公開日: 2023.10.31 最終更新日: 2023.12.11

上水道が100%地下水! アクセス至便で自然も身近な九州第3の都市・熊本市の住みやすさ&治安

上水道が100%地下水! アクセス至便で自然も身近な九州第3の都市・熊本市の住みやすさ&治安

阿蘇パノラマライン

九州の中央部に位置する熊本市。国内に20ある政令指定都市のひとつで、九州で3番めの人口を誇ります。熊本市のシンボル・熊本城のお膝元に広がる繁華街は九州で有数の賑やかさ。九州新幹線の停車駅であり、九州各県へのアクセスのよさで知られます。そんな大都市でありながら、実は上水道は100%地下水を利用。阿蘇からの伏流水がもとになっており、清らかな水が豊富に湧き出る「水の都市」として有名です。大都市ならではの充実した機能を活用しつつ、週末や休日には周囲にあふれる自然に癒やされる。そんな潤いある生活が実現するでしょう。

編集:アントレース

編集:アントレース

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01| 熊本市の概要:充実の都市機能と豊かな自然が溶け合う

熊本市のシンボル、熊本城 熊本市のシンボル、熊本城

九州の中部に位置する熊本県の県庁所在地、熊本市。九州では福岡市、北九州市に次ぐ人口約74万人を擁し、県内人口の4割強の人が市内に住んでいます。2012(平成24)年に、九州では北九州市、福岡市に次いで政令指定都市に移行。現在も全国で最も新しい政令指定都市であり、日本最南端の政令指定都市でもあります。

阿蘇山 阿蘇山

熊本市は、熊本県北西部のエリアにあります。市の西部は有明海に面し、南部から南東部は平坦な熊本平野、東部から北東部は肥後大地と呼ばれる丘陵地が阿蘇外輪山へと続き、北西部には金峰山などの山々がそびえます。

市の中心部は、日本三名城のひとつに数えられる熊本城を中心に発展してきた旧城下町。熊本城の東側に一大繁華街を形成しています。長さ1km以上にもなるアーケード街、市役所や県庁など官公庁が集まるエリア、日本最大規模のバスターミナル、デパートなどの商業施設が集積。ビジネス、ショッピング、飲食など必要十分な都市機能がコンパクトにまとまっています。

このように九州を代表する大都市でありながら、上水道に利用する水を100%地下水でまかなっているのも熊本市の大きな特徴です。世界の人口50万人以上の都市では唯一とされ、「水の都市」「日本一の地下水都市」の異名を誇ります。

三角大矢野道路 三角大矢野道路

また、「水の都市」ならではの自然の身近さも熊本市の大きな特徴。江津湖や水前寺成趣園をはじめ、地下水が湧出するスポットが市街中心部から周辺に点在しており、ゆとりある景観を描き出しています。

そして、九州の中央部に位置することから各地へのアクセスが良好で、九州の拠点都市の顔を持ちます。九州新幹線を利用すれば博多駅までは最速約33分鹿児島中央駅までは最速約48分でアクセス可能。高速道路網も発達しており、都市間バスも数多く運行されていることから、九州内の主要都市へのアクセスも便利。また、阿蘇くまもと空港へは市内中心部から車で約40分の距離。東京(羽田)、成田、大阪(伊丹)、名古屋(中部・小牧)などへの空の便も手軽に利用できます。

政令指定都市である熊本市は、5つの区で構成されています。

<中央区>
県内一の規模の商店街、行政機関や企業の本支店、交通網の拠点・熊本桜町バスターミナルなど都市機能が集積。一方で、熊本城や水前寺成趣園をはじめ、城下町の風情を残すエリアも数多くあります。

<東区>
熊本市の東部に位置し、5区の中で最も人口が多くベッドタウンの性格を持ちます。北部には託麻三山(たくまさんざん)、南には江津湖と雄大な自然も広がり、良好な住環境となっています。

<西区>
熊本市の西側、有明海と金峰山に囲まれた自然豊かなエリア。鉄道網の中心である熊本駅、九州各地への船の便が発着する熊本港もこのエリアにあります。

<南区>
有明海に注ぐ一級河川の加勢川、緑川などが区内を流れ、周辺には多くの公園緑地が点在。区域の半分の面積を農地が占めており、トマトやメロン、ナス、キュウリなどの栽培が盛んです。

<北区>
5つの区の中で面積が一番広いエリア。熊本市の奥座敷といわれる植木温泉や菊南温泉、根尾温泉などが田園風景の中に点在します。また田原坂をはじめとした歴史ロマン香るエリアでもあります。

