イメージ一新！ 「本当に住みやすい街」関西NO.1に輝いた尼崎市の住みやすさ＆治安

尼崎市は兵庫県の南東部に位置する都市です。西に武庫川、東に猪名川と神崎川、南には大阪湾があり、街中には公園が多数点在。海側は工場もありますが、水と緑に囲まれた良好な環境といえるでしょう。

古来より大和・難波・京といった政治・経済の中心地と、西国・瀬戸内を結ぶ海陸交通の要地として、近世には、大坂の西の備えとして「尼崎城」が築城され、城下町として発展。その尼崎城は明治時代に取り壊されましたが、2019年に再建され、尼崎市のシンボルとして復活しました。

市民のメイン路線の阪神電車尼崎駅

尼崎市の最大の魅力が交通の便がよいこと。「本当に住みやすい街大賞」をはじめ、さまざまなランキングでも一番に挙げられる人気の理由です。

街の中央をJR、北を阪急電鉄、南を阪神電車と、3つの鉄道が走っています。

【JR】
JRは尼崎駅に神戸線と東西線、福知山線と3路線が乗り入れ。

・神戸線：新快速が停車し、大阪のメインエリア・キタの玄関口、大阪駅まで5分の近さ。三ノ宮駅まで15分、京都駅まで35分で直通しています。

・福知山線：宝塚駅を通り、三田駅、京都の北端・福知山駅まで行くことができます。

・東西線：新福島駅や北新地駅、大阪天満宮駅、ビジネス街の京橋駅にアクセスしています。


【阪急電鉄】
阪急電鉄は神戸線の武庫之荘駅、塚口駅、園田駅があり、塚口駅には快速電車が停車。どの駅も大阪梅田駅へ12分から15分、三宮駅には34分〜36分ほどで行き来できます。

さらに武庫之荘駅と西宮北口駅の間に「武庫川新駅（仮称）」の開業が決定。武庫川に架かる橋に駅が完成予定です。


【阪神電車】
阪神電車は尼崎駅に2路線乗り入れ。阪神本線は直通特急など全電車が停車し、阪神大阪梅田駅へ8分、神戸三宮駅に28分で直通しています。

阪神なんば線は大阪屈指の繁華街・ミナミの大阪難波駅まで19分で行くことができます。


【車の利用】
尼崎市は車の利用者も便利。国道43号線が街の大動脈で、大阪・神戸方面にアクセス。阪神高速神戸線や阪神高速湾岸線、名神高速道路の各インターチェンジが揃っています。

生まれ変わったJR尼崎駅北側

【JR】
尼崎が住みやすい街と支持されるようになった、もう一つの理由がJR尼崎駅の再開発です。

1997年、尼崎駅北側のキリンビールの工場が神戸市北区に移転。広大な跡地にマンションとホテル、商業施設などを備えた「アミング潮江」や、「阪神百貨店」「平和堂アル・プラザ」、シネマコンプレックス「MOVIXあまがさき」、「セントラルウェルネスクラブあまがさき」と、多数の専門店が集結する「あまがさきキューズモール」が完成しました。

その後も周辺には高層マンションやおしゃれなショップが続々と登場し、住みたい人が増えたのです。

JR立花駅前も再開発され施設が充実

また、JR塚口駅前には「平和堂アル・プラザ」をはじめ専門店が入る「グンゼタウンセンターつかしん」があり、尼崎市役所などの最寄り駅であるJR立花駅前もスーパーや飲食店などが多く、生活に便利です。

【阪急】
阪急塚口駅、武庫之荘駅前は阪急沿線らしく、落ち着いた雰囲気で、スーパーの「阪急オアシス」や「フレスコ」、美味しいパン屋なども揃います。

全国的にも有名な尼崎中央商店街

【阪神】
阪神尼崎駅前は隣の出屋敷駅まで東西南北延べ約2kmに渡る大規模なアーケード商店街である尼崎中央・三和・出屋敷商店街があることで有名。600以上のお店が軒を並べ、開幕と同時に優勝マジックを表示するプロ野球阪神タイガースの応援イベントでも知られています。

また、「コストコ尼崎倉庫」「ロピア尼崎島忠ホームズ店」など、幹線道路沿いには大きな商業施設が充実。

暮らしの安心材料となる病院は、「兵庫県立尼崎総合医療センター」「関西ろうさい病院」など大病院から各科の診療所まで多数あります。

尼崎市は治安が悪い街という印象が長くつきまとっていました。兵庫県全体の犯罪認知件数が減少している中、尼崎だけが増加する不名誉な記録もあって、市が犯罪防止の対策を強化。とくに目立っていた「ひったくり」の撲滅を市長が宣言しました。

