マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

HOME'S
×

夢のショールーム散歩

本文を読む

 ハイセンスなショップが並ぶ南青山エリアへの玄関口、東京メトロ銀座線・外苑前駅。その出口のすぐ目の前にあるのが、オリジナルや輸入の住宅設備・建築資材を手掛けるサンワカンパニーの東京ショールームです。
 上質感が漂うエントランスにちょっと気後れしそうですが、「予約なしでもお気軽にご覧いただけますよ」と笑顔で迎えてくれたのは、広報担当の矢頭さん。
 こちらのショールームは2016年に移転・リニューアルオープンしたそうで、その広さは1・2階合わせて約450坪。大型ベビーカーを押しても余裕があるゆったりした通路、心地よい間接照明など、まるで美術館のような雰囲気を醸しています。
 「ショールームには、システムキッチンをはじめ日本の住宅事情に合わせたコンパクトキッチンやミニマルな洗面台などを豊富に取り揃えています」という矢頭さんの言葉通り、シャープなエッジが美しいキッチンや洗面台、マットカラーが斬新な水栓、フォルムが素敵な洗面ボウル、隙間にピッタリ収まる収納などが数多く展示され、目移りしてしまいそう。
 また、さまざまな種類の床材やタイル、石材、ロートアイアンといった、普段は手にして見比べる機会のない住まいのパーツにも触れることができます。
 ここに並ぶ数々の製品は、日本の職人技が生み出すオリジナル商品や海外のトップメーカーから厳選した輸入商品。デザイン性と高い品質を兼ね備えたものであるにもかかわらず、価格が抑えられているのもうれしいところ。面積の狭さや予算面であきらめていた素敵な住まいが実現できそうです。新築や大きなリフォームでなくとも、まずはタオルハンガーやトイレットペーパーホルダーなど、小物パーツから試してみるのもいいでしょう。
 ショールームでは製品の販売は行っていませんが、トータルコーディネートの相談ができ、見積の作成も可能。製品を気に入ればECサイトやファクシミリの通信販売、または施工店を通して購入できます。
 「ショールームの1階にはSTREAMER ESPRESSOのカフェも併設されていますので、青山でのお散歩やお買い物途中にぜひ、立ち寄ってみてくださいね」
 このエリアのお散歩がますます楽しくなりそうです。

奥深いデータの世界!データで読み解く気になる住まいのトレンド事情

Profile

記事監修/LIFULL HOME'S編集部
不動産賃貸や売買の流れから、ライフスタイルのことまで
「住まいの様々なお役立ち情報」を配信しています!

http://www.homes.co.jp/cont/

 過去3年以内に引っ越しをした男性179人、女性185人を対象として、引っ越しの際に何を捨てたのか「LIFULL HOME'S PRESS」でアンケートを実施したところ、捨てたもの第1位は『洋服』(20.3%)で5人に1人は洋服の処分をしているという結果に。第2位は『本(書籍)』と『ソファ』で17.3%でした。洋服や本などの生活用品や雑貨は、荷物をまとめる際に一つひとつ改めてチェックするので、引っ越しが要不要を判断するよい機会になっているといえるでしょう。また、ソファなどの大型のものは持ち運びが面倒であったり、長く使って老朽化していたり、新居のテイストや広さに合わないので買換えを検討するといった理由が多いようです。次にアンケート結果から、男女間での、捨てるものの違いについて詳しく見ていきましょう。
 男性の場合、捨てたもの第1位は『ソファ』(22.9%)、次に『テーブル』(19.6%)と『本(書籍)』(15.6%)でした。大型家具の中でもソファやテーブル、ランキング8位に入ったベッドなどを引っ越しを機に買い替えている人が多く見られました。『洋服』は5位で後述の女性のアンケート結果第1位と比べ、回答数はやや少ない結果に。意外な結果として、男性に多かった回答の第4位に『彼女との思い出・過去の自分、男女関係のもの』(15.1%)がランクイン。男性の約6人に1人が、引っ越しで過去との決別を意識しているようです。
 これに対して女性は『洋服』(27.0%)が第1位で、約4人に1人は洋服を捨てていることに。洋服に関連して『タンス』(16.2%)が第4位と女性はやはりファッションに敏感な人が多いのかもしれません。2位に『本(漫画)』(19.5%)、3位に『本(書籍)』(18.9%)と続き、意外な結果として、本の中でも漫画を捨てている人が多いことがわかります。一方で『彼氏との思い出・過去の自分、男女関係のもの』はランキング外で5.9%。男性の15.1%と比べて非常に少ないのが特長的です。

インテリアのプロが解く 美空間の方程式

PROFILE

コマタトモコ Tomoko Komata
建築家・インテリアデザイナー 東京都生まれ。聖心女子学院卒業。ICS カレ ッジオブアーツ、桑沢デザイン研究所で学んだ後、早稲田大学芸術学校建築科 卒業。アルド・ロッシ建築設計事務所勤務を経て、1995 年より横堀建築設計事 務所参加。住宅や店舗の設計、マンションの内装のほか、家具や什器のデザイ ンも手掛ける。ICS カレッジオブアーツ講師。インテリアブランド「CASA BUKU」代表

http://www.yokobori-aa.jp/

快適で心地よい小さな空間の要は
ヒューマンスケールと空間の関係。
“兼ねる”機能性・素材感もポイントに

 小さな部屋というと、私は近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが1952年、65歳のときに南仏に建てた「カップ・マルタンの休暇小屋」を思い浮かべます。

