マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

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「趣味に没頭できる街」

Point1
スポットが多いほど、バリエーションを楽しめたり情報収集できたりと、趣味の時間もより豊かになります。さらに、趣味の場所が近場にあることで移動時間の煩わしさが減り、その時間を好きなことに費やせるのもメリット。

Point2
安心して趣味に没頭するには、生活基盤を疎かにしないことも大切です。買い物環境や交通アクセス、医療機関など、自分の趣味と生活を両立していく上で必要な環境が整っているかどうかを事前に確認しましょう。

Point3
趣味を楽しんだ後のリフレッシュや趣味以外のことに触れたいときに備えて、自然が豊かな場所や公園など、のんびり過ごせる場所があるといいでしょう。趣味に没頭するほどの時間が取れないときでも、ふらっと行ける場所があると便利です。

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

「趣味に没頭できる街」

目利きが街の魅力を案内
「家探しタウンガイド」

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

はあちゅうさん
ブロガー・作家

広告会社、ベンチャー企業勤務を経てフリーランスに。「人生全部コンテンツ」を掲げ、日常を様々な視点・方法で切り取り、発信を続ける。2019年には第一子を出産。著書に『じゃない、幸せ。』、『子供がずっと欲しかった』など。

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 インスタグラムで専用アカウントを持つほど、文房具に目がありません。「ジャーナルノート」は、女子文具博で出会った「ワタシラシック」という目的に特化したステーショナリーシリーズ。簡単に説明すると、趣味を記録するノートです。デザインも可愛く、B6サイズだからコンパクトで持ち歩きやすいのもポイント。何冊も買い集めて、書き込んだり、眺めたり、インスタグラムにアップしたりして楽しんでいます。読書用や旅行用など、目的別に専用ノートを作っているのですが、趣味のことをあれこれ考えながら書き込んでいると、それだけでいい気分になれます。私は手帳をプロデュースしているので、自分でいろいろなノートを使うことが、商品づくりにも役立ちます。また、子育てと仕事の両立で余裕がない時も、ノートが助けてくれる。書き込んだり見直したりすると、自分を客観的に見つめ直すことができるんです。「ノート」というアイテムは、私のライフスタイルに大きな影響を与えてくれています。

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

阿久津ゆりえさん
モデル

モデルとしてファッション誌や広告、CMなどで活躍。テレビやラジオほか、人気アーティストのMVにも出演。群馬県出身で、ぐんま観光特使としても活動中。プライベートでの飾らないひとコマをアップするインスタグラムも大人気。

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 知人にすすめられて興味を持ったフィルムカメラ。インターネットで好みのデザインを探していたところ、「オリンパスペンS」のクラシカルな見た目に一目惚れしました。6年前から愛用しはじめ、それからはフィルムの虜に。デジカメに比べてカメラ自体の重みもあるし、露出やピントを自分で合わせる必要もあって手間がかかるのですが、そんなちょっと面倒なところも含めて愛おしく感じます。アナログでしか表せない、どこか懐かしい質感も面白くて、現像するまで仕上がりを確認できないぶんワクワク感も大きい。だからこそ、撮った時の思い出がより鮮明に蘇ってくる気がします。私の好みは、実際に撮った写真がいいだけでなく、インテリアとしても活用できるカメラ。その第一条件はボディが黒いこと。部屋になじみやすいし、空間を引き締めてくれるんです。「オリンパスペンS」はお気に入りのコーナーにポンと置くだけでサマになり、目に入るたびに「可愛いな」と顔がほころんじゃいます(笑)。

世界の名作住宅

PROFILE

中山繁信 Shigenobu Nakayama
建築家。1942年栃木県生まれ。法政大学工学部建築学科卒。法政大学大学院建設工学科修士課程修了。宮脇檀建築研究室、工学院大学建築学科伊藤ていじ研究室助手を経て中山繁信設計室(現T.E.S.S.計画研究所)開設。2000年~2010年工学院大学建築学科教授。工学院大学建築学科非常勤講師、法政大学建築学科非常勤講師。主な著書に「図解 世界の名作住宅」(2018年、エクスナレッジ)、「窓がわかる本」(2016年、学芸出版社)など。

 「カレ邸」はパリ郊外、王宮を取り囲むランブイエの森を見下ろす歴史豊かな小高い丘に立つ住宅です。モダン建築家として名声を確たるものとしていたアアルトは、友人であるフランス人の画商ルイ・カレに、住宅の設計だけでなく家具デザイン、造園、植栽の選定までも依頼されました。カレがアアルトに唯一要望したのは、自らの故郷ブルターニュで産するスレート葺きの屋根にすること。この地に立ったアアルトは、窓からの風景を想像しながら建物とランドスケープの計画を練りました。
 「カレ邸」の特色は、機能的なモダン建築でありながら、自然と調和しているということ。自然と繋がる有機的建築の創造者と言われるアアルトのカレ邸は、延べ面積約450平方mの豪邸ながら、森の中で静かに呼吸するように佇んでいます。静かさを創っているのは綿密な設計です。外観は白漆喰塗りのレンガに木材を使った窓枠。なだらかな丘に沿うような傾斜のスレート屋根、中庭に面してリズミカルに配置された石段も自然との調和を感じさせます。屋内も傾斜に合わせてレベル差を設け、ステップが部屋の切り替えになっています。

 屋内で目立つのは、玄関ホール兼ギャラリーに設けられた低い壁です。この壁の上部には北向きの採光窓があり、飾られた絵画を柔らかい光で包みます。もともと弁護士だった画商カレにとって、絵画は「好き」の対象でした。そのアートと融合できることを望んだカレのために、アアルトが導き出したのは居間をシンプルなワンルーム空間とすること。このワンルームに置かれる家具もアアルトがデザインしました。天井はアカマツの板張り。家具は北欧の職人が手掛けた曲げ加工の木材を使った、白を基調としたデザインです。曲線的な照明も北欧デザインを世界に広めたアアルトの手によるものです。
 カレ夫妻は、フランス社交界の顧客向けのギャラリー兼自宅として、カレ邸に完成当時のまま住み続けていました。現在もカレ邸はアアルトの設計のまま、家具も残っています。好きなものに囲まれて住まう幸福は長続きする、ということでしょう。

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