公開日: 2025.04.11 最終更新日: 2025.04.11

【私の移住ストーリー】~リモートワーク中心になり、東京から栃木県那須塩原市へ移住~森 愛美さん&勇貴さんのケース

【私の移住ストーリー】~リモートワーク中心になり、東京から栃木県那須塩原市へ移住~森 愛美さん&勇貴さんのケース

森に囲まれた一軒家で、リモートワークと一棟貸しの宿を運営しながら田舎暮らしを満喫している

妊娠を機に東京都内で中古マンションを購入したものの、コロナ禍でリモート中心の働き方になったのをきっかけに田舎暮らしを検討するように。2022年に栃木県那須塩原市に移住を決意したという森夫妻。子どもが小さくても好きなインテリアをあきらめず、理想の暮らし方を実現させた二人のストーリーを紹介しましょう。

ライター:鈴城久理子

ライター:鈴城久理子

01| 東京に住む理由が希薄になり、地方移住を検討

のどかな田園風景を独り占めできるロケーションが魅力の那須塩原市 のどかな田園風景を独り占めできるロケーションが魅力の那須塩原市

自然が身近にあり、川遊びなど都会の生活にはない楽しみがたくさん 自然が身近にあり、川遊びなど都会の生活にはない楽しみがたくさん

別荘地として人気を誇る栃木県那須塩原市。都内から150km圏に位置し、宇都宮市からは約50kmの距離という利便性の高さが特徴です。592.74平方kmの広さに113,703人(令和7年4月1日現在)が住むこの街に森夫妻が引っ越してきたのは、2022年の夏のこと。選んだのは、主に3つの理由があったからだと言います。

街としてのポテンシャルが高く週一で東京に通える。それと、美しい景観が楽しめることが何よりでした。私たちの実家は群馬と埼玉ですがごく普通の住宅地で育ったため、景観の美しさにはとても惹かれました」。

道の駅などの直売所が多く点在し、新鮮な野菜が低価格で購入できる 道の駅などの直売所が多く点在し、新鮮な野菜が低価格で購入できる

黒磯駅前にある「イリス ブレッド&コーヒー」は、地元でも人気のベーカリーカフェ。森さんもよく足を運ぶそう 黒磯駅前にある「イリス ブレッド&コーヒー」は、地元でも人気のベーカリーカフェ。森さんもよく足を運ぶそう

那須塩原市は地産地消を誇る街とあって、道の駅など直販所もたくさん。おしゃれなカフェやベーカリーなどもあり、豊かな生活を送れる環境です。

「移住前は東京都世田谷区の中古マンションで暮らしていました。リノベーションをしたマンションは夫も私も気に入っていましたし、近くに公園や商店街もあって環境的にも問題はなかったんです」。そんな二人に転機が訪れたのは、コロナ禍によりリモートワーク中心の暮らしにシフトした頃でした。

工務店との綿密な相談を重ねて完成したわが家は、かけがえのない宝物 工務店との綿密な相談を重ねて完成したわが家は、かけがえのない宝物

「たまたま不動産ポータルサイトで魅力的な戸建て物件を見つけたのをきっかけに、田舎へ移住して新しい暮らしを始めてみたいと考えるようになったんです。仕事もリモートワークが中心だし、新幹線があれば何とか通えるかな? と思うようになりました。」。

02| 住宅ローンも念頭に置きつつ移住を計画

リノベーションは体験済みで、仕事柄リノベに詳しい愛美さんも、新築となるとちょっと不安にもなったそう リノベーションは体験済みで、仕事柄リノベに詳しい愛美さんも、新築となるとちょっと不安にもなったそう

「移住を決めた時点では確かに東京のマンションの住宅ローン残債がありましたが、ちょうど都内のマンションが値上がりしていたタイミングだったので、移住に合わせて売却活動を進め、移住時点では売却を完了させていました。また、那須塩原市に移住した当初は賃貸暮らしでしたが、移住応援補助金移住支援助成金の支給があったので、これらの補助金を受けられたことも大きかったですね」。そう勇貴さんは当時を回想して話してくれます。

