マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

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夢のショールーム散歩

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 有名ホテルや大企業・テレビ局などが集まる華やかな赤坂。一ツ木通りに面したオフィスビルの1階に、グリーンに囲まれた看板が。こちらは宅配ボックス業界を牽引する日本宅配システム株式會社のショールーム「宅配ボックスプラザ東京」です。
 「ここにあるのは荷物を入れるだけの“箱”ではありません。私たちは安全・機能・品質・IoTという独自の “新基準”を設け、これが“本物の宅配ボックス”と誇れる製品を提供しています」と話すのは、マーケティング部主任の岩谷雪代さん。
すべてのボックスはコンピュータを搭載していて、ボックス開扉の制御や履歴管理が可能です。オプションの人感センサーを装備すれば、大きなボックスに子どもが閉じ込められてしまう状況を未然に防ぎます。そのほかにも、抜き取り防止機能、生鮮食品を受け取れる冷蔵機能、AEDの設置や出前の食器返却など、多様な機能が満載です。
 そして注目すべきは、宅配ボックスを介した“新しいライフスタイルの提案”です。「J-シェアー」というマンション専用サービスでは、スマホ・PCで共用のゲストルームやレンタサイクル、カーシェアリングなどを予約し、宅配ボックスでキーを管理。電気自動車の充電・課金も行えます。面倒なクリーニングの受け渡し、レンタカーの受け取り、着荷や家族の帰宅をメールで連絡してくれるサービスまであり、ここ宅配ボックスプラザには、まさしく「宅配ボックスIoT」と呼ぶにふさわしい技術やサービスがずらり。こうしたIoTサービスは戸建て向けモデルにも採用していく計画らしいので、しばらくはこのショールームから目が離せそうにありません。

奥深いデータの世界!データで読み解く気になる住まいのトレンド事情

Profile

記事監修/LIFULL HOME'S編集部
不動産賃貸や売買の流れから、ライフスタイルのことまで
「住まいの様々なお役立ち情報」を配信しています!

http://www.homes.co.jp/cont/

 近年、インターネットでの不動産物件探しが主流となり、なかでも「不動産情報サイト」を利用する人が年々増加しています。LIFULL HOME’S PRESSでは、2017年10月に不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が公表した「不動産情報サイト利用者意識アンケート」の結果についてレポートを掲載。不動産会社への問合せ状況や不動産会社の選び方などから、物件の探し方の変化について伝えています。
 まず、物件を探す際に問合せた不動産会社の数を2016年と2017年で比較。どちらも「2社」が最も多く、続いて「1社」という結果になっています。「2社」と「1社」を合わせた割合は前年から8.8%も増えており、比較的少ない問合せ件数で物件を決めていることがわかります。また、問合せた物件数についても、減少傾向が明らかになりました。「6物件以上」が24.7%と最も高いものの、前年と比べて10.8%減、一方で「1物件」は19.2%で前年比9.0%増。平均値で見ても、「6.0物件」から「4.9物件」と一年で大きな変化が表れています。
 問合せ数が減少している理由の一つには、ユーザー自らが不動産サイトなどで情報収集を行い、ある程度物件を絞り込んでいることが考えられると記事は指摘しています。このように、自ら情報をキャッチすることができるいま、いざ不動産会社を選ぶ際に重視するポイントはどこなのでしょうか。
 レポート内では、「不動産会社に求めるもの」のアンケート結果も掲載しています。1位は「正確な物件情報の提供」、2位は「物件に対する詳細な説明」となり、インターネット上よりもさらに詳しく、正確な情報を不動産会社には求めていることがわかります。また、3位は「問合せに対する迅速な対応」と賃貸ならではの項目がランクインしており、これもインターネットの普及によって効率化が重要視されるようになった結果かもしれません。
 今後も、不動産会社や不動産情報サイトなど物件探しを取り巻く環境の変化に注目し、ユーザーとしてはそれらを上手に使い分けていきたいものです。

