公開日: 2023.05.16 最終更新日: 2023.10.26

整然とした街並みが子育て世代に人気。東京ベイエリアのコンパクトシティ、千葉県浦安市の住みやすさ&治安

整然とした街並みが子育て世代に人気。東京ベイエリアのコンパクトシティ、千葉県浦安市の住みやすさ&治安

「都市景観100選」に入る新浦安の街

千葉県内で最も東京に近い場所に位置し、東京湾に面する浦安市。市の面積は県内で一番コンパクトな街です。古くからの漁師町と埋め立て地に整備された住宅街、人気のテーマパークを中心としたリゾートエリア、そして工業エリアでからなります。東京都心部へ20分以内にアクセスできる地の利、大型商業施設の充実、そして多くの公園があり、非常に生活利便性の高い街です。こうした背景もあり、子育て世代に人気が高く、支援策も充実している浦安の治安と住みやすさを解説します。

編集:アントレース

編集:アントレース

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01| 浦安の概要:東京都に隣接するベイエリアの街

新浦安駅前の通り 新浦安駅前の通り

浦安市は、千葉県の北西部、県内で最も東京に近い場所に位置しています。東京湾の奥部にあたる臨海地域で、西は旧江戸川を隔てて東京都江戸川区と向かい合い、東と南は東京湾に面し、北は千葉県市川市と接しています。市域は東西、南北とも約6km、面積は17.3平方kmで、県内では一番小さな街です。

かつての浦安は、三方を海・川に囲まれた陸の孤島ともいうべきところでした。それが1964(昭和39)年から海面埋立事業が始まり、最終的に市の面積が約4倍にもなりました。1969(昭和44)年には営団地下鉄東西線、1978(昭和53)年には首都高速湾岸線の浦安・新木場間、さらに1988(昭和63)年にはJR京葉線が開通するなど、交通の便が飛躍的に向上。東京都心へわずか10数分と便利なことから、大規模住宅開発やマンション建設が進行しました。また、1983(昭和58)年には東京ディズニーランド®が開園。それに伴い、同園やJR京葉線新浦安駅周辺には大型リゾートホテルや商業施設、オフィスビルなどが開業。続いて2000(平成12)年には複合商業施設「イクスピアリ」、2001(平成13)年に新たなテーマパーク「東京ディズニーシー®」の開業もあり、現在のまちの姿が出来上がっていきました。

コンパクトな街ですが、市内は性格が異なる4つのエリアに分かれます。


<元町エリア>

東西線が走る鉄橋 東西線が走る鉄橋

市域が拡大する以前、古くからの市街地を中心とする地域。かつて漁業が盛んだった時代を彷彿とさせ、今も釣宿やのり店、寿司店、銭湯などが多くあります。


<中町エリア>

都市計画のため整然とした街並みが広がる 都市計画のため整然とした街並みが広がる

計画的な都市開発が進行中の地域。市域の東南にあたるエリアで、第2期埋め立て事業以降に形づくられました。都市近郊住宅地として開発され、マリナイースト21の海風の街、夢海の街などの高層、超高層住宅群に象徴されるアーバンリゾート風な街並みが印象的です。また、公園や緑地が十分に確保されており、市民の憩いの場となっています。


<アーバンリゾートエリア>

整備された道路と植物がリゾート感を醸し出す 整備された道路と植物がリゾート感を醸し出す

東京ディズニーリゾート®とホテル群を中心とした舞浜地域。市域の南西部にあたるエリアで、舞浜駅を降りれば、東京ディズニーリゾート®の各施設やリゾートホテル群が日本を代表するリゾートエリアを形成しています。


<工業エリア>
鉄鋼や流通など工業関係のオフィス、工場、倉庫などが集まる地域。第1期埋立事業の完成とともにあらゆる鋼材が揃う鉄鋼団地として、日本最大の機能を誇る鉄鋼流通基地に。また、その近隣には海辺にはヨットやボートが係留された「浦安マリーナ」、ごみ処理施設の「浦安市クリーンセンター」もあります。

以上のように、コンパクトな街に東京メトロ東西線とJR京葉線が走り、いずれも東京都心部まで10数分とアクセス良好。整備の行き届いた住宅地が多いことから、通勤通学にも便利で住環境もよい土地柄です。東京ディズニーリゾート®や多くの大型商業施設があり、休日も充実した時間が過ごせます。

また、地域によって差はありますが、まだまだ全国平均から見ても高齢化率の低いエリアが多いこともあり、子育て世代のサポートも手厚く、子育てに役立つ施設も充実しています。職・住・遊・子育てのバランスがとれた生活を営むことができそうです。

