公開日: 2024.02.29 最終更新日: 2024.02.29

下町情緒を残しつつも再開発で便利に。住む魅力がぎゅっとつまった、東京都荒川区の住みやすさと治安

下町情緒を残しつつも再開発で便利に。住む魅力がぎゅっとつまった、東京都荒川区の住みやすさと治安

都電荒川線と沿線のバラ
©(公財)東京観光財団

荒川区は、随所に下町情緒が溢れるエリアを残しながら、再開発によって誕生した新しい町並みも入り混じる街。大正初期から続く「日暮里繊維街」を擁する「繊維のまち」、松尾芭蕉の『奥の細道』旅立ちの地としての「俳句のまち」、伝統工芸を受け継ぐ職人が多い「モノづくりのまち」としての街づくりを進めています。2018年には「読書のまち」も宣言し、子どもから高齢者まで誰もが気軽に読書を楽しめ、読書を通じて人とつながれる環境づくりも始まりました。

歴史や文化を大切にしつつ、新しい街づくりが進む荒川区の、住みやすさや治安、家賃相場、物件価格をご紹介します。

ライター:立花裕子(MAP&NEWS.net)

ライター:立花裕子(MAP&NEWS.net)

01| 荒川区の概要:古いものを大事にしつつ、新しい街づくりを進める

東京23区の東北部に位置する荒川区は、2024年1月1日時点で人口約22万人面積は10.16平方kmで、東京23区のなかで2番目に小さな区です。区内は大きく、荒川、町屋、南千住、日暮里、尾久の5つの地域からなり、「谷中銀座商店街」や「日暮里繊維街」、唯一現存する都電「都電荒川線」など、随所にレトロな景観や下町情緒が残っています。一方で、日暮里駅や南千住駅周辺のように再開発が進められたエリアでは、高層マンションが立ち並ぶ住宅地も広がっており、子育てがしやすい便利な街としても知られています。

日暮里繊維街 日暮里繊維街

新しい街づくりの一環で2017年にオープンした「ゆいの森あらかわ」は、中央図書館と文学館、子どもの広場が一体になった施設。あかちゃんから高齢者まで、すべての世代が遊び、学び、楽しめる場所として、人々が集まる拠点の一つになっています。

ゆいの森あらかわ ゆいの森あらかわ

02| アクセスと主要駅:都心へも郊外へも楽々アクセス

JR日暮里駅 JR日暮里駅

荒川区は、JR山手線・常磐線・東北本線、東京メトロ、京成電鉄、つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナー、都電荒川線などが通っており、東京都心・郊外のどちらへ移動するのも非常に便利です。日暮里駅から東京駅へはJR山手線で約11分、新宿駅へも約22分でアクセスが可能。南千住駅からでも、東京駅へは約15分、新宿駅へは約30分でアクセスでき、通勤・通学の負担もほとんどかかりません。

JR南千住駅 JR南千住駅

また、羽田空港まで約45分、成田空港へも1時間強でアクセスできるので、両方の空港を手軽に利用できる便利さがあります。

03| メイン駅周辺の様子:日暮里・南千住は再開発によって開かれた住みやすい街

夕やけだんだんと谷中銀座
©(公財)東京観光財団 夕やけだんだんと谷中銀座
©(公財)東京観光財団

日暮里駅と南千住駅の周辺は、再開発に伴い2000年代から人口が増えてきた地域です。

日暮里駅の西側は、レトロな下町として人気の谷中銀座商店街。老舗のせんべい店や佃煮屋から、喫茶店、雑貨店、八百屋や精肉店、立ち飲みもできる酒屋など、さまざまな店が立ち並び、コロッケやドーナツといった食べ歩きグルメも充実しています。

駅前広場松尾芭蕉像 駅前広場松尾芭蕉像

南千住駅は、駅の東側を中心に高層マンションなどが多数並ぶ住宅地となっています。駅から5分ほど歩けば、ショッピングモールやホームセンターもあり、買い物には困りません。浅草までも歩いて30分ほどなので、気楽に遊びに行くこともできます。

04| 治安:犯罪認知件数は23区中少ない方から2番目、犯罪内訳はほかと大きな違いはなし

警視庁が発表している「令和4年市区町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、2022年の荒川区の犯罪認知件数は1,143件で、23区内では少ない方から2番目です。人口1,000人当たりの犯罪認知件数は5.3件で、23区平均の6.1より低めになっています。

犯罪の内訳では、ほかの地域と比べて特に大きな違いはなく、約6割強が非侵入窃盗で、なかでも自転車泥棒と万引きが多くなっています。エリア別では、西日暮里駅から日暮里駅にかけて、JR線より北側エリアでの発生件数が多くなっています。

05| 穏やかな週末を過ごせそうなおでかけスポット3選

荒川区には東京を代表するような観光地は少ないけれど、週末にちょっとお出かけしたくなる場所がたくさんあります。そのなかから、穏やかな週末を過ごせそうなスポットをご紹介します。

