公開日: 2023.03.28 最終更新日: 2023.10.26

都心へのアクセス至便で自然スポットもたくさん点在する、東京のベッドタウン・板橋区の住みやすさ&治安

都心へのアクセス至便で自然スポットもたくさん点在する、東京のベッドタウン・板橋区の住みやすさ&治安

板橋駅西口

東京23区の北西部に位置し、9番目の大きさの板橋区。台地と河川周辺の低地からなる変化に富んだ地形で、特徴的な自然が区内に広がります。こうした自然を生かした公園も多く、大きな繁華街もないので、区域全体が落ち着いた雰囲気です。一方で、区の東南端は池袋が目と鼻の先であるなど、都内中心部へのアクセスのよさも際立ちます。また、子育て支援については、区民からも常に高評価を得ています。仕事に、暮らしに、子育てにと、充実した生活の営めるエリアといえるでしょう。

編集:アントレース

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01| 概要:台地から低地まで変化に富んだ地形

高島平駅周辺 高島平駅周辺

東京23区の北西部に位置する板橋区。面積は32.22平方キロメートルで、23区のなかでは9番目の大きさになります。北部は東西約7.1km、南部は東西約4.5km、東部は南北約6.7km、西部は南北約3.4kmとなっており、北西から南東へと長い地形です。東側を北区、南側を豊島区、西側を練馬区、埼玉県和光市と接し、荒川を挟んで埼玉県戸田市と向き合います。

地形は、南部が武蔵野台地の一部をなす高台で、北部は荒川や新河岸川が流れる低地となっており、その境目となる崖線が区内中央部を東西に走っています。そのため、崖線の周辺は高低差に富んでおり、多くの坂道が独特の景観をなしています。また、南部エリアは桜の名所として名高い石神井川が東西に流れています。


区内の多くは住宅地で、駅周辺に商業エリアが広がりますが、鉄道のアクセスなどから大きく5つのエリアに分かれます。


<高島平エリア>

高島平団地 中央商店街 高島平団地 中央商店街

北部の地域で、都内最大級の大規模を誇る高層住宅団地「高島平団地」をはじめ、多くのマンションが立ち並ぶベッドタウン。また、荒川と新河岸川に近いエリアは、製造業の会社も多く建ち並びます。都営三田線が主要な交通機関となります。


<赤塚エリア>

下赤塚駅南口 下赤塚駅南口

西部にあたる地域。かつては江戸中心部へ農作物を供給するエリアだったこともあり、現在も都市型農業が盛んです。主要な交通機関は、東武東上線、東京メトロ副都心線・有楽町線となります。


<志村エリア>
区内中央部の東側の地域。崖線が東西に走り南北で高低差があるため坂道の多い街。主要な交通機関は都営三田線です。


<板橋エリア>

板橋区役所 板橋区役所

南東端にあたる地域で石神井川が流れています。江戸初期から板橋の名で呼ばれ、中山道の日本橋から数えて最初の宿場でした。このように昔から栄えた地であり、現在も板橋区役所や消防署、警察署などが集まる行政の中心地です。交通機関はJR埼京線、都営三田線、東武東上線が利用できます。


<常盤台エリア>

ときわ台駅 ときわ台駅

区内の南西部にあたる地域。ときわ台駅北口の整った街並みで知られる常盤台住宅地など閑静な住宅街が広がります主要な交通機関は東武東上線です。

以上のように、どのエリアも鉄道の利用が可能で、JR埼京線、都営地下鉄三田線、東京メトロ有楽町線・副都心線、西武有楽町線、東武東上線が区内をカバー。都内中心部へのアクセスが便利で、新宿駅へは板橋駅から埼京線で、池袋駅へは板橋駅からの埼京線のほか、地下鉄成増駅から有楽町線・副都心線、成増駅からは東武東上線で、大手町駅へは板橋区役所前駅などから三田線で、渋谷駅へも埼京線、副都心線でアクセスできます。

区域の北部を荒川が流れ、南部の台地との境目に崖線が走り、今も湧水スポットや泉、滝があるなど自然も豊かな板橋区。公園も約300あり、釣りができる浮間が池のある「浮間公園」や、「板橋区こども動物園」を併設する「東赤塚公園」、バーベキュー場も完備する「赤塚公園」、交通ルールを学べる「板橋交通公園」、野球場や陸上競技場などのスポーツ施設を併設する「城北中央公園」など、特色ある公園が点在。休日の遊びスポットには事欠きません