インテリアのプロが解く 美空間の方程式

PROFILE

コマタトモコ Tomoko Komata
建築家・インテリアデザイナー 東京都生まれ。聖心女子学院卒業。ICS カレ ッジオブアーツ、桑沢デザイン研究所で学んだ後、早稲田大学芸術学校建築科 卒業。アルド・ロッシ建築設計事務所勤務を経て、1995 年より横堀建築設計事 務所参加。住宅や店舗の設計、マンションの内装のほか、家具や什器のデザイ ンも手掛ける。ICS カレッジオブアーツ講師。インテリアブランド「CASA BUKU」代表

http://www.yokobori-aa.jp/

お掃除ロボットから月面住宅
どんなにデジタル化が進んでも
ゆたかな暮らしの定義は変わらない
大切なのはタイムレスな“美”

 今回のテーマは「デジタルと暮らす」。みなさんはデジタルと聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか。テレビなどのオーディオ製品、キッチン家電、お掃除ロボットなど、数々のデジタル技術が私たちの生活を便利で快適なものにしてくれていることは間違いありません。それは50年後、100年後の住宅の未来にもつながるテーマでもあります。
 2016年、東京の森美術館で開催された展覧会『宇宙と芸術』で、建築家のノーマン・フォスター率いる「フォスター+パートナーズ」による月面住宅が注目を集めていました。これは、巨大な3Dプリンターを使い、月の砂によって住宅を創るというプロジェクトで、そのデザインへの注目だけでなく、地球からの運搬物を減らすことを可能にした自然の生物がつくるようなシステムそのものが注目されていました。月面移住もいよいよ現実のものになってきたのだと感じました。

1)発表された月面住宅は、巨大3Dプリンター「D-Shape」を使用して、月の砂でつくるため、建築資材を地球から月まで運ぶ必要がない。ロボットが操縦する3Dプリンターがドームの上に表土の層を重ね、防御用のシェルをつくり上げる。Foster + Partners(フォスター・アンド・パートナーズ)は、カリフォルニア州アップル新社屋・Apple Campus2などでも知られる。

 月面住宅はまだ少し先のことですが、すでにデジタルは私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。スマートフォンで外出先からエアコンや床暖房を作動させるシステムは週末や休暇に滞在する別荘には特に有効なシステムだと思います。照明、シャッター、セキュリティカメラ、電化製品など、すべてのデジタル機能を遠隔操作したり、スマートフォンで制御できたりする時代、AI(人工知能)も生活の中で利用されています。
 最近、お掃除ロボットを使う家庭が増えていますが、このお掃除ロボットは最も身近なAI家電といえるかもしれません。ロボットが動きやすいように、ソファやベッドなど、脚の高さを考慮して購入する人も増えています。そのほか、シェフのレシピ通りの料理をつくるロボットキッチンといったものも登場しています。

2)Y邸のリビングダイニング。デジタル機能を折り込みながら、心地良さを追求したインテリアデザイン。家具の下の少し空いたスペースがロボット掃除機の定位置。
そのほか、ダイニンングの家具の扉の中にダイニング用の小型テレビをビルドイン、腰高の家具の中にオーディオ機器を設置し、デジタル機能を隠した。

 デジタル化に伴い解決しなければならない問題が実は電源と配線です。テレビやオーディオシステムなどは、無線で制御する方法も増えますが、それでもやはり電源は必要です。
 たくさんの配線が雑多にむき出しになっている空間は美しくありません。住宅を設計する場合、電気関係の工事は初期に行います。ですので、設計の段階で緻密に計画を立てて、コードは壁裏や天井裏を通して隠すことになります。最近はスマートフォンの充電のため、充電器を仕込んだ引き出しをキッチンにつくること、寝室のベッドサイドに充電用の電源付きサイドテーブルを置くことなど、充電スペースのリクエストが増えたのは、デジタル化の影響です。