03| 「森に暮らす」がコンセプトの一軒家

建築前の様子。そばに木立があり、まさに二人が夢に描いたロケーションだった 建築前の様子。そばに木立があり、まさに二人が夢に描いたロケーションだった

「私はリフォームなど空間づくりを提案する『toolbox』という会社に勤務しています。仕事柄リノベなどに携わることが多く、家を建てる際も自由に間取りや建材を選びたいと考えて、完全オーダーメイドの注文住宅を希望しました。それと、この街の土地柄や環境をよく知るプロに相談したかったので、ネットで地元の設計事務所や工務店を探しました」と愛美さん。リサーチした結果、土地探しから協力してくれる工務店と出会い、夢のわが家を建てることになりました。

2021年の春。外壁が貼られていくのを見て、図面で見るのとは違うリアルさに感動 2021年の春。外壁が貼られていくのを見て、図面で見るのとは違うリアルさに感動

息子さんは打ち合わせで現場に来るたびに、脚立や工具に興味しんしん 息子さんは打ち合わせで現場に来るたびに、脚立や工具に興味しんしん

建築面積よりも広い庭をどう活用しようかと考え、ウッドデッキをつくり、芝生と木を植えた 建築面積よりも広い庭をどう活用しようかと考え、ウッドデッキをつくり、芝生と木を植えた

工務店と打ち合わせを重ね、少しずつ夢のわが家が完成。「間取りについては、私が動線マニアなので、希望をお伝えして自分仕様に変更してもらったのですが、外観のかっこよさは設計士さんの提案プランを極力崩さないように気をつけました。完成してみると、まるで美術館かオーベルジュのような美しい外観にびっくり!」と愛美さん。

04| 那須に暮らすように泊まれる一棟貸しの宿をスタート

「那須のはなれ」として宿をオープン。お試し移住にもおすすめの一棟貸しの宿 「那須のはなれ」として宿をオープン。お試し移住にもおすすめの一棟貸しの宿

1か月の長期滞在や、新幹線通勤を試すための体験移住など、いろいろなケースに対応してもらえる 1か月の長期滞在や、新幹線通勤を試すための体験移住など、いろいろなケースに対応してもらえる

2024年には、道の駅「明治の森・黒磯」へ徒歩7分の場所に、「那須のはなれ」という宿をオープン。黒磯駅と那須高原の間に位置し、この土地で暮らしを味わってみたいという人たちに気軽に宿泊してもらえる手頃な拠点となっています。リモートワークのほか、このような新しい仕事も増え、さらに日々充実した暮らしを送るようになりました。

週末になると家族でおでかけ。おしゃれなカフェや牧場も近い 週末になると家族でおでかけ。おしゃれなカフェや牧場も近い

ご近所さんと昼飲みホームパーティ。同じような価値観の人が近くにいるのがうれしいそう ご近所さんと昼飲みホームパーティ。同じような価値観の人が近くにいるのがうれしいそう

那須塩原市は野菜や乳製品など、おいしいものの宝庫。地元産の食材を使って料理をするのが楽しみのひとつ。近所の知り合いを誘ってホームパーティを開いたりすることも。また、那須塩原市の移住者交流会に参加したりなど、積極的に地元のイベントにも関わっています

近所の道の駅で購入したサンシュユ。手軽に家の中に季節を取り込めて、春らしさが楽しめる 近所の道の駅で購入したサンシュユ。手軽に家の中に季節を取り込めて、春らしさが楽しめる

「この街が気に入っているので、また移住したいとは思いません」と語る森夫妻。最後に、移住を考えている人へ向けて、アドバイスをもらいました。

「まずは自分に合うかを確かめるために、その場所に行ってみる。観光ではなくなるべく暮らし目線でいろんな季節を体験してみることをおすすめします。そんな体験をしてもらいたくて「那須のはなれ」を運営することにしたんです。ぜひこちらも気軽に試してみていただきたいです!」


※森夫妻のインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/nasu__noie
※「那須のはなれ」のインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/nasu_no_hanare

05| まとめ

リモートワークである程度仕事をこなせるのなら、こんなふうに思い切って、やってみたかった田舎暮らしを始めてみるのもいいかもしれません。

鈴城久理子

この記事を書いた人

鈴城久理子 ライター

雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。

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