温暖な気候と雄大な自然の中で、健康に子育てできる街・静岡市の住みやすさを解説！

日本平の茶畑と富士山
写真提供:静岡県観光協会

静岡市は政令指定都市のひとつで、約69万3,400人（2020年の国勢調査による）が暮らす静岡県の県庁所在地。静岡県のちょうど中央付近に位置しています。面積は1,412平方kmで、中心街から南アルプスの頂きまで続く広大な葵区、清水エスパルスの本拠地でありお茶の産地としても知られる清水区、久能山東照宮から西に海沿いに広がる駿河区の3区で構成されています。市内には「駿府城公園」「久能山東照宮」など、徳川家康ゆかりの場所や施設が点在。また、三保の松原と富士山など、雄大な自然の景色を楽しめるスポットも数多くあります。

静岡市は「健康長寿世界一の都市」を目指しており、「知・食・体」を軸に市民の健康づくりを促進しているのも静岡市の特長です。温暖な気候を生かしたいちごやみかん、お茶などの栽培が盛んな一方、港からは新鮮な魚介類も揚がってくるので、地場産のおいしい食べ物には事欠きません。清水エスパルスのサッカースクールコーチによる「巡回スポーツ教室」や、JR東静岡駅北口に整備されたスケートボードやインラインスケート、BMX、一輪車などが楽しめるローラースポーツパーク「東静岡アート＆スポーツ/ヒロバ」といった、ここにしかないイベント・施設もあり、子どもたちがスポーツに親しみやすい環境が整っています。

静岡駅の様子

静岡駅から東京へは、東海道新幹線「ひかり」で1時間ほど。新横浜なら約45分なので、十分東京・横浜への通勤・通学が可能です。名古屋にも同じく「ひかり」で1時間弱でアクセスできるので、こちらへの通勤・通学もできそう。

最寄りの空港は「富士山静岡空港」で、静岡駅からは車で40分ほど。札幌（丘珠）、新千歳、出雲、福岡、熊本、鹿児島、那覇にダイレクトアクセスできます。

静岡駅北口駅前広場の様子

静岡市の中心であるJR静岡駅周辺は、起伏も少ないので自転車で楽々移動が可能。自転車で回れる範囲に、各種ショップや行政機関、美術館、博物館、音楽ホール、映画館まで、コンパクトに集まっているので、生活にはとても便利です。

JR静岡駅直結で、食彩館からファッション、雑貨、書籍、レストランまで多くのショップが入った「パルシェ静岡」と専門店街「アスティ静岡」があります。また駅周りには、「静岡PARCO」や「静岡モディ」、「静岡東急スクエア」、「静岡伊勢丹」などのショッピングスポットが点在。食料品から服や家具まで、駅周りだけで揃えることができます。

徳川家康公像

静岡駅北口広場内には、徳川家康公像と竹千代君像が立ち、フォトスポットとしても人気です。

2019年の静岡市の刑法犯認知件数は3,953件。人口1万人あたりの犯罪率は57.2で、政令指定都市及び東京23区の平均73.8はもちろん、全国平均の59.3と比べても低い数字となっています。この人口1万人あたりの犯罪率は、全国20か所の政令指定都市及び東京23区の中で6番目の低さで、他の大都市に比べて治安はいい方だといえます。

刑法犯の認知件数は全国的に減少傾向にありますが、静岡市も例外ではありません。2000年には1万3,392件でしたが、2020年には3,295件と、約75.3％も減少しています。

2020年の3,295件の内訳を見ると約70％が窃盗犯で、最も多かったのは自転車の盗難、次いで万引きとなっています。

魅力的な自然と食、歴史、文化が揃った静岡市は、健康的に過ごせる休日のお出かけに最適の場所もいっぱい。その中でもおすすめの、４つのスポットを紹介します。

写真提供:静岡県観光協会

Jリーグチーム「清水エスパルス」が誕生した街、清水にある複合商業施設。1階がマーケット＆レストラン、2階がショップ＆レストラン、3・4階がアミューズメント&ミュージアムの4階建て。レストランから持ち帰りグルメ、映画館、ファッション、スポーツ用品、生活雑貨までなんでも揃っています。日本初のすしのテーマパーク「清水すしミュージアム」やサッカー王国清水ならではの「清水サッカーショップ」、人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の世界が楽しめる「ちびまる子ちゃんランド」といったユニークな施設もあり、県外からの観光客も多く訪れるほどの人気です。

