マンションのベランダでガーデニングを楽しむ際、まず確認したいのがマンションの管理規約。マンションには契約者のスペースである「専有部分」とマンション側が利用制限を定められる「共用部分」があり、ベランダは共用部分にあたります。煉瓦や多量の土砂による花壇などの設置は禁止されていたり、建物ごとに荷重制限が定められているので、よく確認しましょう。
マンションのベランダに大型の観葉植物や花壇を設置することは難しいですが、小型の植木鉢や小さめのプランターを、避難経路を塞がないように置くのであれば問題ないことが多いです。日当たりのよいベランダであれば、花が咲くものや実がなるものなど、たいていの植物が育つので、好みのものを探してみましょう。場所によって夏場は乾燥しやすく温度もあがりやすい環境になるので、家のベランダが季節によってどのような環境になるのか、事前に確認しておきましょう。また、ベランダの排水溝が土や枯れ葉によって詰まってしまうと水が溢れ、下の住戸に流れ込み洗濯物を汚してしまうなどのトラブルが生じる場合も。定期的に掃除をし、排水溝を詰まらせないようにご注意を。
スペースが限られているベランダでおすすめなのが、ひとつのプランターで立体的に直物を楽しめる「緑のカーテン」。夏であればゴーヤや朝顔、夕顔が室内の温度を下げてくれますし、秋冬でも多年草であるトケイソウやカロライナジャスミン、クレマチスであれば、枯れずに緑のカーテンを楽しめます。
過ごしやすい季節は、ベランダに小さなテーブルや椅子を置いて休憩スペースを作ってみるのもおすすめ。カフェのテラス席のような開放感を味わえ、植物との相乗効果で一層リラックスできそう。ただし、高層階の場合は、軽量すぎると風に倒される危険性があり、階数によってはベランダにテーブルやイスが置けない場合もあるので注意が必要です。