公開日: 2021.12.10 最終更新日: 2023.10.26

にぎわいと安らぎを感じる都心への玄関口。東京・立川の住みやすさや治安を解説

にぎわいと安らぎを感じる都心への玄関口。東京・立川の住みやすさや治安を解説

多摩地域の中心に位置する立川市は、人口約18万5,000人を擁する人気が高い街。商業施設が多く楽しい街であると同時に、多摩エリアならではの豊かな自然が残ります。そんな立川の住みやすさを、街の概要や都心へのアクセス、自然スポットなどを通して紐解きましょう。

編集:アントレース

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01| 立川の概要:多摩地域の中心をになう活気ある街

東京都のほぼ中央、多摩地域の中心に位置する立川市。北には玉川上水、南には多摩川が流れています。現在の人口は約18万5,000人、活気のある街です。戦後、大正時代に開設された立川飛行場を米軍が接収し、基地の街となった後、1977(昭和52)年の立川基地返還を機に新しく街づくりが開始され、今に至ります。

1日平均約33万人という、多摩地区最大の乗降客数を誇る立川駅には、JR中央線・南武線・青梅線の3線と、多摩都市モノレールが乗り入れているため、市内だけでなく市外へのアクセスにも便利な立地

▲東大和市と多摩市を結ぶ多摩都市モノレール ▲東大和市と多摩市を結ぶ多摩都市モノレール

駅周辺は繁華街として栄え、商業施設や娯楽施設、宿泊施設などあらゆる施設が揃っているため、日々にぎわいを見せています。また、立川市は国から首都圏の「業務核都市」にも指定され、商業や業務などの集積が図られると同時に、文化、研究、防災などの広域的な都市機能が整備。周辺環境が充実する立川市は、利便性が高く住みやすい街として注目を集めています。

都会的な一面がある一方で、多摩地域ならではの豊かな自然も多く残っています。農地面積や農家数の面においても多摩地域北部9市では最も広くて多く、特に、市の北側は、農業が盛んなエリアになっています。北部の五日市街道エリアだけでも約70件の農産物直売所が存在し、地元で栽培された野菜や果物、花などの農産物を購入することができます。

そのほかにも、立川市と昭島市にまたがる国営公園「国営昭和記念公園」や、立川市と国立市の市境にある自然豊かな空間「矢川緑地」、子どもから大人まで誰もが楽しめる美術館と屋内広場を核とした複合文化施設「PLAY!」など、観光スポットや観光資源も豊富です。

02| アクセスと主要駅:新宿駅まで特急利用で約25分

▲赤が印象的な立川駅北口デッキアーチ ▲赤が印象的な立川駅北口デッキアーチ

立川市の交通の要となっているのが立川駅です。JR中央本線・青梅線・南武線の3線が乗り入れ、「かいじ」「あずさ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」などの特急列車も停車します。一日あたりの利用者数は約12万人で、多摩地域においては最も利用者が多い駅となっています。特急列車を利用して新宿駅に向かう場合、その所要時間は約25分。都心へのアクセスが手軽な点は大きな魅力です。

また、立川北駅と立川南駅に停車する多摩都市モノレールは、南の終着駅である多摩センター駅で小田急線と京王線に連絡しています。モノレールの途中停車駅には、中央大学などを最寄りとする駅も含まれているため、これらの大学へのアクセスにも優れています。また立川市の北部には、小平市と昭島市を結ぶ西武拝島線も走り、都市圏内外や都市圏内の人の移動を支えています。

▲サンサンロードと多摩モノレールの高架 ▲サンサンロードと多摩モノレールの高架

立川駅の北口・南口にはそれぞれバス乗り場があり、立川バス・西武バス・京王バスの3路線が運行。そのほか、立川市内を運行する市民バスとして「くるりんバス」があります。こちらは「西砂ルート」「錦ルート」「砂川支線」「曙支線」の市内2ルート2支線で運行しており、立川バス・西武バス・京王バスが停車しない地域へのアクセスを補完しています。

道路については、都心へ続く主要地方道が通っているほか、市の近隣を中央自動車道が通っているため、都心や都外への移動もスムーズに行えます。

03| メイン駅周辺の様子:立川駅周辺のにぎわい

▲立川高島屋S.C.など商業施設が並ぶ立川駅前 ▲立川高島屋S.C.など商業施設が並ぶ立川駅前

立川駅は、立川市内でも特に活気があるエリアです。駅直結の商業施設がそろうほか、立川駅直結の「ルミネ立川」「ecute立川」などのショッピングモールや「立川高島屋S.C.」など、さまざまな大型商業施設が立ち並んでいるため、駅とその周辺だけで買い物が済ませられるほど。電車やバスを利用せずとも、駅とその周辺だけで買い物が楽しめる点は、長距離移動の難しいファミリー層にも好評です。

2020年4月には「IKEA立川」の隣に、ホテルや商業施設が入る複合施設「GREEN SPRINGS」もオープン。ミュージアムとプレイパークを中心とした新しい施設「PLAY!」もテナントとして登場し、注目を集めています。また、飲食店が豊富なことも大きな魅力。居酒屋や焼肉店といったフランクなお店から、イタリアンやフレンチまで、多様なジャンルの料理店があるため、その日の気分に合わせて選ぶことができます。

繁華街として栄える立川駅周辺ですが、駅から少し離れると閑静な住宅街が広がっています。普段は静かな自宅で過ごし、用事がある時だけ賑やかな駅前を利用するというメリハリのある暮らし方ができるでしょう。

