明治大学和泉キャンパスへ通う学生や、周辺の高校の生徒たちでいつもにぎやかな明大前。気取りのなさや、学生をターゲットにしたリーズナブルなお店が多いことから、学生はもとより若い人を中心に人気です。しかも、京王線、井の頭線の2路線の利用が可能で、新宿・渋谷をはじめ人気タウンへのアクセスも便利。東京都心に非常に近くながらも、エアポケットのように存在する住みやすい街・明大前の概要や、アクセス情報、気になる治安などを紹介します。
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01| 明大前の概要:便利なアクセスと良好な住環境が両立
明大前は、その名の通り、明治大学の和泉キャンパスの最寄り駅。京王線と京王井の頭線が交差する明大前駅は世田谷区松原2丁目、大学のキャンパスは駅の北側、甲州街道を越えた杉並区永福1丁目にあります。京王線で新宿へは約9分、井の頭線で渋谷へ約9分、下北沢なら約3分という抜群のアクセス。
駅前はこぢんまりとした商店街になっており、日中は大学へと行き来する学生を中心に活気にあふれます。一方で、商店街を抜けて駅から10分も歩けば、閑静な住宅街へと続きます。人気タウンへの手軽なアクセスと良好な住環境が両立していることから、大学生などの若い人から幅広い世代で人気の街となっています。
02| アクセス:新宿、渋谷はじめ都心へのアクセス至便
明大前駅は、京王電鉄の「京王線」と「京王井の頭線」の接続駅となっています。いずれも、ほぼすべての列車が停車します。
京王線を利用すれば新宿までは乗り換えなしで約9分。新宿乗り換えで、池袋までは約25分、東京駅までは約30分です。また、途中の笹塚駅で分岐する京王新線・都営新宿線経由で市ヶ谷までは約20分、神保町までは約25分、さらに千葉県市川市の本八幡までもアクセスが可能です。一方、明大前駅から西へ向かえば、調布までは特急で10分、府中までは20分、京王八王子までは35分ほどです。
井の頭線は、吉祥寺と渋谷の2大人気タウンを結ぶライン。明大前駅から渋谷までは約9分、吉祥寺までは約10分の近さ。下北沢までならわずか3駅です。通勤通学だけでなく、オフタイムの外出にも非常に便利な立地といえます。
03| 主要駅周辺の様子:駅前商店街で日常の買い物は完結
明大前駅は東西に走る京王線と南北に走る井の頭線の交差する位置にあります。改札は2つあり、メインの改札口を出て右手へ行けば明治大学方面、左手へ進めば世田谷区らしい閑静な住宅街。また、明治大学方面へは、駅ビル、フレンテにある改札からも行くことができます。駅前周辺は、明治大学の学生や日本学園高校、二階堂高校などの生徒も多く、日中は若い人たちで活気にあふれています。
駅の北側は、上を首都高速4号線が走る甲州街道まで、ファストフード店や100円ショップなど学生に人気の高い店が軒を連ねます。この学生が通学によく使う通りと並行して、「明大前すずらん通り」という商店街も。学生街らしいリーズナブルな飲食店や居酒屋などが並びます。甲州街道に出て歩道橋を渡れば明治大学和泉キャンパスがすぐ。そしてキャンパスの奥には住宅街が続きます。
南側は、駅前にドラッグストアとファミリーレストラン「ガスト」が目立つくらいで、すぐに住宅街になります。なお、住宅街のなかに、小型スーパー「まいばすけっと」があります。大規模なスーパーなどはありませんが、フレンテ内の「京王ストアエクスプレス」や、24時間営業の「ミニピアゴ」、「まいばすけっと」などがあり、夜遅くの買い物も安心。外食チェーン店も多いので、深夜の食事も心配はなさそうです。
04| 治安と暮らし:世田谷区、杉並区ならではの治安のよさ
東京都の町丁字犯罪情報マップによると、2021年の粗暴犯の発生件数は、松原1丁目で2件、和泉2丁目で2件。住宅への侵入窃盗は、松原全体で5件、和泉全体で2件と極めて少ないです。ただ、昔からの住宅街のため道が細く、見通しの悪いところもあるので、歩行者と自転車の接触事故などには注意が必要です。
05| マドリームおすすめ、世代を問わず気軽に過ごせるスポット
明大前の街での暮らしを楽しく、快適にしてくれる、マドリーム厳選のスポットをご紹介します。
①地元名物の立ち寄りスポット「沖縄料理居酒屋 宮古」
明大前で半世紀近くにわたり、沖縄の味を守り続ける老舗店。すぐ近くに2号店を構え、地域にすっかり溶け込んだお店です。店の創業者で、今では引退されたご主人の出身地が沖縄・宮古島。初代の味をしっかりと受け継いでいます。
ソーキそばでもおなじみのモチモチ麺を使った「宮古焼き」とネーミングされた焼きそばや、沖縄料理の定番であるゴーヤチャンプル、タコライスなどが人気。カウンター、テーブル席、座敷があるので、一人で飲みたいときも、グループで盛り上がりたいときも大丈夫。常連になりたいお店です。
