公開日: 2023.01.20 最終更新日: 2023.10.26

商店街やベイエリアまで、多彩な顔を持つ23区最大の街・東京都大田区の住みやすさ&治安

商店街やベイエリアまで、多彩な顔を持つ23区最大の街・東京都大田区の住みやすさ&治安

サンライズ蒲田商店街

東京23区の東南部に位置し、区内で最大の面積を誇る大田区。東京を代表する住宅街や繁華街、工場のある街角、ベイエリアまで、いろいろなカラーの街が区内に広がります。街の雰囲気や通勤通学の便、住まい方のポリシーなどを考慮して、自分らしい暮らしの楽しめるエリアを選ぶことができるでしょう。

編集:アントレース

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01| 概要:丘陵地帯から低地まで多様な8つのエリアで構成

羽田空港 羽田空港

東京都大田区は東京23区の東南部に位置します。区の東側は東京湾に面し、西と南側は多摩川をはさんで神奈川県川崎市の中原区、幸区、川崎区に隣接、北側は江東区、品川区、目黒区、世田谷区と接します。1947(昭和22)年に、当時の「大森区」と「蒲田区」が一緒になって誕生し、両方から一字ずつを取って「大田区」と命名されました。

区の面積は23区で最大の61.86平方km。西北部は丘陵地帯、東南部は低地となっており、さらに東部は東京湾を埋め立てて造成された臨海部となっています。丘陵地帯は田園調布に代表される住宅地、低地は住宅や工場が密集する商業・工業地域で京浜工業地帯の一部となります。また、臨海部は羽田空港をはじめ、トラックターミナルやコンテナふ頭、物流施設のほか、工業団地や野鳥公園などが整備されています。

緑色が大田区 緑色が大田区

このように、区域が広く、同じ区内でありながらさまざまな顔を持つ大田区。大きく9つのエリアに分かれます。


<蒲田エリア>

蒲田駅西口 蒲田駅西口

ターミナル駅であるJR蒲田駅を中心に、大田区一の繁華街を形成。JR京浜東北線、京急本線・空港線、東急線池上線が乗り入れており、都心や羽田空港へのアクセス拠点になっています。また、都内有数の商業地区・繁華街であり、多彩な業種の店舗が揃います。近隣の蓮沼、梅屋敷の周辺は住宅街となっています。


<大森・山王エリア>

蘇峰公園 蘇峰公園

中心となるJR大森駅の東側はオフィス街のビルや繁華街の店舗が立ち並び、西側は閑静な住宅街が広がります。馬込周辺は、かつて川端康成をはじめ多くの作家たちが住んでいたことから「馬込文士村」と呼ばれるエリア。往時をしのぶ記念館や居住跡案内板があるなど、文化の香り高い地域です。


<洗足池エリア>

洗足池公園 洗足池公園

豊富な水量を誇る湧水が水源となっている洗足池を含む、洗足池公園を中心としたエリア。幕末に活躍した勝海舟ゆかりの地でもあり、隣接地には勝海舟記念館があります。公園の周辺は住宅街となっており、東急池上線の駅はそれぞれ商店街があるなど、生活に便利なエリアです。


<田園調布エリア>

多摩川台公園 多摩川台公園

東急電鉄・田園調布駅前から放射状に伸びる道沿いにお屋敷が並ぶ田園調布は、東京を代表する高級住宅地。周辺エリアは住宅地と自然の調和を大切に景観が保たれており、季節の草花が咲き乱れる多摩川台公園、湧水と濃い緑に癒やされる田園調布せせらぎ公園など、四季折々の自然が楽しめます。


<池上エリア>

池上梅園 池上梅園

日蓮宗の大本山・池上本門寺を中心とした門前町として、古くから栄えてきたエリア。10月のお会式、年末年始の初詣などで多くの人が集まります。また池上本門寺近くの池上梅園は、区の花・梅が30種余り植えられた早春の人気スポット。都会で風情あるひと時を過ごせるエリアです。


<矢口エリア>

矢口渡駅 矢口渡駅

住宅と町工場が混在する、工場の街・大田区を代表するエリア。昔ながらの喫茶店が点在するなど、東京ローカルな雰囲気が大きな魅力。多摩川沿いの緑地へも徒歩圏内で、休日などは思い思いに過ごすことができます。


