移住希望者が増加中！豊かな自然と歴史文化が調和する街・群馬県前橋市の住みやすさや治安

群馬県庁と昭和庁舎
観光ぐんま写真館提供

前橋市は、人口約32万6,000人（2024年5月1日現在）、面積約311平方km。山岳部を含む広い地域に広がっており、人口では高崎市に次いで群馬県第２位の規模を誇る中核都市です。

山に囲まれていることから雪が多いイメージがありますが、実際は降雪量はそれほど多くありません。年間の平均気温は14～15℃ほど。ただし気温差は大きいので、四季の変化に富んでいます。冬季に山から吹き下ろす風は強く、「赤城おろし」と呼ばれています。

臨江閣
観光ぐんま写真館提供

古くからの中心街は、市の南西を流れる利根川沿いで、周辺には群馬県庁をはじめ、昭和庁舎や、明治時代建造の木造建築「臨江閣」といった歴史的建造物や、大学病院、公園などが集まっています。

一方、店舗などが多いのは、利根川沿いから少し入った、上毛電鉄中央前橋駅前やJR両毛線前橋駅周辺のエリア。エリア内を流れる広瀬川沿いは、遊歩道「詩の道」が整備されており、前橋市出身の詩人・萩原朔太郎にちなんで、さまざまな歌人の歌碑が立てられています。

広瀬川
前橋観光コンベンション協会提供

JR前橋駅

前橋市に走っている鉄道は、上毛電鉄、JR両毛線、JR上越線の3路線。上毛電鉄は、中央前橋駅～西桐生駅を東西に結ぶ路線で、通勤・通学の足として使われています。赤城駅まで出れば、東武鉄道に乗り換えが可能です。

JR新前橋駅

隣の高崎市の中心駅・JR高崎駅までは、JR前橋駅からは約15分、JR新前橋駅からだと10分ほど。東京へは、高崎駅から新幹線を利用すれば、前橋駅から東京駅までが1時間10分くらいです。また新前橋駅は、JR両毛線、JR上越線、JR吾妻線の3路線が乗り入れる、ターミナル駅になっています。

上毛電気鉄道中央前橋駅

車があれば、東西南北に走る国道を利用できるので、市内の移動はかなりスムーズに。関越自動車道を利用することで、南の埼玉・東京と北の新潟、どちらの方面にも便利にアクセスできます。

前橋駅北口ロータリー

前橋駅前には複合商業施設「アクエル前橋」などがあるので、駅周りなら普段の買い物には困りません。前橋駅南口から徒歩10分ほどの「けやきウォーク前橋」は、総合スーパー「アピタ」と約150の専門店が入った大型ショッピングモール。ファッション、グルメ、映画館まで、たいていのものは揃っていますし、ベビールームや乳幼児向けトイレ、キッズ遊戯室などの施設もあるので、小さな子ども連れでも安心です。前橋駅から群馬県庁に続く道は、モールの名前の由来でもある、ケヤキ並木になっています。

北口ケヤキ並木

新前橋駅は、駅南口すぐの「フォレストモール新前橋」が便利。スーパーマーケットに、100円ショップ、医療機関、グルメとさまざまな施設が入っており、買い物はもちろん、食事などでも利用できます。

萩原朔太郎像と広瀬川遊歩道
観光ぐんま写真館提供

中央前橋駅周辺には商店街があり、すぐそばを流れる広瀬川の遊歩道には、前橋を代表する詩人・萩原朔太郎をはじめとする多くの詩碑、歌碑が並んでいるので、文学散歩が楽しめます。

群馬県警の発表によると、2023年の前橋市の刑法犯発生件数（認知件数）は2,449件、1,000人当たりの件数は5.2件で、群馬県の平均と同じでした。全国平均は5.6件なので、それよりは多少少なくなっています。犯罪内容で多くを占めているのは自転車盗です。

前橋市は、商店街の街路灯設置に補助金を出したり、市民防犯ボランティアの活動を応援したりと、防犯の取り組みを進めています。また、主要道路や駅周辺には街灯が多く、人通りもある場所が多いことから、比較的安全に過ごせそうだといえるでしょう。