ハッピーロード大山商店街 ハッピーロード大山商店街

商業施設が多数集まっているのも板橋区の大きな特徴です。東京三大商店街のひとつといわれる「ハッピーロード大山商店街」をはじめ、区内には100近い商店街があります。また、鉄道各線の主要駅にはスーパーを中心とした大規模商業施設、幹線道路沿いにもショッピングモールがあり、日常の買い物には困りません。さらに休日には都内主要駅の繁華街へも気軽に出かけることができるのも便利なところです。

エリアごとにさまざまな特徴を持ち、都内中心部へのアクセスがよく、さらには自然豊かで商業施設も充実と暮らしやすさにつながる条件が三拍子も四拍子も揃っている板橋区。「共働きで子育てがしやすい街」のランキングでは、全国上位の常連「介護・高齢化対応度」「SDGs先進度」の調査、「市町村の電子化推進度」のランキングなどでも、常に上位に位置。暮らしやすさを客観的な数字が裏付けています。

02| アクセスと主要駅:池袋駅まで約4分、東京駅までは約10分

板橋駅東口 板橋駅東口

板橋区のアクセスの中心となるのは、JR埼京線の板橋駅です。乗り換えなしで池袋駅までは約4分、新宿駅までは約10分、渋谷駅までは約16分となっています。これら主要駅を経由すれば、都心各所へのアクセスも容易です。また、都営三田線の新板橋駅、東武東上線の下板橋駅、北池袋駅も徒歩圏内ですから、目的地によって使い分けたり、電車トラブルの際に代替路線を探したりするのも便利です。

成増駅北口 成増駅北口

なお、区役所への最寄り駅は都営三田線の板橋区役所前駅となります。こちらからは大手町駅まで乗換なしで約18分、目黒駅までは約35分となっています。また、東武東上線の成増駅と東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅が近接するエリアも、アクセスのよさで注目されます。

板橋区は、国道254号や国道17号など幹線道路が多く走っているのも大きな特徴。首都高速道路についても新板橋出入口、板橋本町出入口、中台出入口などがあり、都内はもとより首都圏各地への車でのアクセスも便利です。

03| メイン駅周辺の様子:池袋駅至近ながら落ち着いた佇まいの街

JR埼京線板橋駅 JR埼京線板橋駅

JR埼京線板橋駅は、板橋区の東南端に位置し、北区と豊島区の境に位置しています。駅ホームは地上にあり、南北に伸びる線路の地下に改札口があります。地上へは東口、西口それぞれから出られます。周辺はどちらも個人経営を中心とした店舗が駅前に集まり、その先はマンションや戸建て住宅などで構成される住宅地となっています。なお、駅周辺は現在開発が続いており、その第一弾となる「JR板橋東口ビル」が2020(令和2)年に開業。フィットネスクラブやデリ&ブレッドの店などが入居しています。池袋駅から約4分と至近距離ながら、落ち着いた佇まいの街といえるでしょう。

04| 治安:犯罪率の低さは23区でも上位に位置する

区内に大きな繁華街がない板橋区の治安は、概ね良好です。2021年のデータでは、犯罪率(人口あたり犯罪数)が東京23区で低いほうから6番目となっており、安心できるレベルです。そのなかでは、大山駅、中板橋駅、ときわ台駅といった東武東上線の沿線がやや犯罪率が高くなっていますが、これは区内でも乗降客数の多い駅であることが関係しているのでしょう。

区内の多くのエリアが住宅街であり、古くからの住人が多く、顔見知りが多いことなどが犯罪抑止につながっているようです。また、区の主導で、青色回転灯を装備したパトロールカー3台による巡回を、区内全域で365日実施。さらに、板橋セーフティー・ネットワーク事業として、区内を中心に業務を行っている事業者の協力のもと、防犯の啓発チラシの掲示、配布や不審者などを発見した際の110番通報の促進などを通じ、犯罪抑止と犯罪の早期解決を図っているのも心強いです。