<六郷エリア>

雑色商店街 雑色商店街

大田区内で、もっとも人口が密集しているエリアその象徴ともいえるのが、京急本線・雑色駅前にのびる雑色商店街。都内で商店街の数が最多の大田区のなかでも店舗数は最大。曜日を問わず買い物客がつめかけ賑わいます。また六郷土手駅近くの多摩川沿いの緑地は、野球場やサッカー場などが整備され、都内有数のスポーツエリアです。


<羽田エリア>

羽田イノベーションシティ 羽田イノベーションシティ

文字通り羽田空港に近い地域かつては東京湾に面した漁師町として栄え、現在も下町的な雰囲気を残す庶民的なエリアです。そんな街の象徴ともいえる羽田神社例大祭や糀谷阿波踊りなど、祭りも大いに盛り上がります。また、羽田空港跡地に羽田イノベーションシティが誕生するなど、ビジネスや文化の拠点としての発展も見込まれます。


<臨海部エリア>

大森ふるさとの浜辺公園 大森ふるさとの浜辺公園

工場や物流施設がメインのエリアですが、海辺の自然が楽しめる公園が数多く整備され、区民はもちろん都民の憩いの場となっています。大森海岸を再現した、都内唯一の区立海浜公園「大森ふるさとの浜辺公園」、フィールドアスレチックが楽しめる「平和の森公園」、羽田空港を離着陸する飛行機が間近に見られる「城南島海浜公園」などが代表的です。

以上のように、山手、下町、工場街といった多彩な顔を持つ大田区。さまざまな都内ナンバーワンを誇ります。東京都浴場組合に加盟する銭湯の数は40以上で23区1位商店街は区内に140(2021年時点)もあり、都内1位。さらに工場の数も都内1位(2017年時点)。そのほかにも、大田市場の花卉市場は取扱量が日本最大級の規模であり、池上本門寺の五重塔は関東最古です。

街ごとの様子や性格を把握して、自分の住まい方や趣味嗜好に合わせて居住地域を選択すれば、充実した生活を送ることができそうです。

02| アクセスと主要駅:品川駅まで約9分、羽田空港までは約10分

東急蒲田駅のホーム 東急蒲田駅のホーム

区内に駅のある路線は、JRの京浜東北線、京急の本線・空港線、東急の多摩川線・池上線・大井町線・東横線・目黒線、都営の浅草線、そして東京モノレールとなります。これらの路線が区内各地域をカバーしており、区が実施した「大田区政に関する世論調査」(2021年)では、生活利便性のうち「交通の便」について満足・ほぼ満足と回答した人が78.1%にも上り、交通の利便性を裏付けています。

アクセスの中心となるのは、JR京浜東北線、東急池上線・多摩川線が乗り入れる蒲田駅です。京浜東北線を利用すれば、品川駅までは約9分、東京駅までは約21分。渋谷駅へは品川で山手線に乗り換え約23分、新宿も品川乗り換えで約30分となっています。さらに、川崎駅へは快速で約4分、横浜駅へは快速で約18分です。

東急多摩川線 東急多摩川線

一方、蒲田駅から五反田駅を走る池上線は、区内に10の駅があり、町から町へと細かくつなぐ区民の足として親しまれています。蒲田駅から多摩川駅を走る東急多摩川線は、すべての駅が大田区内にあります

路線バスは蒲田駅の東口からは京浜急行バス、西口からは東急バスが運行。羽田空港方面など区内南東部をカバーしています。

なお、JR蒲田駅から徒歩12分ほどのところには、京急蒲田駅があり、京急本線と空港線が乗り入れています。羽田空港第1・第2ターミナル駅へは10分前後で到着とアクセス至便。また、京急本線ならば三浦海岸駅まで約1時間と、三浦半島方面へのレジャーの足としても便利です。

03| メイン駅周辺の様子:商店街と大型商業施設で活気あふれる

大田区役所 大田区役所

蒲田駅周辺は、JR線が南北に走り、大きく東口側と西・南口側に分かれます。駅の周辺は大田区を代表する繁華街であり、大田区役所をはじめ官公庁も集まる文字通り大田区の中心エリアといえます。