人口約74万人の大都市ならではの機能性や交通アクセスのよさを有しながら、上水道が100%地下水という優れた住環境。海や山、平地の豊かな自然にあふれ、多彩な農産物も市内で栽培されるなど、都市と自然が無理なく溶け合った暮らしやすい街といえます。

02| アクセス:九州新幹線、在来線特急、高速バスで九州各地へ気軽にアクセス

熊本駅白川口の様子 熊本駅白川口の様子

熊本市のアクセスの中心となるのは、市街地の南西部に位置する熊本駅です。乗り入れている路線は九州新幹線と在来線の鹿児島本線、豊肥本線。九州新幹線は山陽新幹線経由で新大阪駅まで直通するみずほとさくら、九州内で運行するつばめが走っています。

九州の中央部に位置していることもあり、九州各地へのアクセスはとても便利。主要駅への所要時間は以下のとおりです。

・熊本駅からの所要時間
博多駅(九州新幹線)約33分、長崎駅(新幹線・JR特急)約2時間、大分駅(新幹線・JR特急)約2時間15分、宮崎駅(新幹線・高速バス)約2時間40分、鹿児島中央駅(新幹線)48分

熊本市は九州の大動脈である国道3号線のほか、高速道路網も整備されています。そのため、熊本駅および市街中心部の熊本桜町バスターミナルからは、九州各地はもとより、大阪をはじめとした西日本各地へも高速バスが数多く発着。人気の観光地などへも気軽にアクセスできます。

空の玄関口である阿蘇くまもと空港へは40分ほど。全国の主要都市からの所要時間は以下のとおりです。

・阿蘇くまもと空港への所要時間
羽田空港・約1時間55分、伊丹空港・約1時間10分、中部国際空港・約1時間25分

熊本市電 熊本市電

なお、熊本駅の東側に位置する中心街へは熊本市電が運行。熊本城やアーケード街、水前寺成趣園をはじめ、市内主要スポットへ手軽にアクセスできます。

03| 熊本駅周辺の様子:新幹線開通で大型商業施設が開業

熊本市中心街の様子 熊本市中心街の様子

熊本駅は、熊本城のお膝元である中心街から西へ数キロの場所にあり、かつては賑やかさとは無縁のエリアでした。しかし、2011(平成23)年3月に九州新幹線が全線開通するころから急速に発展し、今もさまざまな再開発事業が進行中です。そんな発展の象徴ともいえるのが、2021(令和3)年4月に開業した駅ビル型の大型複合商業施設の「アミュプラザくまもと」。5つの商業施設とオフィス、ホテル、マンションなどで総合的な街づくりが進み、熊本市の副都心づくりが進行中です。

中でもJR熊本駅直結の駅ビルは地下1階、地上12階建ての大型商業ビル。ファッション、飲食をはじめ186のテナントが軒を連ね、7・8階にはシネコンと結婚式場、上階はホテルとなっています。

なお、熊本城をのぞむ市内中心部の繁華街へは、熊本市電を利用して気軽にアクセス可能。上通商店街、下通商店街、サンロード新市街の3つの大規模商店街があり、百貨店や大型商品、飲食店や個人商店などが一体となって、九州でも指折りの賑やかさを誇っています。

04| 治安:繁華街のある中央区は犯罪率高め。それ以外は安心して暮らせる

熊本市の刑法犯認知件数は、
2004(平成16)年以降減少を続け、2021(令和3)年には2,500人を下回るまでになっています。市内5つの区ごとに見ると、中心繁華街である中央区が多く、人口の多い東区が続く形になっています。

2021(令和3)年の犯罪率(1,000人あたりの犯罪認知件数)は、中央区が5.6人、西区3.9人、東・南・北の各区は3人以下となっており、熊本市全体では3.6人です。他の政令指定都市に比べても犯罪率は低い方で、安心して住むことができるでしょう。

05| マドリームが選ぶ、水の都市・熊本ならではの癒やしスポット

阿蘇の山々に降り注いだ雨が、長い年月を掛けて伏流水として流れ込んでいる熊本市。上水道に利用されているほか、市内各所でもこんこんと水が湧いています。そんな水の都市ならではの癒やしスポットをご紹介します。

