公開日: 2023.07.31 最終更新日: 2024.11.12

【私の移住ストーリー】 ~香川の魅力やカフェ情報を高松市からSNSで発信~ natucoさんのケース

【私の移住ストーリー】 ~香川の魅力やカフェ情報を高松市からSNSで発信~ natucoさんのケース

瀬戸内海に面した高松市は住みやすく、カフェや美術館が多いのも魅力

移住の魅力をお伝えしてきた「私の移住ストーリー」。今回は、1年半前に東京からご主人の実家がある香川県高松市へ引っ越したというnatucoさん。移住したばかりの頃は、家族以外は知り合いがまったくおらず、とても不安な環境だったそう。そんな孤独な日々の中で、どんなふうにして自分の居場所を見つけていったのか、お話を聞きました。

ライター:鈴城久理子

ライター:鈴城久理子

01| ご主人の仕事の関係で東京から高松市へ

高松には海を見渡しながら過ごせる心地よいロケーションが多い 高松には海を見渡しながら過ごせる心地よいロケーションが多い

念願叶って憧れの地に住む場所を見つけた、という幸福なパターンもあれば、自分の希望とは違う理由がきっかけで移住することになったパターンもあります。natucoさんの場合は、まさに後者。1年半ほど前、ご主人が香川県の会社に勤めることになり、彼の実家がある高松市に住むことになったのだそう。それまではずっと都会で暮らしていたので、最初は田舎暮らしがどんなものか、見当もつかなかったといいます。

香川にはおしゃれなスポットが多いことを知り、いい意味でのギャップに驚いたそう 香川にはおしゃれなスポットが多いことを知り、いい意味でのギャップに驚いたそう

ところが、引っ越してみると想像と真逆の印象を持ちました。「移住前は“地方=田舎で何もない場所”と勝手に想像していたのですが、いい意味でまったく違っていました。おしゃれなカフェや観光地が多く、自然が豊かで、何といっても食べ物がおいしいんです! 移住してよかったと、本当に思っています」。

軒先で野菜販売をしているお店も。東京にはない景色にほっこり 軒先で野菜販売をしているお店も。東京にはない景色にほっこり

さらに移住してよかったと実感する理由には、こんなことが。

「東京に住んでいた頃は、アパレルと生活雑貨、食品を扱うセレクトショップで働いていたんです。とても楽しかったのですが、いつもがんばらないと埋もれてしまうような、常に気を張っていなくてはいけないような、そんな気持ちがありました。東京って人が多くて、時間の流れが早くて……。香川に住むようになってからは、そんな気持ちが解消されて、心にゆとりができたような気がします」。

香川のよさを紹介するためにインスタグラムをスタート 香川のよさを紹介するためにインスタグラムをスタート

インスタグラムでカフェ情報を発信し始めたのも、そんな香川の魅力を伝えたいと考えたからでした。「移住前の自分のように、『こんな田舎には何もないんじゃないか』と思っている人がきっといるんじゃないかと。そういう人たちに、いい意味での香川のギャップを感じていただけたらいいな、と思ってスタートしました」。

02| 移住に関して心配だったこと

知り合いがいないこと、 田舎暮らしの体験がないこと

田舎暮らしの楽しみを見つけられるか、不安に感じたことも 田舎暮らしの楽しみを見つけられるか、不安に感じたことも

今では高松の暮らしを満喫しているnatucoさんですが、移住前は不安に感じることばかりだったそう。「友だちや両親と離れて暮らさなくてはいけないし、行ったことのない土地でこの先暮らしがどうなっていくのかが分からず、とても心配でした。なにより、夫の家族以外はまったく知り合いがいませんでしたから。買い物とか、ライブに行くとか、そういう楽しみが香川でも見つけることができるのかな? 田舎で何を楽しめばいい? などと考えてしまったり……」。

03| 移住後に見つけた楽しみ

カフェ巡りをして、インスタグラムで情報を紹介

食べ物のシズル感はもちろんのこと、ロケーションも生かしながら撮影 食べ物のシズル感はもちろんのこと、ロケーションも生かしながら撮影

そんな悩みや不安も、香川の豊かな環境がすぐに払拭してくれました。現在は、仕事がお休みの日にカフェ巡りをして写真を撮り、インスタグラムで紹介するのがnatucoさんの大切な日課となっています。インスタグラムを見てくれた人に「香川っていいところだな!」と思ってもらえることが、何よりの喜びになっているのだそう。

