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Yチェアやリサ・ラーソンの雑貨などで北欧風にまとめた七尾さんのお部屋は、とてもお洒落。「でもね、以前は汚部屋でした」と笑います。「夫は超多忙で家事の戦力にならない。私も管理職として働きながらの育児でクタクタ、散らかっても見ないフリでした。だけど5年くらい前、雑貨に興味を持ち出して…。部屋に飾りたくなって、次男の育休に入ったのをきっかけに部屋の片付けに没頭したんです。家の中がスッキリしていくのは、感動モノでした」。
一念発起して整理収納アドバイザーの資格も取得。さらに、汚部屋脱出体験とインテリアや家事の時短アイデアを綴ったブログが人気を博し、本も出版。「忙しいから片付けられない、私もそうでした。でも逆に片付く仕組みさえつくったら、料理も掃除も朝の身支度も手早くできるようになりました」。片付けることで、仕事と家庭の両立がラクになることを、多くの人に伝えたいそうです。
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海老原さんが「片付け」に取り組んだのは「3年前、夫の収入が大幅ダウン、息子たちも喘息で体調を崩したことがきっかけ」と言います。「それまでの私は買い物好きで、家族レジャーは遊園地や外食という浪費家。ものが多いので喘息に悪いホコリもたまりやすく、冷蔵庫もパンパンで食材をダメにしがち。こんな暮らしは変えなきゃ、と決意しました」。まずは断捨離。海老原さんと子どもたちの洋服や雑貨は約400点もブックオフやメルカリに。
整理収納アドバイザーの資格も取得。今では冷蔵庫もキッチンの棚の中も、食材や食器を分類してラベルを貼ったストッカーが整然と並んでいます。どこに何があるか家族にもわかり、取り出しやすいので、夫のIさんも料理が得意に。外食やお総菜の購入が減ったそう。「遊園地に行くより家で一緒にパンやお菓子を焼くほうが、子どもも喜んでくれるんです。家族も仲よくいられるし、片付けが家計を助けてくれるなんて思ってもみなかった効果です」
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整理収納アドバイザーの小堀さんは「家族みんなでする片付け」を指導しています。「建築を専攻し、ハウスメーカーなどでお客様に広い収納や最新設備を薦めてきました。でも数年後には散らかって悩む人が多いんです。片付けを根本から勉強しようと思いました」。
小堀さんが得た結論は「主婦が一人で頑張るのでなく、全員が家事をする仕組みをつくろう」でした。「どこに何があるのかわかりやすく。面倒くさがり屋もできるように動線は短く」。小堀家は流し台の真横がテーブル。食べ終わったらすぐに各自で食器を洗うことを習慣づけました。最近では長男の学年が上がり勉強量が増えたものの、勉強道具の片付けは苦手。そこで塾のテキストなどを収納する白いボックスを、テーブルの右端の彼の席のそばに設置しました。「それぞれの個性や希望に合わせて置き場所を決めると、散らかることがなくなります」。
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