02| アクセスと主要駅:東京駅や東京ディズニーリゾート®も至近

新浦安駅前の様子 新浦安駅前の様子

浦安市のアクセスの中心となるのはJR京葉線の新浦安駅です。隣の東京ディズニーリゾート®への最寄り駅・舞浜駅へは約3分、葛西臨海公園駅へは約6分、東京メトロ有楽町線と東京臨海高速鉄道りんかい線の接続駅・新木場駅へは約10分、そして東京駅へは20分弱でアクセス可能です。

京葉線の車両 京葉線の車両

また、東京メトロ東西線の浦安駅も都心へ出やすい駅です。快速を利用すれば、東陽町駅へは約6分、門前仲町駅へは約11分、日本橋駅へは約15分、大手町駅へは約17分、飯田橋駅へは約24分となっています。

03| メイン駅周辺の様子:大型商業施設が充実し、公園も数多い

新浦安駅南口の様子 新浦安駅南口の様子

新浦安駅の開業は1988(昭和63)年で、JRの駅の中では比較的新しい駅です。周辺の商業施設や住宅地、マンションなどの建設・整備もそれ以降のことで、都市計画に基づいた整然とした街並みが続きます。その街並みは、国土交通省が、都市空間のデザインが優れている地区を選定した「都市景観100選」にも入るほどです。

駅とJR京葉線の線路を境に、街は大きく南北に分かれます。北口側は、浦安ブライトンホテル東京ベイ、オリエンタルホテル東京ベイなどのホテルが並ぶエリア。舞浜駅はすぐ隣なので、東京ディズニーリゾート®への観光客が多くを占めます。

新浦安駅のメイン出口となるのは南口。数多くの商業施設や行政窓口、オフィスビル、大型のバスロータリーなどがあります。商業施設は、まず目に入るのが駅直結の「アトレ新浦安」。1階・2階に食料品・ファッション・生活雑貨・カルチャー・レストラン・カフェといったジャンルの店が揃います。駅と2階連絡通路で繋がっているのが「MONA新浦安」。こちらも、1階~4階に、ファッション・生活雑貨・カフェ・レストランなど充実のラインナップ。隣接して「イオンスタイル新浦安」を核店舗にファッション、飲食はじめ多彩な専門店が揃う「イオン新浦安ショッピングセンター」も。さらに、駅前から東京湾に向かって伸びる大通り「シンボルロード」を1kmほど行けばショッピングセンターの「ニューコースト新浦安」もあり、日常の買い物はもちろん、飲食なども不自由することはないでしょう。

また、計画的に整備された街だけあり、駅周辺にさまざまな公園が点在するのも新浦安駅ならでは。芝生が広がり、球技場やキャンプ場、ビオトープもある「浦安市総合公園」、駅北側には芝生の丘があり交通公園を併設する「若潮公園」をはじめ、子どもの遊び場所が充実しています。

以上のように、駅周辺に大型商業施設が充実し、シンボルロード沿いに象徴されるように整然とした街並みが続き、広々とした公園が点在する新浦安駅周辺。子育てにも絶好の環境といえるでしょう。

04| 治安:治安は良好。液状化にも留意したい

浦安市の刑法犯認知件数の推移を見ると

2018年 1,473件
2019年 1,299件
2020年 983件
2021年 844件
2022年 928件


となっており、3年前から1,000件を割っており、治安は向上しているといえます。

また、2022(令和4)年の人口1万人当たりの犯罪発生件数を見ると、54.5人となっており、県内全体の総数である52.2人より若干高くなっていますが、その多くは自転車盗などの窃盗で、凶悪犯罪はまれです。安心して暮らすことができそうです。

なお、治安とともに留意したいのが地震時の液状化の影響です。市街の4分の3が埋立地だけに場所によっては液状化の被害を受けやすくなっています。ただし、冒頭でも述べたように、埋立事業以前の土地から第一次、第二次の埋立地など、立地はさまざまです。心配な方はハザードマップで確認することをおすすめします。

05| マドリームが選ぶ、子育て世代が週末に浦安でしたいこと3選

浦安はまだまだ高齢化率も低く、若い世代のファミリーが多く暮らします。子育て世代が浦安に住んだらしたいこと、3つを紹介します。

①三番瀬沿いや東京ディズニーリゾート®の周囲を親子でサイクリング

サイクリングロードから見た三番瀬 サイクリングロードから見た三番瀬

浦安市はコンパクトな街ながら、海辺や川沿いなどサイクリングにぴったりな道がいろいろあります。中でもおすすめは、貴重な干潟である三番瀬を眺めながら進むコース。新浦安駅からシンボルロードを海方向に向かって進めば三番瀬へ。サイクリングロードが整備されているので、潮風に吹かれながら快適なサイクリングが楽しめます。