04| 治安:乗り物盗が多いものの、年々改善傾向

立川市の都内での犯罪発生率は、中央区、港区に次ぐ8位。立川警察署発表の「非侵入窃盗犯 2021年の手口別累月計1月から9月」によると、乗り物盗が300件程度見られる状況となっており、同じ多摩地域の八王子市における乗り物盗の認知件数が180件程度であることと比較すると、やや多いといえます。

しかし、「過去5年間の刑法犯の推移」を見ると、立川市内で発生した犯罪の件数は、2016年の2,922件から年々減少し、2020年では1,577件と、5年間で半数近くにまで減っています。立川市の治安は、年々改善傾向にあるといえるでしょう。

05| マドリームが選ぶ、立川の安らぎ&にぎわいスポット

四季の花々が咲く「昭和記念公園」や湧水の眺めが清らかな気持ちにしてくれる「矢川緑地」、世代を問わず楽しめる複合文化施設「PLAY!」など、立川にはお出かけしたくなるスポットがたくさん。週末ごとに様々な街の顔を発見できそう。

①お楽しみイベントも多い広大な公園「国営昭和記念公園」

▲立川口ゲートから約200m伸びる水路カナール ▲立川口ゲートから約200m伸びる水路カナール

『緑の回復と人間性の向上』をテーマにした公園。豊かな自然を楽しめるレクリエーション施設として整備が進められ、1983(昭和58)年に開園しました。広さは都内の公園でもトップクラスの180ha(1.8平方km)。園内の中心部に位置する「みんなの原っぱ」は、南北に約400m、東西に約300mの広大なエリアです。中央には、高さ20m以上にもなる公園のシンボルツリー「大ケヤキ」がそびえ立ち、東・西・南にある3つの花畑では、菜の花やコスモスなど、季節によって色とりどりの花が開花します。

そのほかにも、多様な生物が生息し、ボート遊びも楽しめる「水鳥の池」、昭和30年代の武蔵野の農村風景やそこでの暮らしを再現した「こもれびの里」など、自然や文化を間近に体感できる施設が至るところに設置されています。また、年間を通して、自然観察イベントなど数多くのイベントが企画されているため、季節ごとの自然を体感しながら学びを深めることもできます

▲園内のちょうど真ん中に位置するみんなの原っぱ ▲園内のちょうど真ん中に位置するみんなの原っぱ

広い園内を移動する際は、園内3カ所にあるレンタサイクルで自転車を借りるのもおすすめ。スタンダードな自転車のほか、二人乗り専用のタンデム自転車なども貸し出しているため、人数に合わせてサイクリングを楽しむことができます。

②湧水で清々しい気持ちになれる「矢川緑地」

▲湧水の間を散策できる ▲湧水の間を散策できる

国立市と隣接する位置にある緑地。立川市の東南部から国立市の西南部を流下して、青柳段丘崖先で谷保用水に合流する延長約1.3kmの「矢川」を中心に、良好な自然地を形成しています。川の上流部南には湿地帯、下流部北に樹林地が広がっているのが特徴。清らかな湧水が随所に存在するため、ナガエミクリ、ミゾホオズキ、湿地の中のハンノキなどの貴重な植物が生息しています。樹木地は、シラカシ、ケヤキ、コナラといった樹木類を中心に構成されています。

ありのままの貴重な自然環境が残されていることから、1977(昭和52)年、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、都の緑地保全地域として指定。ほかにも、「東京の名湧水57選」にも選ばれています。「国営昭和記念公園」と同様に自然の豊かなスポットですが、こちらは人の姿が少なく物静かな雰囲気のため、ゆったりと満喫することができます。

③大人も子どもも楽しめる複合文化施設「PLAY!」

新街区「GREEN SPRINGS」の中にある、美術館と子どもの遊び場を中心とする複合文化施設。JR立川駅北口・多摩モノレール立川北駅北口より徒歩約10分の距離にあります。

▲「PLAY!」外観 ▲「PLAY!」外観

館内は2階がMUSEUMエリア、3階がPARKエリアとなっており、ゆとりのある広々とした構造が特徴。MUSEUMエリアでは絵本やマンガ、アートの展覧会を開催。MUSEUMエリア内に併設されたカフェでは、有機栽培を行う近隣の農園の野菜などを使った定番メニューのほか、PLAY!MUSEUMの企画展示とコラボした展覧会メニューも提供されており、オリジナルのフード、スイーツ、ドリンクが楽しめます。

▲プチプチの遊具がある「大きなお皿・小さなお皿」エリア PARKプチプチ:提供 PLAY! ▲プチプチの遊具がある「大きなお皿・小さなお皿」エリア PARKプチプチ:提供 PLAY!

2階のPARKエリアは、「大きなお皿・小さなお皿」を中心とする7つのエリアに分かれています。エリアごとに特徴が異なり、ユニークな遊具で遊んだり、ものづくりに取り組めたりするなど、子どもの興味や年齢に合わせた様々な楽しみ方ができます。屋内広場であるため、天候に左右されずに楽しめるのも魅力です。

06| 雨水浸透施設の設置で助成金がもらえる

立川市では、雨水浸透施設の設置費用を助成する制度があります。雨水浸透施設は、雨水を地下にしみ込ませることで湧水や地下水が豊富になるなど、水循環の保全に役立つため、設置が推奨されています。補助の対象は、「立川市内に敷地面積500平方m未満の既設の一戸建ての住宅を所有する個人」と定められており、補助金の上限は200,000円となっています。

07| 立川に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃相場と新築・中古の価格帯

賃貸マンション・アパートの家賃相場の目安は下記になります。

1DK:83,000円
2DK:77,000円
1LDK:97,000円
2LDK:108,000円


新築・分譲一戸建ては

2,000万円台~4,000万円台

で多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築15年~20年以内:2,700万円台
それ以上の築年数:2,100万円台


となります。

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