遊園地「清水マリーナサーカス」には、メリーゴーランドやコースターなどがあり、ちびっ子たちに人気。観覧車「ドリームスカイ」からの眺めは、日本夜景遺産にも登録されています。

写真提供：公益財団法人 するが企画観光局

JR静岡駅から徒歩15分ほど、市の中心部にある静岡市を代表する公園。徳川家康が大御所として晩年を過ごした駿府城の遺構を整備したものです。巽櫓（たつみやぐら）、坤櫓（ひづじさるやぐら）と東御門が復元されており、中に入ることも可能。園内にある紅葉山庭園では、駿河の名勝になぞらえた4つの庭で四季折々の風景が楽しめます。ほかにも家康公像、県指定天然記念物の家康公手植えのミカンの木などがあり、緑豊かな都市のオアシスとして、市民の憩いの場になっています。

また、天気がいい日には富士見芝生広場から富士山が一望できる景色のよさも魅力です。
※東御門、巽櫓、坤櫓、紅葉山庭園への入場は有料です。

写真提供:静岡県観光協会

日本平は、静岡市駿河区と清水区の境界に広がる標高307mの丘陵地。日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が東征の際、この地の豪族を平定した後にここに登って四方を眺めたのが名前の由来といわれています。山頂までのアクセス道路「日本平パークウェイ」は、茶園の緑の向こうにそびえる富士山、眼下に広がる清水港や伊豆半島などの絶景が楽しめる、人気のドライブコース。山頂の「日本平夢テラス」からは、富士山や駿河湾、三保松原、南アルプスなどの360度パノラマビューを楽しめます。

山頂からはロープウェイで久能山に渡ることも可能。徳川家康公の霊廟であり、その社殿が国宝にも指定されている「久能山東照宮」に簡単にアクセスできます。

写真提供:静岡県観光協会

徳川家康公が晩年を過ごした地であり「久能山東照宮」への参拝客で賑わう久能山のふもとは、約120年の歴史を誇る「石垣いちご」の産地。毎年1月～5月頃には、国道150号線沿いに並ぶ30軒以上の観光農園でいちご狩りが楽しめます。

石垣いちごは、まだ温室ハウスのない時代に自然の力を利用した栽培方法として開発された、「石垣栽培」で育てられるのが特長です。傾斜面によって多くの陽が当たる、保温力が高い、水はけがよいといった好条件によって、旨味が凝縮されたつややかないちごに育ちます。石垣いちごの主力銘柄「章姫」は、赤みが濃くて縦長な姿と、やわらかな触感、芳醇な甘みが特長。観光農園では、完熟の摘みたてが味わえます。

静岡市は、2015年策定の「静岡市子ども・子育て支援プラン」に基づき、待機児童の解消に力を入れてきました。2014年から2019年の間に、保育所の定員を約4,000人増強。待機児童の数は、2014年には156人でしたが、2018、2019、2020年は連続で0人を達成しました。希望するエリアの保育所に入れないことがないよう、0～2歳児を少人数単位で保育する場所の整備にも注力。市独自の制度として、各区で、年度途中に増える待機児童を一時的に預かる「待機児童園」も運営しており、働きやすく、子育てしやすい町を目指しています。

静岡市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

ワンルーム・1K・1DK：49,800～60,000円
1LDK・2K・2DK：67,000～82,200円
2LDK・3K・3DK：69,100~90,400円
3LDK・4K・4DK：86,400～131,100円

新築・分譲一戸建ての価格相場は、

2,000万円台～5,000万円台

となっています。

また、静岡市の中古マンションの価格相場は、専有面積70平方mの場合で1,000万円台となっています。

静岡市の賃貸物件の家賃相場は県内では最も高い水準ですが、3LDK以上の物件でも月10万円以内で借りられるものが少なくありません。3区の中では、清水区の相場がやや安めとなっています。