公開日: 2023.06.12 最終更新日: 2023.10.26

異国感あふれるコザを中心に、独自に文化を形成する本島中部の都市、沖縄県沖縄市の住みやすさ&治安

異国感あふれるコザを中心に、独自に文化を形成する本島中部の都市、沖縄県沖縄市の住みやすさ&治安

コザゲート通り

沖縄本島のほぼ中央に位置し、那覇市に次ぐ人口を有する沖縄市。冬でも10℃以下になることはなく温暖な気候です。米軍・嘉手納基地と接していることもあり、沖縄、米国、日本などさまざまな要素が入り混じった独自の文化を形成。エイサーなどの伝統芸能、ロック、ジャズなど音楽の発信地でもあります。海山の自然も豊かで、沖縄らしい穏やかな雰囲気が漂います。また、沖縄本島中部に位置することから島内各地へのアクセスも便利。沖縄の魅力を満喫しつつ、バランスの取れた生活が送れるでしょう。

編集:アントレース

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01| 沖縄市の概要:独自の文化を持ち、豊かな自然にも恵まれる

コザの街並み コザの街並み

日本の南西端、大小160の島からなる沖縄県。沖縄市はその中心となる沖縄本島のほぼ中部よりやや南側に位置します。県庁所在地である那覇市に次ぐ人口約14万人を擁します

市域のほとんどのエリアが標高100m以下で、西北部の丘陵地から中城湾に面する東海岸エリアまでなだらかな斜面となっています。東から北のエリアはうるま市、北から西のエリアは嘉手納町、南西部は北谷町と北中城村に接し、東部は中城湾に面しています。

四季の寒暖差が小さい亜熱帯海洋性気候に属しており、一年を通じて気候は温暖。年間平均気温は約22℃で、4月から12月の間は20℃以下になることはなく、最も寒い2月でも10℃を下回ることはめったにありません。

市内は大きく4つの地域に分かれます。

・西部地区
市の商業などの中心となっているエリア。戦後、嘉手納基地の門前町として栄えた歴史を持ち、今もアメリカ人を中心に多彩な国の人が集まっています。商店は英語・日本語が併記された看板を出しているなど、国際色豊かな街並みです。

・中部地区
東部はJリーグ・FC琉球のホームのサッカースタジアムが建つ沖縄県総合運動公園、西部にはバスケットボール・琉球ゴールデンキングスのホーム・沖縄アリーナやプロ野球の春季キャンプ地になるコザしんきんスタジアムなどがある、スポーツの盛んなエリアです。

・東部地区
中城湾など海岸低地の地域で、近年は市街地化などの開発計画が進んでおり、人口が増加しているエリアです。

・北部地域
エリアの大部分を、嘉手納基地などの米軍施設が占めています。

沖縄本島の中央部にあり、島を南北に貫く高速道路の沖縄自動車道、島内主要部を結ぶ国道329号線が市内を走っていることもあり、アクセスは便利那覇空港までは高速利用で約40分、一般道でも1時間ほど。沖縄美ら海水族館までは約70分、海中道路までは約15分、首里城までは約30分となっています。こうしたことからベッドタウンとしても近年人気のエリアとなっています。

嘉手納基地をはじめ多くの米軍基地があることもあり、県内でも特にアメリカ文化の影響を強く受けている沖縄市。独自の文化を誇る沖縄の中でも、ちょっと雰囲気が異なります。沖縄ロックや沖縄民謡の発信地として知られる市中心部のコザに象徴されるように、芸能が盛ん。沖縄の伝統芸能であるエイサーが県内で最も盛んな土地でもあり、市内のコザ運動公園で開催される県内最大規模の「沖縄全島エイサーまつり」は、その象徴のようなイベントです。

コザゲート通り コザゲート通り

一方で、北部にある東南植物楽園や倉敷ダムのような沖縄らしい自然のあふれるエリアや、東部に位置し潮干狩りの人気スポットである泡瀬干潟などもあり、海山の自然に気軽に触れられるのも沖縄市ならでは。