東急プラザ蒲田 東急プラザ蒲田

駅から西へのびる東急池上線・多摩川線とJR線の駅は、「東急プラザ蒲田」内でつながっています。東急プラザ蒲田は1968(昭和43)年の開業で、長らく蒲田を代表する商業施設として親しまれてきました。現在もファッション、飲食店をはじめ書店など幅広い業種の店舗が揃います。そのほか、西口側には手芸用品店の「ユザワヤ」や「ドン・キホーテ」も。さらにアーケード商店街の「蒲田西口商店街」があり、多くの店が軒を連ねています

グランデュオ蒲田 グランデュオ蒲田

JR蒲田駅と直結になっているのが、駅ビルの「グランデュオ蒲田」。東館と西館で構成され、東館は若い世代からファミリー層におなじみのファッションやグッズの店が入居。西館には大人世代の上質な生活を演出する店が揃います。東口の隣接地で目に入るのは、大田区役所です。駅から徒歩約1分という便利な場所に本庁舎のある自治体は数少ないのではないでしょうか。

駅近くには、戦前に松竹蒲田撮影所があり、その後、香料会社の工場があった場所を再開発した「アロマスクエア」が。オフィスビルのほか、大田区民ホール「アプリコ」、憩いの場所となる公園などで構成されます。さらに、東口には、京急・京急蒲田駅へとつながるアーケード商店街の「京急蒲田商店街あすと」や「蒲田東口商店街 ぱぷらーど」はじめとした商店街も多く、活気にあふれています。

04| 治安:エリアによって犯罪発生率に大きな差

区内の刑法犯認知件数は、2020(令和2)年が4,084件で2021(令和3)年が3,361件。723件の減少となっています。東京23区の各区の刑法犯認知件数と比較すると、件数の多さでは4位となっています。

数字だけを見ると、犯罪が多く治安に不安のある区に思えますが、大田区の人口は23区で上から3番めなので、どうしても犯罪件数は多くなってしまいます。しかし、都内でも有数の繁華街である蒲田や高級住宅街の田園調布が同一区内にあるように、場所によって街の雰囲気や景観に大きな違いがあります。したがって、治安を考慮する際は、エリア別の犯罪発生状況を確認することが肝心です。

犯罪発生率(人口1,000人あたりの犯罪件数)を見て行くと、JR蒲田駅周辺、JR大森駅周辺など商店街や商業施設の多い地区で発生率が高くなっています。一方、区の西側から世田谷区や目黒区に隣接する北側にかけての山手エリアは発生率が低くなっています。矢口、下丸子、久が原、馬込、千束、雪谷、田園調布の周辺は治安良好のようです。交通の利便性や街の雰囲気なども合わせて、住まいを探す地域を絞っていけば安心でしょう。

05| マドリームが選ぶ、黒湯の天然温泉が楽しめる銭湯3選

天然温泉が湧き出る大田区は、都内で最多の銭湯数を誇ります。銭湯で使われているのは黒湯と呼ばれる淡褐色や黒褐色のお湯で、区内の臨海部周辺で湧出します。黒湯はメタケイ酸や炭酸水素塩類(重曹)などを含む25℃以下の温泉で、大昔の海水由来の「化石水」といわれ、大田区の銭湯ではこれを温めて使用しており、湯あたりがよいと昔から評判。東京の温泉郷ともいわれる大田区で、多彩な浴槽や充実した設備が自慢の銭湯3件を紹介します。

①黒湯に浸かれる7種類のお風呂とサウナが楽しめる「黒湯天然温泉 ヌーランド さがみ湯」

黒湯温泉大風 黒湯温泉大風

京浜急行線雑色駅から徒歩3分ほどの距離にある日帰り温泉施設。神経痛や関節痛、冷え性などにも効果があるといわれるミネラル豊富な黒湯たっぷりの「黒湯温泉大風」をはじめ、露天風呂やサウナ、電気風呂、ジェットバスなど、8種類のお風呂が楽しめます。

1階にはゲームコーナー、2階には食事処併設のリクライニングチェアが並んだ休憩室のほか、マッサージやカラオケといったリラクゼーション施設も完備。月2回のフラダンスやジャズ演奏会などの定期的にイベントも開催しています。湯浴みのあとは、思い思いの過ごし方でくつろげます。