おすすめカフェ「SEASiON」

小豆島に遊びに行った際に見つけた「SEASiON」。離島ならではの風景にも心惹かれるそう 小豆島に遊びに行った際に見つけた「SEASiON」。離島ならではの風景にも心惹かれるそう

訪れる場所は高松市内だけでなく、近隣の街や離島などさまざま。香川には個性的な離島が多く、建物自体の形態がユニークなカフェも点在しています。「小豆島の複合実験施設の中にあるカフェ『SEASiON』は、コンセプトも面白いし、晴れた日はテラスが最高なんですよ。オーシャンビューを楽しみながらゆっくり過ごせる場所が身近にたくさんあるのも、東京とは違う魅力かもしれませんね」。

おすすめカフェ「カレーとチャイとプリン ヤエ食堂」

綾川町にある築百年の古民家をリノベーションした「カレーとチャイとプリン ヤエ食堂」で、看板と名物カレーを撮影 綾川町にある築百年の古民家をリノベーションした「カレーとチャイとプリン ヤエ食堂」で、看板と名物カレーを撮影

海だけではなく、田んぼや畑も多く点在する香川。地元で採れた野菜などの食材を使っている食堂やカフェも多いそう。「お店を囲むように田んぼが続いている『カレーとチャイとプリン ヤエ食堂』。外の景色を見ながら食事すると、とてもゆったりした気持ちになります」。自然を感じながらおいしいごはんを食べられるのは、田舎ならではの醍醐味です。

04| 移住後の暮らし

移住後はリモートで仕事、週末はプチ旅行に出かけることも

移住前はセレクトショップで働いていたこともあり、インスタグラムではファッションに関する投稿も 移住前はセレクトショップで働いていたこともあり、インスタグラムではファッションに関する投稿も

移住を決めるときの大きな悩みは、「仕事をどうするか?」ということ。natucoさんの場合は、その問題をリモートワークという形でクリアすることができました。現在は東京のIT企業に勤めており、正社員としてフルリモートで仕事をしています。都内に住んでいたときのように、通勤ラッシュでしんどい思いをすることもなくなり、仕事に対しても以前よりゆとりが出てきたとか。

しまなみ海道を一望できる移動カフェ。その名もずばり「しまなみコーヒー」 しまなみ海道を一望できる移動カフェ。その名もずばり「しまなみコーヒー」

休みの日は、ちょっと足をのばして、近県にプチトリップすることも。そんな機会にも、カフェ巡りをしてインスタグラムにアップすることを忘れません。「愛媛に行った際、しまなみ海道を一望できるカフェに立ち寄りました。晴れた日には最高のロケーション! 生搾りレモネード、ゴクゴク飲める酸っぱさで美味しかったです。空と海の青に、白いキッチンカーが映えて可愛いんですよ!」。

ご主人と休みが合うときは、ふたりでプチトリップを楽しんでいる ご主人と休みが合うときは、ふたりでプチトリップを楽しんでいる

05| natucoさんから、移住についてアドバイス

さまざまなカフェや食堂を訪れてインスタグラムで紹介することで、「田舎で何を楽しめばいい?」という移住前の悩みはすっかり解消され、充実した日々を送っているnatucoさん。移住後に暮らしを楽しめるかどうかは、まわりの環境ではなく、自分次第だといいます。

「実際に暮らしてみると、いい意味でのギャップってたくさんあると思うんです。私も住んでみるまでは、香川がこんなに素敵なところだって知りませんでしたから」。

また、SNSを通じてアドバイスをもらったことも、気持ちの整理に役立ったといいます。「移住前に悩んでいたところ、SNSで温かい言葉をかけてくださった方たちがいてとても助かりました。移住先に不安があるときは、その土地に住んでいる人に相談してみると参考になると思います」。


※natucoさんのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/ntc0707

06| まとめ

移住するのは、とても勇気がいることなのだと思います。でも、実際に住んでみると、考えてもいなかった幸せな出会いが待っているのかもしれませんね。

鈴城久理子

この記事を書いた人

鈴城久理子 ライター

雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。

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