独自の文化と豊かな自然がバランスよく市内に点在し、沖縄本島各地へのアクセスも良好な沖縄市。沖縄の魅力を満喫しつつ、仕事と休日のバランスのとれた生活が送れそうです。

02| アクセスと主要エリア:高速利用で島内各地へアクセス良好

コザの風景 コザの風景

沖縄市の商業の中心となっているのは、コザ十字路から胡屋十字路にかけての国道330号沿いのエリア。通称「コザ」と呼ばれるエリアです。沖縄市は1974(昭和49)年にコザ市と美里村が合併して誕生しましたが、かつてのコザ市域を今も愛着をもって「コザ」と呼ばれています。

コザからは沖縄自動車道の沖縄ICがすぐ近く。沖縄自動車道を利用すれば沖縄本島の北部も南部もアクセス至便です。北方面は古宇利島まで約1時間10分、世界遺産の今帰仁城跡まで約1時間、万座毛までは約30分。南方面は首里城までは25分、斎場御嶽(せーふぁーうたき)までは約50分、平和祈念公園までは約40分となっています。また、那覇空港までは約40分なので、日本各地へのアクセスも良好です。

なお、沖縄本島各地へ伸びる路線バス、高速バスも充実しており、沖縄市内中心部は沖縄市循環バスが4路線でカバーしています。

03| メインエリア周辺の様子:各国文化が混ざりあった独自の魅力を放つ

パークアベニューの様子 パークアベニューの様子

沖縄市の中心「コザ」周辺は、米軍の嘉手納基地に隣接していることから、アメリカを中心に世界各国の文化が入り混じった独特の雰囲気を形成しています。

一般的に国道330号線沿いのコザ十字路から胡屋十字路にかけてを指し、中でも胡屋十字路から嘉手納基地ゲートにかけてのコザゲート通りや中央パークアベニューの一帯は、国際的な雰囲気が濃厚なエリア。基地からやってくる米軍人も多いことから英語と日本語を併記した看板が目立ち、異国情緒豊かです。

商店街の通り沿いには多国籍の料理が味わえるレストランやカフェ、地元で人気のベーカリーやスイーツの店、ロックのライブハウスや民謡酒場など、個性あふれる店舗が点在。これらが渾然一体となり、チャンプルー(まぜこぜにしたもの)な魅力を放っています。

04| 治安:夜の繁華街には近づかないのが無難

2022(令和4)年の犯罪遭遇率(人口あたりの一定期間に発生した犯罪件数の割合)の全国ランキングで見ると、沖縄県は20位前後となっており、大阪、東京、埼玉、兵庫といった人口集中エリアに比べると低くなっています。ただし、2022(令和4)年の犯罪増加率を見ると沖縄県は全国トップとなっており、予断を許しません。

観光県である沖縄は、どうしても犯罪が増えがちです。中でも夜の繁華街は危険度が高く、沖縄市でいえば、コザゲート通りや中央パークアベニューを筆頭とするコザ地域は要注意。独自の雰囲気が楽しめるエリアではありますが、けじめをつけた訪問をしたいところです。

05| マドリームが選ぶ、沖縄らしさに触れられるイベント&スポット

独自の文化を有する沖縄本島のなかでも、特色のある文化を誇り、豊かな自然を有する沖縄市。そんな沖縄市の特色が体感できるイベント&スポットをご紹介します。

①個性豊かなエイサーが全島から集結する「沖縄全島エイサーまつり」

沖縄全島エイサーまつりの様子
写真提供:沖縄全島エイサーまつり実行委員会 沖縄全島エイサーまつりの様子
写真提供:沖縄全島エイサーまつり実行委員会

「エイサー」とは、お盆に先祖供養のために行われる行事で、日本各地で行われる盆踊りに相当する沖縄の伝統芸能。旧盆に地域ごとの青年会が自分の地域を踊りながら練り歩きます。もともとは、それぞれの地域でしか見られなかった県内各地のエイサーを一度に楽しめるのが「沖縄全島エイサーまつり」です。