宣言以降、警察官に加えて、民間による青色防犯パトロールも数、頻度を増加。さらに自転車盗難を防ぐため、市内の自転車置き場に、無理に解錠すると警報音が鳴り響くロックを装備したダミー自転車を設置しました。

また、工場地帯の緑化、死角になる場所の排除、街灯や防犯カメラの設置なども行い、結果、犯罪認知件数は減少に転化しました。

ただ、どんな街でも自衛が大切なので、夜は一人で歩かない、自転車の施錠を忘れないなどは徹底したいですね。

尼崎で暮らす毎日が楽しく、豊かになるポイントを紹介します。

当時を思わせる真っ白な天守閣

1617年、徳川家の家臣・戸田氏鉄が築城。明治維新の時に廃城されましたが、尼崎発祥の家電量販店のミドリ電化（現在のエディオン）の創業者が私財を投じ、新たに建設されました。

城内では忍者や武者の衣装での記念撮影コーナー、剣術、鉄砲などの体験コーナーがあり、定期的にさまざまなイベント、ワークショップも開催されることから地元の子どもたちに人気です。

尼崎の街には多くの公園と寺社仏閣が点在。子どもを遊ばせたり、散歩をしたりする場所に困りません。

忍者気分を味わえる尼崎城址公園

先に紹介した「尼崎城」には、アスレチック遊具を備えた「尼崎城址公園」、広々とした「芝生広場」が併設され、この2つは無料で利用できます。

JR尼崎駅北側に位置する「尼崎中央公園」は、四季折々の花が楽しめるので、買い物帰りなどにちょっと立ち寄るのもおすすめ。

「西武庫公園」は、市内屈指の桜の名所。初夏には水路沿いでホタルを鑑賞することができます。また、園内の交通広場では信号機や道路標識があり、子どもたちが遊びながら交通ルールを学べます。

武庫川髭の渡しコスモス園の花の開花は市民の秋のお楽しみ

全長7km に及ぶ武庫川沿いの緑地「武庫川河川敷緑地」は、ウォーキングやジョギングにぴったり。秋限定の開園ですが、2003年、地元のボランティアグループが中心となって築いた「武庫川髭の渡しコスモス園」があり、約550万本のコスモスが咲き誇る名所になっています。

さらにローラー式ロングスライダーや大型遊具、水遊び場を備えた「元浜緑地」、猪名川に面した「尼崎市農業公園」、海に面した「兵庫県立尼崎の森中央緑地」など、挙げればきりがないほどです。

お店によって味の個性がある尼崎あんかけちゃんぽん

昭和の頃、尼崎の工場で働く人たちに愛されてきたちゃんぽんで、野菜たっぷりで冷めにくいあんかけスタイルが特長。市内の30店舗近くが「尼崎名物」として提供していることから、お気に入りの一軒と味がある市民がたくさんいます。

尼崎は街に13の駅があり、街中にはバス路線が張り巡らされているので、通勤に苦労することはありません。近隣の都市だけでなく、市内にも働く場が多数あります。家と職場が近い＝子どもと過ごす時間、余裕を確保できることから、自治体は「育児制度」にも注力。「尼崎市子どもの育ち支援条例」を施行し、2026年までに40項目ものプラン実現を進めています。

いくつかピックアップすると、幼稚園や保育園、こども園の数が周辺の市に比べると多く、さらに6か所の保育園が新設予定です。
子育てを支援する施設も充実。子どもを遊ばせたり、専門家に育児の悩みを相談したりが可能です。

放課後や夏休みなどに子どもを預けられる「児童ホーム」が41カ所あり、今後は19時までの預かりが進められていきます。

住宅制度は、子育て世帯の新築住宅購入に最大200万円補助してくれることが魅力。子育世帯と新婚世帯が対象の「中古住宅空家改修費補助」などもあります。移住の際は不動産店や市役所に確認を！

尼崎市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの家賃相場

ワンルーム：5.79万円
1K：5.67万円
1DK：6.48万円
1LDK：8.39万円
2K：5.96万円
2DK：7.06万円
2LDK：11.46万円
3DK：7.89万円
3LDK：13.03万円

新築・分譲戸建て：3,280〜6,680万円

中古戸建て：20年以上2,378万円〜1～3年以内3,968万円

中古マンション：20年以上1,960万 〜1～3年以内4,859万円

尼崎市の人気と地価の上昇もあって相場は右肩上がりに。ファミリー向けのマンションと戸建てが高め傾向にあります。とはいえ、周辺の市と比較するとリーズナブルといえるでしょう。