05| マドリームが選ぶ、大人も子どもも一緒にリフレッシュできる場所3選

板橋区は、植物、動物、魚たちなどに触れ合え、大人と子どもが一緒になって楽しめる施設が充実。なかでもおすすめの3つの施設をご紹介します。

①アジアの熱帯雨林を再現した「板橋区立熱帯環境植物館」

緑に包まれてリラックスしながら周れる 緑に包まれてリラックスしながら周れる

日本と関係の深い東南アジアの熱帯雨林を再現。地下は、東南アジアの海水・汽水・淡水の生物を展示するミニ水族館。1~2階の温室・冷室は、「潮間帯ゾーン」「熱帯低地林ゾーン」「集落景観ゾーン」「雲霧林ゾーン」に分かれ、高山帯までのジャングルを登っていくような気分を味わうことができます。

喫茶室クレア 喫茶室クレア

地下1階~地上2階まで、吹き抜けになった開放的な空間となっており、温室は隣接する板橋清掃工場の余熱を利用。喫茶室では、土日祝限定でマレーシア料理などのアジアンフードやスイーツ、ドリンクなどの軽食メニューを提供しています。

②身近な動物とのふれあいプログラムが充実「板橋こども動物園(東板橋公園)」

室温を一定に保ち冷暖房機器の使用を抑制できる草屋根 室温を一定に保ち冷暖房機器の使用を抑制できる草屋根

東板橋公園内にある、身近な動物とのふれあいが楽しめる動物園。2020(令和2)年にリニューアルオープンし、草屋根や壁面緑化による環境負荷軽減への取り組みや、キッズルームやおむつ交換スペースなどの施設機能が充実。飼育動物はポニーやミニチュアホースをはじめ、ヤギ、ヒツジ、リクガメ、ウサギ、モルモット、リスなど。

モルモットの抱っこ モルモットの抱っこ

ポニーの乗馬、モルモットの抱っこ、ヤギ・ヒツジとのふれあいやニンジンあげ、ヤギの草屋根のぼりといったふれあいプログラムが用意されています。なお、徳丸ヶ原公園には、こども動物園高島平分園があり、こちらでも動物とふれあえます

③道具の貸出もあり、だれもが気軽に楽しめる「氷川つり堀公園」

自然豊かで落ち着いた雰囲気 自然豊かで落ち着いた雰囲気

石神井川の河川工事で、蛇行して流れていた旧河川を利用して造られたつり堀公園。利用料金は無料で、釣り道具や椅子などの無料貸出も行っているので、ビギナーにはうれしい施設です(餌の販売はないので、各自で用意を)。

釣り堀にいる魚は、和金、タナゴ、クチボソ、ウグイ、フナ。釣れた魚はリリースし、持ち帰りはしないのがルールです。周辺には桜も植樹されており、春先は水面に花びら浮いたなか、ちょっと風流な釣りが楽しめそうです。

06| 独自の支援制度:全国的にも評価が高い支援策を展開

「共働き子育てしやすい街ランキング」上位の常連となっている板橋区。待機児童ゼロを達成しているほか、子どもなんでも相談、子育て出張相談、区立児童館・保育園での育児相談など、子育て相談窓口の充実や、育児支援ヘルパー、ショートステイ・トワイライトステイ、ファミリー・サポート・センターによる子育て支援などで子育て家庭をサポートしています。さらに、近年評価されている施策には以下のようなものがあります。

お迎えサービス付病児保育
入所する保育所で子どもが体調不良となった際に、病児保育施設の看護師が保護者に代わってタクシーで迎えに行き、病児保育施設で預かってもらえます。

ICTシステム導入
すべての区立保育園(36園)で、園と保護者との連絡が可能なシステムを構築しています。

板橋区放課後対策事業「あいキッズ」
就労家庭等の児童を対象とする「放課後児童健全育成事業」と、全児童を対象とする「放課後子ども教室事業」があり、区内すべての公立小学校(51校)で一体的に運営しています。

そのほかにも、外出中にオムツ替えや授乳に立ち寄れる「赤ちゃんの駅」、乳幼児とその保護者を対象に、年齢に応じた集団遊びを行う年齢別プログラムなどを実施する「子育て応援児童館CAP'S(キャップス)」、区と東京家政大学との協働による子育てひろば「森のサロン」など、独自の施策が非常に充実しています。

07| 知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

東京都板橋区の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:110,000円
3DK:140,000円
1LDK:130,000円
2LDK:170,000円

新築・分譲一戸建ては

5,000万円台後半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:6,000万円台前半
それ以上の築年数:5,000万円台前半

となります。

アントレース

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