カップ・マルタンの休暇小屋は、世界遺産に認定されたコルビュジエの建物の一つ。

 数々の巨大プロジェクトを手掛けてきた建築家の、終の棲家にもなった家が8畳1Rの小さな家だったということがとても興味深いのです。折りたたみ式のテーブルやベンチ収納、壁と家具は同じ木材で素材と色彩を統一し、天井は自然を感じさせるグリーンやレッドの塗装で変化をつけるなど、最小限で快適な住空間のためのさまざまな工夫が見られます。この最少空間の基準になっているのは“ヒューマンスケール”。人間の体の大きさを尺度にした空間づくりです。コルビュジエは人体の寸法と黄金比から、建造物の基準寸法=モジュロールを生み出したことでも知られています。ちなみに、コルビュジエの身長は182cmでした。
 日本では古来より、空間寸法の基準には畳が使われており「立って半畳、寝て1畳」といわれます。これはヒューマンスケールとも関係しています。広くて天井の高い部屋は気持ちがよいものですが、小さい空間が意外と落ち着く、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。たとえばその最たるは、日本の茶室。極小の空間で無限の宇宙を表した茶室には、体を小さくして入ることで空間を大きく感じさせるにじり口、光の取り入れ方など、さまざまな工夫が見られます。茶室から快適な小さい空間のヒントを多く学びます。
 大切なのは、人間のヒューマンスケールと空間の関係です。ただ広い空間があれば、ゆったりと安らげるということではなく、そこには、色彩や素材の、安らぎのための仕上げや機能的な家具など、工夫があるはずです。改めて、小さな部屋や空間の心地よさついて考えてみました。

1)マンションロフトの事例
ファッションデザイナーのコシノジュンコ邸。マンションの最上階という天井の高さを利用して空間を区切り、ロフトのある2層のクローゼットに。

2)マンションロフトの事例〈ロフト階〉
ロフトの一角には着物の収納と着付けができる小部屋を。

3)マンションロフトの事例〈ロフト下〉
ロフトの下は、キッチンに併設されたNOOKと呼ぶ小さなリビングダイニング。テーブルは棚の下に収納も可能。とても居心地がよく、ご夫妻はここで過ごすことが多いとか。

 広い邸宅であっても、住まいの中に機能的で小さな空間をつくることで、より快適に過ごすこともできます。キッチンはその最たるもので、作業スペースの距離感や収納など、工夫の宝庫です。書斎もその一つで、必要な機能を集約させて、それを使いこなす楽しさがあります。実際、キッチンや書斎の必要な機能は多く、工夫を凝らしてデザインするのは楽しいものです。

4)マンションキッチンの事例
家具として製作したキッチン。レールによるスライド式のダイニングテーブルがキッチン作業台を兼ね、ダイニングチェアは収納を兼ねたベンチに。限られた空間に家具を置かず、広く、有効に使うための工夫。

5)和室の書院スペース事例
芦屋のM邸には、和室の一角に趣味の書道を楽しむための小さな書院スペースを。正面奥の、床の間の延長のような違い棚風の美しいスペースは机。下は掘りごたつのようになっておりラクに座れる。その上には、和紙の扉があり、書道道具を収納する棚が設けられている。

 最近では、ワンルームマンションのインテリアデザインを手掛ける機会も増えました。その際に気を付けているポイントを挙げてみます。
 まず、限られた空間ではいかに美しく整理されているかが要になるので、収納の工夫は不可欠。機能を兼ねる家具は有効です。また、本来の広さを視覚的に感じられるように視界を分断せず、できるだけ視線が抜けるようにします。行き止まりをつくらず回遊できるようにすることもポイントです。そして最後に、色彩や素材です。写真のマンションにはこの4つのポイントを取り入れました。

6)ワンルームマンションの事例
広さは45平方mの1LDK。LDKと一体感のあるキッチン、右奥に引き戸で仕切れるベッドルーム。ベッドルームとバスルームをガラスで仕切り視線の抜けをつくり、全体を回遊動線に。空間や機能を兼ねることで限られた面積を広く感じさせる工夫。

 便利で快適な現代の暮らしの中では、真の心地よさとは何かを見失ってしまいがちです。かつて、日本の住宅は小さな空間で快適に暮らす工夫に溢れていました。食卓を囲み家族で食事をした部屋は、食卓を畳んで収納すれば寝室になりましたし、階段下のスペースは収納に。家具だけでなく空間そのものが用途や機能を兼ねることで快適に暮らしていました。これは欧米にはない空間の捉え方です。
 ヒューマンスケールを考えた小さい空間は、いわばその人の最小空間。少しの工夫をすることで、大きな空間では実現できない自分らしい快適な空間をつくることができると思います。

風水片づけ&お掃除術

監修者プロフィール

紫月香帆 Shizuki Kaho
風水師、開運セラピスト。手相・人相、四柱推命、九星気学、風水などを得意とし、的中率の高さとわかりやすいアドバイス、具体的な開運方法に定評がある。著書に『やってはいけない風水』(河出書房新社)など

http://pc.uranai.jp/shizuki/

コレは捨ててはいけない!

風水片づけ&お掃除術

ポップアップ01

ポップアップ02

ポップアップ03

カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

監修者プロフィール

落合 貴子 Takako Ochiai
栄養士・フードコーディネーター。

栄養士免許取得後、自然食品メーカーにてカウンセリングなどの実務経験を経てフードコーディネーターに転身。多くの料理家のアシスタントを務めたあと独立。現在、2児の母親であり、テレビや雑誌などで「優しく・おいしく・楽しく」を心がけたレシピを提案する。キッチンスタジオにて料理教室も開催。

カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

次号予告

表4

ブランジスタがお届けする注目のウェブマガジン

  • 月刊旅色
  • GOODA
  • SUPER CEO
  • 政経電論
  • 飲み旅本。
  • HowB
  • タベサキ

/