園に約110種・600株のバラが植栽されている江戸川区で最大のバラ園を中心とした施設す。例年5月中旬~6月上旬、10月中旬~11月上旬と、春秋それぞれ見頃を迎え、甘い香りに包まれます。園内の噴水は、夏場は子どもたちの水遊び場に。飛沫を上げる噴水周辺や噴水と噴水をつなぐ水路の部分には子どもたちの歓声が響き渡ります。噴水の周りには芝生広場もあり、お弁当を広げたりすることもできます。

06| 独自の支援制度:江戸川区ならではの支援サービスが好評

公園が多く、自然に恵まれているうえ、都心へ30分前後でアクセスできるとあって、子育て世代に人気の高い江戸川区。区でもこうした世代をサポートする、さまざまな支援制度を実施しています。江戸川区ならではの支援・サービスをご紹介します。

保育ママ制度
仕事や病気などで育児が難しい時、区の認定を受けた「保育ママ」が、昼間に子どもを預かってくれる制度。預けられるのは生後9週間~1歳未満の赤ちゃん。「保育ママ」は保育士や看護師などの資格を持つ人、もしくは育児経験のある女性となっており、安心です。

乳児養育手当
保育園などを利用せず家庭で0歳児を育てている世帯には、月額13,000円の「乳児養育手当」が支給されます。赤ちゃんにとって、一番大切な時期を保育に専念してもらうための経済的支援を目的としています。

えどがわママパパ応援隊
0歳児のいる家庭をサポートする事業。ヘルパーが自宅に来てくれ、家事や育児を手伝ってくれます。一回の利用時間は2時間以上で年間14時間ですが、所得制限はなく、保育園を利用していない人が無料で利用可能。第一子の子育てをしているママの心強い味方です。

子どもと家庭のおとなりさん事業
年度内48回を上限に子育ての支援が必要な家庭へ支援員が来てくれ、必要なお手伝いをしてくれる事業です。一定の研修を受講した地域の子育て支援員が、沐浴・離乳食などの乳児支援、遊びや学習などで出かける子どもの同行、掃除・洗濯などの家事支援、学習のサポートなどに対応してくれます。

すくすくスクール
小学校の施設を有効活用して小学生に放課後の居場所を用意する仕組みで、区内すべての小学校で実施。区の職員とボランティアの区民と協働して運営しており、地元のお兄さんがサッカー教室を開いたり、高齢者が将棋を教えたりと、各学校、地域ぐるみで展開。保護者の仕事の有無に関わらず登録でき、希望する児童全員が利用することができます。

07| 知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

東京都江戸川区の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:90,000円
3DK:120,000円
1LDK:120,000円
2LDK:140,000円


新築・分譲一戸建ては

4,000万円台後半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:5,000万円台前半
それ以上の築年数:4,000万円台後半


となります。

アントレース

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