①小さな子ども連れの家族にぴったりの遊園地「あらかわ遊園」

あらかわ遊園 あらかわ遊園

都内で唯一の区が運営する遊園地です。その歴史は古く、1922年開業の民営遊園地までさかのぼり、戦時中に一度荒廃地となったものの、1950年に区立遊園地として再開園。2022年に30年ぶりの大規模改修を終えてリニューアルオープンし、現在の形となりました。

園内には、シンボルである大きな観覧車メリーゴーランドといった定番の乗り物に加え、複合遊具の揃った無料の遊び場芝生広場や水浴び広場屋内遊び場「わくわくパーク」餌やり体験などができる「どうぶつ広場」などがあり、子ども連れで遊びに来るのにぴったり。授乳室やベビールームもあるので、赤ちゃん連れでも安心です。ベビーカーや車椅子での移動に欠かせないスロープも各所に設けられており、観覧車、メリーゴーランド、豆汽車の3つのアトラクションは、車椅子のまま利用できます。

②子どもたちの遊び場であり、周辺住民の憩いの場「汐入公園」

汐入公園 汐入公園

南千住駅から東に約2kmの隅田川沿いに広がる公園。広い芝生にいくつかの広場、バーベキュー場、噴水広場、隅田川とスカイツリーが一望できる展望広場、ハーブガーデン、大型の複合遊具がある遊び場などがあり、世代を問わず多くの近隣住民の憩いの場となっています。

ネット階段やチューブトンネル、壁登りなど、さまざまな要素を備えた大型の複合遊具「ツインタワー」や夏場は水遊びができる噴水広場は、子どもたちに人気の遊び場。隅田川沿いには桜並木もあり、春は多くの花見客でにぎわいます。また土手の芝生では、夏には隅田川の花火も見物でき、こちらも人気の観賞スポットとなっています。

③四季の自然を楽しみ、野鳥や昆虫の観察もできる「荒川自然公園」

荒川自然公園 荒川自然公園

町屋駅の東側に広がる荒川自然公園は、三河島水再生センターの上に人工地盤をつくってできた公園面積は6万平方m以上と区内でも最大級の広さを誇っています。四季折々の風景を楽しめることで、1982年に「新東京百景」の一つに選ばれました

園は北側と南側の2つのエリアからなり、北側にはテニスコートや野球場、遊具で遊べる児童遊園コーナー、無料で水遊びができるわいわいプール、自転車や一輪車、ゴーカート、豆自動車などに乗って遊べる交通園があります。南側は、中央に広がる「白鳥の池」を囲むように散策路が整備されていて、散歩をするのにぴったりです。夏には「オオムラサキ観察園」や「昆虫観察園」も開園し、虫好きの子どもたちでもにぎわっています。

06| 独自の支援制度:食、人材育成、産業振興、育児支援など、多彩な分野で独自の制度を展開

荒川区では、食、人材育成、産業振興、育児支援など、さまざまな分野で独特な制度が充実しています。

食分野では、女子栄養大学教授・香川栄学園理事長監修のもと、各飲食店の味を生かし、健康に配慮したメニューを開発。「あらかわ満点メニュー」「おうちde満点」として、区内の飲食店で提供・販売中です。また、伝統工芸技術の職人が多く活躍する土地柄から、伝統工芸に関心がある若者、職人への弟子入りを希望する若者をサポートする「荒川の匠育成支援事業」を展開。日暮里繊維街では、ファッションビジネスで起業したい人をサポートする企業支援拠点「イデタチ東京」が動いています。

育児支援策としては、妊娠中や育児について、24時間365日いつでも無料で、資格を持った専任スタッフに電話相談できる制度「あらかわキッズ・マザーズコール24」などがあります。

07| 知っておきたい家賃相場と新築・中古物件の価格帯

荒川区の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK:156,600円
2DK:107,500円
2LDK:208,800円
3LDK:228,200円


荒川区の新築・分譲一戸建ての価格相場は、3,000万~1億2,000万円台となっています。

中古マンションの価格相場は、以下の通りです。
築5~10年以内:5,000万円台
築10~15年以内:6,000万円台
築15~20年以内:5,000万円台
築20年以上:4,000万円台


荒川区内でも、路線や場所によって賃貸相場にはばらつきがあります。駅周辺の2LDK・3K・3DK家賃相場を比較すると、各線日暮里駅や三河島駅、町屋駅、日暮里・舎人ライナー赤土小学校前駅、都電荒川線荒川区役所前駅などの相場は、区の平均2LDK相場208,800円より高め。各線南千住駅や三ノ輪駅などでは、平均相場より低めの傾向が見られます。

立花裕子(MAP&NEWS.net)

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立花裕子(MAP&NEWS.net) ライター

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