②チョウザメもいる水槽とオリジナルの黒湯炭酸泉が話題の「改正湯」

浴室の水槽 浴室の水槽

JR蒲田駅近くで4代にわたって営業する老舗銭湯。「鯉のいるお風呂屋さん」として、大田区界隈では知られます。浴室の壁にはめ込まれた水槽では子鯉や金魚たちに乱舞し、子どもたちにも大人気。寒い時期にはチョウザメも水槽にいるそうで、近年は「サメ温泉」の別称も。

お湯は大田区ではポピュラーな黒湯の温泉ですが、黒々と濃い色をしているのが、改正湯の特徴だそう。この天然温泉の黒湯とともに人気なのが、改正湯オリジナルの黒湯炭酸泉。黒湯に炭酸を加えることで、美肌効果や保温性に、血流促進効果をプラス。さらに効能がアップしているそうです。さらに、一年を通じて水温15℃の源泉かけ流しの水風呂も。そのほか、白湯のマッサージ風呂も設置されているなど至れり尽くせりです。

③駅近のデザイナーズ銭湯は朝6時から営業「COCOFURO ますの湯」

内観 内観

東急池上線久が原駅目の前の銭湯で、創業は戦後すぐという老舗ですが、2019(平成31)年に「COCOFURO(ココフロ)ますの湯」としてリニューアルオープン。古きよき銭湯を再生したデザイナーズ型銭湯として、注目を集めています。かわいらしいロゴがあしらわれた暖簾をくぐって入れば、スタイリッシュな空間が広がります。

黒湯温泉 黒湯温泉

グレーを基調にシックにまとめられた浴場には、黒湯温泉が源泉かけ流しの浴槽、白湯の炭酸泉、そして源泉をそのまま引いた冷水の壺風呂が揃います。うれしいことにサウナも入浴料に込みとなっているので、サウナと壺風呂を往復して気軽に“トトノウ”ことができます。また、営業時間は朝6時~深夜12時まで。朝湯や昼湯が楽しめるのもポイントです。

06| 独自の支援制度:行政とともに地域の力を活用して子育てを支援

23区で3位と人口の多い大田区は、就学前の子どもの数も多くなっていますが、2021(令和3)年4月に待機児童数ゼロを達成。2022(令和4)年4月もゼロで、2年連続で待機児童数ゼロを達成しています。妊娠期から出産・子育てと各種のサポートを実施しています。

にこにこサポート
大田区産後家事・育児援助事業の「にこにこサポート」では、出産から6カ月以内の人を対象に、食事の支度や食材などの買い物、衣類の洗濯などの家事の援助、授乳の手伝いやおむつ交換、沐浴などの育児援助が受けられます。さらに、子ども家庭支援センターによる「ぴよぴよサポート」、社会福祉協議会による「絆サポート」、シルバー人材センターによる「家事援助/子育て支援サービス」などでもバックアップしてもらえます。

キッズな
子ども家庭支援センターによる育児の支援・交流が「キッズな」。区内4カ所の「キッズな」、3か所の「子育てひろば」、2カ所の「こども発達センター」が設置されています。子どもと家庭に関する電話相談、一時保育室による乳幼児一時預かりに対応。0~3歳の子どもと保護者が親子で過ごせ、相談や情報交換ができます。ショートステイ・トワイライトステイ・休日デイサービスなどを実施しています。

ファミリー・サポートおおた
育児の手伝いをしてほしい人(利用会員)と手伝いをしたい人(提供会員)が登録し、会員同士の助け合いのもとで行われる、有償の子育て援助活動。保育園の保育開始前・終了後の送迎および預かりや学校の放課後・学童保育終了後の預かり、買い物・通院等外出時の預かりなどに対応してもらえます。

子育てすくすくネット
子どもと子育て中の家庭が、地域の人とふれあい、見守られて生活することを目的に、区内52カ所の児童館などが核となって、子どもや子育て家庭を地域のネットワークで応援する取り組み。地域の社会人が個人で登録し、ネット員として児童館などで活動。地域の子どもたち、子育てするお父さんお母さんを支えています。

07| 知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

東京都大田区の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:110,000円
3DK:140,000円
1LDK:130,000円
2LDK:170,000円


新築・分譲一戸建ては

5,000万円台後半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:6,000万円台前半
それ以上の築年数:5,000万円台前半


となります。

アントレース

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