②毎日の生活に欠かせない駅ビル施設「フレンテ明大前」
井の頭線吉祥寺方面行き(下り方面ホーム)改札口に直結している商業施設。ホーム(B1)階では気軽に利用できる、ドーナッツショップやジューススタンド、カレーショップなどと食品物販店が営業。1階には生鮮食品や惣菜を提供するミニスーパーの京王ストアエクスプレス。さらに、2階には書店や整体、カフェ、レストランも。3~5Fにはフィットネススタジオもあります。様々な用途で使え、仕事帰りや休日にフラリと訪れたくなる施設です。
③ユニークな遊具が揃う癒しスポット「玉川上水公園」
杉並区立の公園で、明治大学和泉キャンパスの隣接地にあります。江戸時代に江戸市中へと飲料水を供給するために造られた上水路の暗渠になった部分が公園になっています。もともと水路だったこともあり、幅は狭いのですが細長く続くのが特徴。
園内を進むと、巨大なジャングルジムやクジラやタンカー、機関車をかたどったコンクリート製のユニークな遊具が次々と現れます。なお、公園をそのまま上流(東)へ向かうと、玉川上水永泉寺緑地、玉川上水第三公園、玉川上水第二公園の順に並んでおり、全部の公園で総延長約2,000メートルにもなります。
06| 世田谷区と杉並区の支援制度:子育て世代を切れ目なくサポート
<世田谷区>
世田谷区は、全国で初めて「産後ケアセンター」を設けたことで知られるように、育児支援に積極的な自治体といえるでしょう。
「産後ケアセンター」は、産後4カ月未満の母親と子どもを対象に、不安や疲れがありながらも家族からのアシストが受けられない場合に利用でき、ショートステイ(宿泊)、デイケア(日帰り)から選ぶことができます。育児相談や母体・乳児ケアなどさまざまなサービスが用意されています。
妊娠中の支援も手厚く、妊娠中に区の総合支所保健福祉センターで面接を受けると、多彩な産前・産後サービスに利用できる「せたがや子育て利用券」が支給され、産後にヘルパー派遣や産後ケア、子どもの預かりなどに利用できます。
また、妊娠届けを提出した際には、母子健康手帳といっしょに世田谷区独自の「母と子の保健バッグ」をプレゼント。バッグには、妊娠中の健診や子宮がん検診の受診票、産前・産後の歯科検診、子育て支援ヘルパーの家事・育児サポートが受けられる「さんさんサポート」の利用券など各種の助成券はじめ、妊娠中や産後の子育てに必要なさまざまなアイテムや役立つ情報が封入されています。
さらに、子ども一時預かりサービスも、短時間でも利用できるようにきめ細かく対応。「ほっとステイ」では、未就学児を対象に親の理由を問わずに利用が可能。「トワイライトステイ」では、仕事などで帰宅が遅れる場合に、最長22時にまで小学生を預かってもらえます。さらに「ショートステイ」は病気や出産などで子どもの面倒が見られない場合に、1~12歳を対象に7日を上限に子ども預かってもらえます。
<杉並区>
一方、杉並区も妊娠から子育てまで切れ目のない支援を掲げ、各種支援制度を整備。妊娠届けを提出した際には、保健師や助産師などの専門スタッフと個別にじっくり話をする「ゆりかご面接」を実施し、妊娠に対する各種の不安解消に努めています。
また、ゆりかご面接の際に、1万円分の「ゆりかご券」を交付。出産後には「出生時応援券(3万円分)」が交付されます。さらに、0~2歳児の間は年1回1万5,000円分を、小学生以下の兄弟が2人以上いる世帯の第三子以降の0~2歳児には年1回2万円分の無償応援券が交付されます。いずれマタニティヨガや産後ケアのデイサービス、子ども一時預かりサービスなど、地域の子育て支援サービスに利用できます。
さらに、ママたちを孤立させないように各種の施設を整備。子育て支援サービスに関する情報を得たり、各種相談を受けたりできる「子どもセンター」を区内5カ所に設置。また、子ども連れて出かけられる「子ども・子育てプラザ」も5か所設置されています。
07| 知っておきたい家賃相場と新築・中古の価格帯
明大前駅周辺の住宅街は、駅南側の世田谷区松原、明治大学和泉キャンパスがある杉並区永福と隣接する杉並区和泉が主なエリアとなります。家賃の傾向としては、松原エリアよりも京王井の頭線永福町駅、西永福駅も利用できる永福エリアのほうが高く、明大前駅からやや距離のある和泉エリアが松原・永福エリアよりも低めになっています。和泉エリアは場所によっては東京メトロ丸ノ内線の方南町駅も利用が可能です。
賃貸マンション・アパートの家賃の目安は下記。
1R:70,000円
1DK:95,000円
2DK:120,000円
1LDK:145,000円
2LDK:170,000円
新築・分譲一戸建ては
7,000万円台
から多くの物件が販売されています。
中古マンションは
築5年~15年以内:6,000万円台
それ以上の築年数:50,000万円台
となります。