マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

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きれいな景観がある気持ちよく整う街

Point1
美しい街並みは住み心地にも影響するもの。豊かな自然がある、緑と都会が融合している、その土地ならではの建物が並んでいるなどの魅力があると、景観の美しさからはもちろん、その空気感からも癒されます。

Point2
美しいものに触れて感動したり、新しい学びを得たりと、非日常の時間に浸れる場所があるとリフレッシュに。美術館や博物館、神社仏閣、歴史ある街道など、気軽に文化に触れられるスポットも大切です。

Point3
カフェがあると、ほっと一息つきに出かけることも、街歩きや買い物の合間に立ち寄ることもできるので便利。きれいな街なかにあるカフェでお茶を飲みながら過ごすゆとりある時間を持つことで、リラックスもできます。

きれいな景観がある気持ちよく整う街

きれいな景観がある気持ちよく整う街

きれいな景観がある気持ちよく整う街

きれいな景観がある気持ちよく整う街

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きれいな景観がある気持ちよく整う街

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きれいな景観がある気持ちよく整う街

きれいな景観がある気持ちよく整う街

目利きが街の魅力を案内
「家探しタウンガイド」

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

瀧本真奈美さん
整理収納コンサルタント

100円グッズのリメイク&インテリアをつづったブログが注目を浴び、現在のSNS総フォロワーは19万人越え。収納関連の仕事のほか、暮らしコーディネーターとしても全国的に活動中。『自分に心地よい小さな暮らしごと』(主婦の友社)など著書多数。

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 今までは、部屋に雑貨を飾ったりしてお家ライフを楽しんできましたが、最近はシンプルで心地よい暮らしへと移行中です。きっかけは、モノが多いと掃除や管理に手間がかかると感じたこと。収納グッズを多用してきっちり仕分けていましたが、そんな「きっちり感」に少し窮屈さを覚えてしまい、暮らしを便利にしてくれるものを厳選するようになりました。すると、収納を選ぶ基準が、汎用性が高くてシンプルなものに。白や明るい木目調の、生活感が少ないアイテムをチョイスすることも多いですね。なかでもお気に入りのアイテムが、「無印良品」の木製書類トレー。ワークスペースの書類収納の見直しのタイミングで購入しました。2つを立てて並べて書類を取りやすく収納していますが、白が基調のデスク周りともなじむから気に入っています。本来は横にして使うみたいですが、机が狭い場合は立ててもOK。こんなふうに、自分でアレンジして使えるアイテムも好みなんです。

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

小林夕里子さん
イデーVMD

オリジナルの家具や国内外からセレクトした雑貨を扱うショップ・イデーにて、VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)として活躍。その洗練されたライフスタイルは、たびたびメディアに取り上げられる。著者に『暮らしを楽しむお片づけ』(すばる舎)がある。

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 引越しにあたって開放感のあるキッチンにしたいと思い、収納は吊り戸棚ではなく壁面収納を考えていました。壁を飾りながら収納を楽しみたい、そんな希望を叶えてくれたのがこのウォールラックです。出会ったのは、デザイナーズ家具など感度の高いアイテムが揃うインテリアショップ「By Trico」。これまでも頻繁にチェックしていましたが、その度に発見がたくさんありますね。このウォールラック、実はレコードや本の収納用として紹介されていたのですが、私はよく使うお皿やコーヒーフィルター、料理のレシピ本などを飾りながら収納しています。朝食用のバナナを引っ掛けたりしても、さっと取り出せて便利です。インテリアとしてもいい感じで、飾っているものを入れ替えるだけで手軽に模様替えができるのも嬉しいポイントです。

世界の名作住宅

PROFILE

中山繁信 Shigenobu Nakayama
建築家。1942年栃木県生まれ。法政大学工学部建築学科卒。法政大学大学院建設工学科修士課程修了。宮脇檀建築研究室、工学院大学建築学科伊藤ていじ研究室助手を経て中山繁信設計室(現T.E.S.S.計画研究所)開設。2000年~2010年工学院大学建築学科教授。工学院大学建築学科非常勤講師、法政大学建築学科非常勤講師。主な著書に「図解 世界の名作住宅」(2018年、エクスナレッジ)、「窓がわかる本」(2016年、学芸出版社)など。

 「ジェイコブズ邸」は、ウィスコンシン州の州都マディソンに立つ世界遺産の名作住宅です。近代建築の巨匠として知られるフランク・ロイド・ライトは、アメリカからヨーロッパ、日本での設計を経て、70歳近くになって革新的な建築「ユーソニアン・ハウス」を発表しました。アメリカを示すUSや理想郷(ユートピア)と関連した造語「ユーソニアン」は、労働者と中流階級でも手頃な価格で自動車と庭付き住宅を持てる社会を意味します。
 ジェイコブズ邸は、世界的な名声を手にしていたライトに対して、友人の新聞記者のハーバート・ジェイコブスと妻のキャサリンが設計を依頼しました。ジェイコブズは新聞記者の給与でも購入できるような住宅(予算5000ドル、現在の価値で約1000万円)を建てられるかとライトに問い、ライトは「そうした発注を長い間待っていた」と快諾したといいます。1929年から続いた大恐慌を経て、人々の生活はより質素・倹約になっていました。
 ライトは、ジェイコブズ夫妻が家族中心の生活が送れるよう、L字型の平屋建ての住宅を設計しました。L字型の設計は、ジェイコブズ邸以降、ライトが約60軒を手掛けたユーソニアン・ハウスの基本になります。

 ジェイコブズ邸の特色は、L字型の角の部分に台所と食堂を機能的に配置したことです。それまでの高級住宅では、台所と食堂は別々に作られています。しかし当時増えつつあった中流家庭は、使用人を雇わず自分たちで炊事をし、家事・整理整頓もする新しい生活スタイルを実践しようとしていました。それを実現するには、機能的なキッチンダイニングが必須だったのです。
 地面に溶け込むような平屋建てのジェイコブズ邸の外観は、赤いレンガを使って低く張り出した軒と、パブリックな道路側は窓などの露出を限定し、プライベートな庭側はオープンになっていることが特徴です。また、ライトが初期に設計したプレーリー・スタイル(大草原に沿うような水平を強調した外観を持つ建築様式)にも似ています。
 屋内は、レンガの暖炉、そして床スラブに打ち込まれた床暖房が家人に温かさを提供します。また、330ミリを意識したデザイン(本棚の棚間の高さや天井・壁、外璧の水平模様)によって住宅全体に統一感を演出しています。
 施主となったジェイコブズ夫妻は子育てをし、ライトに再び住宅の設計を依頼しています。子育てをするのに整理整頓は最も多い家事です。機能的な住宅を夫妻は気に入っていた、ということでしょう。

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