沖縄全島エイサーまつりの様子
写真提供:沖縄全島エイサーまつり実行委員会 沖縄全島エイサーまつりの様子
写真提供:沖縄全島エイサーまつり実行委員会

1956(昭和31)年のコザ市誕生をきっかけにスタートし、毎年旧盆明けの最初の週末、金土日の3日間行われます。沖縄県内各地から選抜されたエイサー団体を中心に、全国各地からも選抜された団体が集結。会場には三線、歌、太鼓が鳴り響き、本場のエイサーが思う存分楽しむことができます。

②希少な熱帯植物に出会える「美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園」

園内の様子 園内の様子

約1,300種の熱帯・亜熱帯を中心とした南国の植物が見られる植物園リゾートです。園内は大きく2つのエリアで構成。「水上楽園エリア」には、世界一長寿の木といわれるリュウケツジュ、なかなか国内では観られない株数のバオバブ、7月の開花時期になると水面一面を彩るハスなど、まさに楽園の名にふさわしい光景に出会えます。

一方「植物園エリア」は、空に向かって伸びる数千本のユスラヤシ並木や、亜熱帯の森の中にいるようなヒカゲヘゴの林、バリの楽園を思わせる不思議の園など、ゆったりと植物との時間を感じられるエリアです。

動物ふれあい広場 動物ふれあい広場

そのほか、カピバラやコモンリスザルがいる「動物ふれあい広場」、園内を周遊する「ヤッシー号」、各種の体験プログラムなどもあり、園内ハーブと地元野菜を用いたメニューが自慢のレストランも。一日たっぷり楽しめる施設です。

③地元朝どれの新鮮野菜が並ぶ「ちゃんぷる~市場」

ちゃんぷる~市場外観 ちゃんぷる~市場外観

JAおきなわが経営するファーマーズマーケット。沖縄本島中部エリアの農業生産者が自分の畑で栽培した多彩な野菜や、手作り加工品、惣菜など旬の食材が並びます。農産物はどれも生産者の名前が明記されており、作り手のわかる安心なものばかり。

ちゃんぷる~市場の様子 ちゃんぷる~市場の様子

沖縄でしか栽培されていないような珍しい野菜も多く、見て歩くだけでも楽しい気分に。贈り物として喜ばれそうな、沖縄の特産品も数多くそろいます。

06| 独自の支援制度:幅広い子育て支援制度を用意

沖縄市では、以下のような幅広い子育て支援制度を設け、子育て世代を応援しています。

・幼児教育・保育の無償化
3~5歳児の子ども及び市民税非課税世帯の0歳児~2歳児の子どもが対象。私立幼稚園、預かり保育事業(私立幼稚園、認定こども園)、認可外保育施設、一時預かり事業、病児保育事業、ファミリー・サポート・センター事業を対象に幼児教育・保育の無償化を実施しています。

・沖縄市子育て世代包括支援センター「結ぽ~と(ゆいぽ~と)」
妊娠・出産・子育てに関する総合相談窓口。保健師・助産師・栄養士・精神保健福祉士などの専門職が、電話や来所で相談にのってくれます。また、必要に応じて、家庭訪問も行ってもらえます。

・家庭教育ユイマール推進事業
「子育て広場わたしとちきゅう」を開催。これから出産する人、乳幼児を育てている人を対象にしており、絵本の読み聞かせやリズム遊び、子育て情報交換などができます。

・子育てサークル支援事業
家庭教育ユイマール推進事業で立ち上げた「子育て広場」が、2年目から自主サークル「子育てサークル」に移行し、継続的に活動しており、市で支援をしています。

・OKIIKU(おきいく)
子育てをしている人たちへ情報を発信するポータルサイトです。保育施設の情報、困ったときの相談先や子育てに役立つ制度などの情報がまとめられています。AIチャットボットで、質問にも対応しています。

07| 知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

沖縄県沖縄市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:50,000円
3DK:60,000円
1LDK:60,000円
2LDK:70,000円


新築・分譲一戸建ては

4,000万円台前半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:3,000万円台後半
それ以上の築年数:3,000万円台前半


となります。

08| 沖縄のリフォームならおまかせ! おすすめのリフォーム会社

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