浦安市総合公園ランニングロード 浦安市総合公園ランニングロード

3kmほどのコースを進めば、広大な芝生広場ある浦安市総合公園に到着。お弁当を食べたり、ゆったり休憩したりできます。さらにサイクリングを続けるなら境川に沿って進むことも可能です。そのほかにも、東京ディズニーリゾート®の外周にあたる部分を6km弱にわたって周回するコースも浦安市ならでは。おなじみの建物を横目にサイクリングができます。

②浦安市郷土博物館で昭和の漁師町にふれる

浦安市郷土博物館 浦安市郷土博物館

かつて、海と川に囲まれた漁師町だった浦安。その貴重な歴史を保存する博物館です。テーマ展示室では、実際に使われていた漁具などの展示や当時の干潟を再現したジオラマ、さらに東京湾に生息する魚たちが泳ぐ水槽などがあります。そのほか埋立事業以降の浦安の発展を紹介する大型映像や、埋立工事の映像を見ることができます。

べか舟の乗船体験 べか舟の乗船体験

そして施設の目玉となっているのが、昭和27年ごろの浦安の街並みを再現した屋外展示。当時そのままの建物や再現施設が並び、まるでタイムスリップした気分に。川も部分的に再現されていて、東京湾での海苔の採取で使われた木造船「べか舟」の乗船体験もできます。さらに、「舟の展示室」では、浦安で使われていた木造船や舟のエンジン、櫓や櫂、船大工道具などの見学が可能。また、併設のレストランでは、アサリめしなど浦安の郷土料理を味わうこともできます。

③海を目の前にした市内唯一の総合公園、浦安市総合公園で遊ぶ

芝生広場 芝生広場

海沿いに広がる市内唯一の総合公園「浦安市総合公園」。13万平方mの広大な敷地内には、海を眺めながら遊ぶことができる芝生広場「ニコニコ広場」や、潮風を感じながらベンチに座り海を眺められる「展望パーゴラ」など、市民がのんびり集う施設が充実しています。

デイキャンプ場 デイキャンプ場

気軽にピクニックができて、野外で食事を楽しむことができる野外卓も設置。調理場完備のデイキャンプ場(64区画)もあるので、一日中たっぷり遊べるのが魅力です。

06| 独自の支援制度:オーダーメイド感覚の子育てケアプラン

2016(平成28)年に「共働き子育てしやすい企業&街グランプリ」で全国1位を受賞するなど、充実した子育て支援制度に定評のある浦安市。幅広い取り組みを展開しています。

子育てケアプラン
浦安市独自の支援として評価の高い行政サービスです。妊娠中から妊婦さんの不安・心配ごとなどの相談に乗り、出産後も子育ての手伝いができるように、地域子育て支援員と保健師が中心となり家庭ごとの子育て支援の計画書を作成。妊娠時、出産前後、子どもの1歳の誕生日前後の3回の時期に、窓口で対面して切れ目のない支援を一緒に考えてもらえます。

常設の子育て支援施設
平日の日中(施設によっては土日も開所)はいつでも利用でき、ちょっと息抜きをしたい時、だれかと話がしたい時に気軽に遊びにいくことができる公的な施設。未就学児とその保護者が対象の「子育て支援センター」、0歳から3歳児(年少の学年)までのこどもと保護者対象の「つどいの広場」、18歳までの児童を対象とした「児童センター」があります。また、公立幼稚園・認定こども園・認可保育園では、地域の親子のために園や園庭の開放を随時実施しています。

一時的なこども預かり
シーン別にさまざまなサービスを用意しています。用事やリフレッシュなどで今日だけ預かってほしい場合、パートや通院などで週3日以内定期的に預かってほしい場合、体調不良や事故など緊急で今日だけ預かってほしい場合、出産や入院、介護などで一定期間預かってほしい場合など、それぞれに対応策が設けられています。さらに、地域相互扶助の会員組織「うらやすファミリー・サポート・センター」などでも、緊急時の対応をしています。

07| 知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

千葉県浦安市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:90,000円
3DK:120,000円
1LDK:120,000円
2LDK:160,000円


新築・分譲一戸建ては

5,000万円台前半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:6,000万円台前半
それ以上の築年数:5,000万円台前半


となります。

アントレース

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