スポット①水の都市・熊本を象徴する自然豊かな「江津湖」

江津湖 江津湖

熊本市の中心部から南東5kmほどのところにある湖で、上江津湖と下江津湖がつながった2つの湖からなります。全長2.5km、周囲6km、湖水面積約50haの規模を誇り、1日の湧水量は約58万トンにも達します。大都市の市街地で、しかも電車通りや交通量の多いバイパスがすぐそばを通っていながら、多くの種類の野鳥や貴重な水生生物を見ることができます。まさに水の都市・熊本の象徴です。

水前寺江津湖公園の遊歩道 水前寺江津湖公園の遊歩道

日本の都市公園100選のひとつである水前寺江津湖公園が、江津湖の周囲をぐるりと囲むよう立地しています。遊歩道やサイクリングロード、芝生の公園などが整備されており、熊本市民の憩いの場となっています。

スポット②熊本名水百選のひとつに数えられる遊水池「八景水谷公園(はけのみやこうえん)」

八景水谷公園 八景水谷公園

熊本県熊本市北区にある遊水池。豊富な湧水量を誇る八景水谷水源は、大正時代から熊本市の水源として地下水が利用されていて、カワセミが生息する場所として多くの写真愛好家が訪れます。

八景水谷公園 八景水谷公園

園内には広大な芝生広場があり、柵に囲まれた乳幼児用のブランコや滑り台などの遊具もあり、地元の憩いの場として人気を集めています。水道水のすべてが地下水である熊本の水事情が分かりやすく展示されている水の科学館が隣接しています。

スポット③由緒ある建造物が建つ風光明媚な大名庭園・水前寺成趣園

水前寺成趣園 水前寺成趣園

1929(昭和4)年に国の名勝・史跡に指定された桃山式の回遊式庭園。江戸初期の初代熊本藩主・細川忠利公が水前寺御茶屋を築いた後、三代目の網利公が庭園を完成させたといわれています。

水前寺成趣園 水前寺成趣園

20分ほどで一周できる約7万6,000万平方mの園内は、350年前とほぼ変わらない姿を見せてくれ、能楽殿や京都御所内から移築された県の重要文化財である古今(こきん)伝授の間、西南戦争後に創建された細川家の歴代を祀る出水神社もあり、細川藩主の水を愛でる心を今に伝えています。

中央にある池は阿蘇外輪から長い年月を経た阿蘇の伏流水が豊富な湧き出て、水前寺江津湖湧水群と呼ばれ、平成の名水百選にも認定されています。

06| 独自の支援制度:子育て、移住などをサポート

全国20の政令指定都市の中でも、熊本市は「15歳未満人口構成」「出生率」「病床数「医師数」「男性・女性の平均寿命」といった指標で、いずれも上位5都市にはいるなど、安心して住める要素が数多くあります。

子育て・移住に関しては以下のような施策を実施しています。

・子育て支援優良企業
子育て世帯が安心して子育てと仕事を両立できる、働きやすい職場環境の整備を進める企業を「子育て支援優良企業」として熊本市が認定。働く時間と子育てなどのプライベートな時間とをバランスよく保ち、やりがいや充実感を持って働くことができる企業の目安としています。

・熊本市 結婚・子育て応援サイト
結婚・妊娠・出産・子育てなどのライフステージに応じて必要な情報を検索しやすい仕組みづくりを行い、市民の利便性の向上を図ることを目的としたサイト。結婚・妊娠・出産・子育てに関する市民からのよくある質問と回答の紹介、ライフステージ別に各種制度の概要やイベント情報などを紹介、保育園の空き状況検索、おでかけマップなどの機能があります。

・ようこそ赤ちゃんプロジェクト
子育て家庭の経済的支援として10万円を現金で支給するとともに、妊娠、出産、子育てに関して伴走型で相談支援を行うプロジェクトです。

・熊本市移住支援金
東京23区(在住者又は通勤者)から熊本市へ移住し、対象企業等に就業、または起業(熊本県認定)等をした人に「移住支援金(2人以上の世帯の場合100万円、単身の場合60万円)」を交付する事業です。さらに、熊本県外から熊本市へ移住した人に対して、中古住宅の購入費を一部補助する「移住者向け中古住宅購入補助金」制度もあります。

07| 知っておきたい家賃相場と新築・中古物件の価格帯

熊本市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:60,000円
3DK:70,000円
1LDK:70,000円
2LDK:80,000円


新築・分譲一戸建ては

3,000万円台前半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:2,000万円台後半
それ以上の築年数:2,000万円台前半

08| 熊本市のことならおまかせ! おすすめの不動産会社

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