豊かな自然と紡がれてきた人の歴史、文化が息づく前橋市には、家族でなごやかに過ごせるお出かけスポットがたくさんあります。なかでも、とくにおすすめの三つをご紹介します。

赤城山（覚満淵）
観光ぐんま写真館提供

前橋市北部にそびえる名峰。標高1,828mの黒檜山（くろびさん）を主峰とし、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山などの山々からなる複製火山で、「日本百名山」の一つに数えられています。

頂上に広がる赤城大沼と小沼、覚満淵の三つの湖は、大人気のフォトスポット。初夏の新緑、秋の紅葉、冬のアイスバブルなど、四季折々の美しい風景を撮影できる場所として知られています。また、初級・中級向けの登山コースが豊富に揃っているので、幅広い世代が登山を楽しめるのも、赤城山の魅力。大沼湖畔には、橋と社殿の朱色が鮮やかな赤城神社があり、ボート遊びやワカサギ釣り、キャンプなども楽しめます。

晴天の赤城山も見事ですが、早朝や霧が出た時などは、雲海や幻想的な霧に包まれた覚満淵など、めったに見られない絶景を目にすることも。そんな景色を一目見ようと、何度も足を運ぶ人も少なくありません。

前橋市中央児童遊園 るなぱあく
前橋観光コンベンション協会提供

「日本一安い」といわれる、パパママのお財布に優しい遊園地。入場料は無料で、メリーゴーランドや豆汽車などの大型遊具は1回50円、電動木馬などの小型遊具は1回10円と、驚きの安さです。るなぱあくの開園は1954年。「親子3世代で遊びに来ている」という人も多く、県外からのリピーターもめずらしくありません。ノスタルジックな空気のなか、懐かしい遊具たちに囲まれて、大人も肩の力を抜いて楽しめます。

園内では毎日、大道芸や紙芝居の上演も行われています。夏の夜の遊園地開放「るなぱDEないと」など、シーズンイベントや定期イベントも開かれており、何度来ても思い切り遊べる場所です。

敷島公園門倉テクノばら園
前橋観光コンベンション協会提供

県立敷島公園の松林を抜けた西奥に広がるバラ園。園内には約600種、7,000株のバラが植えられており、世界の殿堂入りのすべてのバラと前橋オリジナルのバラを見ることができる、北関東最大級のバラ園となっています。

毎年、バラの開花時期にあわせて「ばら園まつり」や「秋のバラフェスタ」も開催。「ばら園まつり」では、バラの苗やバラグッズも販売されるほか、ばらガイドによる園内案内などもあり、夜は美しくライトアップされたバラを楽しめます。

前橋市は、早くから街の再生・活性化を実現するために官民協働のプランを作り、民間主体のまちづくりに取り組んできました。広瀬川河畔の緑地整備や、そこに出店したい事業者と店舗オーナーのマッチング、シェアサイクルの導入など、さまざまなプロジェクトを積み重ねて街の活性化が進められており、2025年度には中心市街地再開発が予定されています。

前橋市はまた、気軽に相談できる移住コンシェルジュの配置や、移住した人たちをフォローする移住者交流会の開催など、移住者支援にも注力。市民の開業や就農、空き家の利用も含めて、積極的なサポートを行っているのも、移住者には大きな魅力です。

このほか、芸術文化活動の支援や振興を担う美術館「アーツ前橋」にて、展覧会やワークショップなどを通じて文化交流の場を提供するなど、文化・芸術を大切にする姿勢も、前橋市ならでは。「前橋文学館」や「広瀬川美術館」などもあり、街なかでも多くの詩歌やアートに触れることができます。

前橋市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK：71,100円
2DK：50,200円
2LDK：83,000円
3LDK：122,500円

前橋市の新築・分譲一戸建ての価格相場は、2,000～5,000万円台です。中古マンションの価格相場は、1,000万円台となっています。

前橋市の家賃相場を、距離的にも人口規模的にも近い高崎市と比較すると、どの間取りでも高崎市の方が高めです。2LDK・3K・3DKの家賃相場平均は、前橋市が82,800円、高崎市が127,500。3LDK・4K・4DKの家賃相場平均は、前橋市が122,500円、高崎市が122,800円となっています。