3)S邸の寝室。ベッドサイドの引き出しにスマートフォンなどの充電スペースを設置。

 以前、機械的なものに囲まれる空間はストレスにつながるというお話をしましたが、生活に便利さや快適さをもたらしてくれるという点で不可欠となったそれらを、いかに上手に隠すかという工夫も心地よい暮らしには欠かせません。
 私が住宅のインテリアを考えるときにネックになるものの一つがテレビです。私はフォーカルウォールとして、和室の床の間のような壁面を決めて、それを中心にデザインを考えることが多いのですが、家族だんらんの空間の中心にテレビを設置したいというリクエストは少なくはないので、フォーカルウォールとテレビの大画面の関係を考えます。これはなかなか悩ましく、どんなにテレビが薄くなっても長方形の無機質な面であるテレビ中心のインテリアは美しいとはいえません。インテリアに自然に溶け込むように、テレビを見ていない時には扉や移動式の壁などで隠すなどデザインを工夫します。

4)テレビとオーディオシステムが収納されている例。写真は扉を開けている状態。テレビやスピーカーを組み込んだ家具をデザイン。

 最近、もう一つの解決策として取り入れているのがスマートミラーです。鏡面仕上げをされているデジタルサイネージのことで、インターネットにつながるなどの機能が付加されているものもありますが、何よりテレビの画面がオフのときミラーになるのでインテリアが美しく、テレビとしての機能も充実していて、必要に応じて画面をオンにしたときだけ複数の画面を映す、などカスタマイズすることも可能です。

5)リビングルームの中心にスマートミラーを配した例。スイッチをオンにするとテレビが映る。

6)こちらのリビングの壁面にもスマートミラーを。テレビはミラーとして存在を隠しており、その前面に下りてくるスクリーンは天井に埋め込み存在を隠している。

 デジタル化は私たちの生活を便利にしてくれます。でも、便利なことだけでは豊かな暮らしは完成しません。暮らしがデジタル化すればするほど考えるべきはタイムレスということではないでしょうか。デジタルなものは速いスピードで進化していくでしょう。それは、最先端のものはすぐに古いものになってしまうということでもあります。
 人類の未来を描いた映画『2001年宇宙の旅』や『スターウォーズ』がいつ観ても古臭く感じられないばかりか常に魅力的なのは、未来的な空間が文化的な意匠に基づいていたり、登場人物たちがまとう衣装が歴史ある服飾に習ったものであったり、配された家具が完成度の高い名作家具だったり、それらに“美”が感じられるから。“美”を追求したものにはタイムレスな魅力があるのです。私たちは自然の一部なので、自然など普遍的で“美”を感じるものに心地よさを感じるのでしょう。
 4年に渡りさまざまな角度からインテリアのお話しをした「美空間の方程式」。最終回となり、私がお伝えしたいのは「ゆたかさとは自分らしさ」であること。そして最も大切なことは、“美しさ”があることです。デジタル時代の未来こそ、自分らしい「美空間」を実現して、心地よいゆたかな日々を重ねていただければと思います。

風水片づけ&お掃除術

監修者プロフィール

紫月香帆 Shizuki Kaho
手相・人相、四柱推命、九星気学、風水などを得意とし、的中率の高さとわかりやすいアドバイス、具体的な開運方法に定評がある。雑誌やテレビ、携帯コンテンツなど各方面で活躍中。著書に『やってはいけない風水』(河出書房新社)など。

http://pc.uranai.jp/shizuki/

こんな収納はいけない!

風水片づけ&お掃除術

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カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

監修者プロフィール

落合 貴子 Takako Ochiai
栄養士・フードコーディネーター。

栄養士免許取得後、自然食品メーカーにてカウンセリングなどの実務経験を経てフードコーディネーターに転身。多くの料理家のアシスタントを務めたあと独立。現在、2児の母親であり、テレビや雑誌などで「優しく・おいしく・楽しく」を心がけたレシピを提案する。キッチンスタジオにて料理教室も開催。

カンタンだから食べたい! 朝&夜ゴハンレシピ

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