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美術館巡りが好きな早乙女さんのお宅は、白い壁に飾られたオブジェが印象的で、まるでギャラリーのよう。「このオブジェは私の手づくりなんです。飛び出す絵本をイメージして額に枝を貼ってみました」というのですから驚きます。寝室や階段、妻のAさんの作品が室内のあちこちに飾られています。「お気に入りの家具屋さんで購入した端材や、自分でドライにした植物など、自然の素材を組み合わせるのが楽しい」。白、黒、木のこげ茶…それ以外の色は花など植物に限定することで、落ち着く空間をつくっています。
「夫は都心でIT関連の仕事をしていて、日々多忙にしています。家にいるときくらいはストレスフリーで過ごせるように、日用品などすべて納戸に収納。特に夫のPCコーナーに近いこの部屋は、生活感を出さないようにしています。私もここで本を読むのがいちばん癒される時間です」
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仕事の都合で都心から成田に転居して、部屋が広くなったヤマサキさん。「壁に余裕ができたので絵を飾りたくなりました。強いインパクトを与えてくれるもの、そうだ、人物の顔がいいと思いました」。ネットで探して一目惚れしたのはインドネシアの画家の作品。ヤマサキさんの好きな50年代アメリカのもの…たとえば雑誌『LIFE』の古い表紙と並べて飾っても、不思議にマッチしています。「誰の作品、どのブランドというわけではなく、デニムやメタルなどの素材やレトロな感じが好きです。このテーブルや床材もネットの中古厨房機器屋、業務用の床材屋で見つけました」。プロ仕様ならではの男前な雰囲気も、絵画のワイルドさを引き立てているようです。
「アパレル関係の仕事柄か、美容院やお店に行っても、壁の装飾や商品の演出に目が行きます。自分の部屋もよく模様替えをしますね」
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YUTAROさんは抽象画家でカフェの経営者。「大きな壁画の依頼だと現場で制作。泊まったりもしますが、基本はこのワンルームがアトリエ兼住まいです」。壁にも窓にも、画材や知人のアート作品が所狭しと並んでいますが、観葉植物やドライの大枝といった自然の物が部屋を居心地よくまとめています。
「経営しているカフェも緑が溢れています。僕は茅ヶ崎で育ったので、海や植物や風、自然を感じられないとクリエイティブなものが生まれない。たとえば、月の満ち欠けを意識するとか、自然の影響を受け止める暮らしがしたいんです」。
男性の独り住まいですが床もキッチンも清潔。「抽象画は特に生き方が絵に出るので、食や掃除を大切にして自分を磨かないと。部屋が汚れていたらよい絵は描けないと思います」
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