2019年5月、LIFULL HOME’S総研は『住宅幸福論 Episode.2 ~幸福の国の住まい方 日本・デンマーク住生活比較調査』と題された調査報告書を発表。前年に発表された『住宅幸福論 Episode.1 ~住まいの幸福を疑え』で導き出された「住まいの幸福」の本質について、さらに海外の事例を用いて調査を進めた結果が報告されています。
前提として、『住宅幸福論 Episode.1 ~』では、住宅観として定説となっていた「持ち家か賃貸か」、「新築か中古か」、「マンションか戸建てか」、ということは幸福度へ直接の影響は少ないと結論づけられました。そのうえで、「住まいの幸福」の本質は実は「住まい方」にあるのではないかと考察し、今回の『住宅幸福論 Episode.2 ~』で、国連の幸福度ランキング上位常連のデンマークを例として、さらなる調査を進めることになったのです。
デンマークは、ただ幸福度が高いだけでなく、「Hygge(ヒュッゲ)」という暮らし方・ライフスタイルを表現する独自の言葉があり、暮らしへの関心度が高い国といえることから、調査対象に選ばれたようです。「ヒュッゲ」は、日本語訳するならば「心地よさ」のようなものを意味します。