マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

HOME'S
×

マドリームvol34|永作博美

詳しく見る

詳しく見る

詳しく見る

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

PROFILE

衣装協力

永作博美 Hiromi Nagasaku
1970年茨城県生まれ。1994年に女優としてデビュー。以来、テレビや映画、舞台などで幅広く活躍。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)で第50回ブルーリボン賞はじめ6映画賞を、『八日目の蟬』(2011年)では第35回日本アカデミー賞はじめ9映画賞で主演・助演女優賞を受賞。10月23日(金)に主演映画『朝が来る』が全国ロードショー。

すべてスタイリスト私物

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

衣装協力

チュールドレス66,000円(ドーサ|キコ 03-5464-0912)、ミュール24,000円(フルーツオブライフ×que|フルーツオブライフ 03-6452-6061)
※表示価格はすべて、税抜き表示となります。

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

衣装協力

オキーフローブ40,000円 (フルーツオブライフ|フルーツオブライフ 03-6452-6061)、シルクタンクトップ32,000円、シルクパンツ38,000円(ともにM-ミディアム|デイズ days-store.com)、ストール57,000円(ジョシュア・エリス|グリニッジ 03-5774-1662)、シューズ(スタイリスト私物)
※表示価格はすべて、税抜き表示となります。

巻頭グラビア 永作博美

Special interview

movie

毎朝、起きたらすぐに、家族の朝ごはんの準備を始めるという永作博美さん。家ではいつも家族との調和を大切にしていると話す表情はとても優しい。お話からは、永作さんが人生で大切にしていることが見えてきます。

───毎朝、何時に起きますか?

6時半くらいです。ここ数か月くらいもっと早起きしようと早く寝たりもしたのですが、やっぱり起きるのは6時半。朝が苦手というより寝るのが好きなんです。ずっと寝ていたい(笑)。

───起きて最初にすることは何でしょうか。

まずごはんの支度です。煮干しで出汁をとって、お味噌汁を作ります。わが家の朝ごはんはいつも和食なんです。

───いきなりサッと動き出せるんですね。

のんびりしている余裕がないだけです(笑)。家族の時間に合わせて生活していますから。

───ゆっくりできる時間はありますか?

家族が出かけてひとりになると、コーヒーを淹れます。映画で珈琲店を始めた女性を演じたことがあって、そのときにコーヒーってこんなに美味しいものなのか、と驚いたんです。それ以来コーヒーにハマっています。

───おうちのなかの愛用品に、銅製のコーヒーポットがあるそうですね。

毎日使っています。コーヒーは飲むことも好きですが、もっと好きなのは淹れること。自分なりのやり方でコーヒーを淹れる時間が、今の私にはすごく大切です。

───家族との時間と自分の時間をうまく使い分けているのですね。ご自宅のインテリアについても教えてください。

やはりひとりで暮らしていた頃とはずいぶん変わりました。私はそれほどこだわりがないので、基本的にこだわっている人、得意な人にお任せしています。ただ最近、私が買ったテレビボードはなかなかのグッドチョイスでした。 幅も高さもぴったりで、子どもたちのお絵かきの道具を収納できる引き出しもついていて。インテリアを選ぶときに大切にしているのは空間のバランスです。サイズをしっかり確認するためにメジャーは欠かせません。 さらに、部屋の雰囲気とぴったり合うものにするのか、少し違うものにするのか、そこが腕の見せどころですね。あまりぴったり合いすぎても落ち着かない。家と仲良くなれる感じのものを選ぶようにしています。

───永作さんにとって、家とはどんな場所ですか。

インテリアひとつとっても家族の人数分の理想がありますから、折り合いをつける術が必要です。そういう意味では、調和を大事にしています。

日々の暮らしで自分らしさにこだわるのではなく、引くときは引くという永作さん。スクリーンの中でいつも新鮮さと永作さんらしさを両立している理由がわかったような気がしました。

巻頭グラビア 永作博美

巻頭グラビア 永作博美

Movie interview

───最新の主演作『朝が来る』では、特別養子縁組で子どもを迎える夫婦の妻という難しい役を演じられました。役作りで心がけたところはありますか?

河瀨直美監督は、俳優が演じる役に入っていく「役積み」というやり方をされていて、私と夫役の井浦新さん、子ども役の佐藤令旺くんは撮影に入る前から、舞台となる都内のタワマンで一緒に過ごしました。

───カメラが回っていないのに?

最初はすごく気恥ずかしかったのですが、撮影が始まったときにはお互いに何の垣根もなく自然と動けました。

───それがあの演技につながったのですね。『朝が来る』というタイトルには、どんな意味が込められているのでしょうか。

私たちにとって朝は必ず来るものですが、この作品を通じて、朝が来ない人もいるのだと気が付きました。14歳で出産し、直後に子どもを手放した片倉ひかりは、朝も昼も夜もわからないくらい深い絶望を抱えていたんです。

───永作さんが演じる栗原佐都子と片倉ひかりが対峙するシーンは本当にハラハラしました。

ひかりの絶望の深さは、よっぽどしっかり触れようとしないと感じられないものでした。だけどいつかきっと彼女にも「朝が来る」。光が差し込む瞬間に想いを巡らせることができる作品に仕上がっていると思います。

次の特集へ

/