大阪南部に位置する泉大津市。コンパクトな街ながら海と緑に恵まれ、都心や関西国際空港へもアクセス良好。家賃や物件相場もリーズナブルで、地元の人はもちろん、近隣の市町からの移住者、転勤族、空港関係者にも支持されています。そんな泉大津の魅力をご紹介しましょう。
ライター:中野祐子
CONTENTS
01| 泉大津の概要: 古代から繁栄する海のまち、毛布のまち
写真提供:泉大津市
「毛布のまち」泉大津のシンボル・羊の銅像が駅前でお出迎え
泉大津市は大阪府南部に位置する、海に面した街です。その歴史は長く、全国有数の弥生時代の大集落遺跡が残り、1976(昭和51)年には市の中心部約11万平方メートルが国の史跡に指定されました。
港を活用した交易も昔から盛んで、木綿の集散地だったことから、江戸時代には真田紐を中心とした繊維産業が行われるように。明治時代になると「毛布」の製造が始まり、現在、国内産毛布の生産シェアは90%以上。「毛布のまち」として知られ、市のマスコットキャラクター“おづみん”をはじめ、泉大津駅前にある銅像も、マンホールのデザインも「羊」になっています。
02| アクセスと生活環境: 駅前に施設が集中する便利な街
写真提供:泉大津市
泉大津の玄関口であり、街の中心地となるのが南海本線泉大津駅です。急行が停車し、難波には約25分、関西国際空港には約20分で移動でき、通勤や通学、出張、旅行もスムーズ。南海本線の北助松駅、松ノ浜駅もあり、駅周辺は住宅街になっています。
また、泉大津駅を起点に南海バスの路線が充実。道路網は、国道26号線をはじめ、大きな道路が格子状に走り、マイカーでの移動もラクです。高速道路の出入り口は2カ所あり、大阪市内へ約30分、和歌山へ約40分、神戸や京都にも1時間前後で行き来できます。
海辺の街らしく、フェリーふ頭も。九州・新門司までつなぐ、長距離フェリーが運航しています。
アクセス充実の泉大津ですが、もう1つ大きな魅力があります。それは、地形がフラットで坂道がほとんどないため、自転車でどこにでも行けること。そのため、多くの市民が便利で大切な足として自転車を愛用。泉大津駅、松ノ浜駅の高架下には24時間出し入れ自由の市営自転車置き場があり、一時利用なら丸1日停めていても150円という安さで、重宝します。
生活環境としては、泉大津駅前が市の再開発事業によって美しく整備され、タワーマンションやホテル、病院、銀行、「松源アルザタウン泉大津店」などが入る複合施設「アルザ泉大津」が直結。駅の目の前には「いずみおおつCITY NANKAI」という商業施設もあり、にぎやかです。
さらに、泉大津駅には、遅くまで開いているスーパー、24時間営業のスポーツクラブ、立ち飲みバルや焼き鳥、海鮮居酒屋などが入る「N.KLASS泉大津」という駅ナカ施設もあります。
泉大津市役所や泉大津市民病院なども駅から徒歩すぐ。買い物をしたり、食事をしたり、さまざまなことが駅周辺でまとめてできて、用事ごとに違う場所に足を運ぶ手間を省けるのは、生活するうえでありがたいですね。
03| 治安: 犯罪は少なめ。市と地域の安全、見守り体制が万全
泉大津市の2021年の犯罪認知件数 は484件。大阪府全体では62,690件だったので、かなり少なく、治安はよいといえます。
しかも、泉大津市は子どもたちの安全に力を入れており、職員による「青色パトロール隊」を常設。学校の下校時間でもある14時から17時の間、2台の青色のパトカー「青パト」が市内一円を巡回。不審者などの情報が入れば、青パトが緊急出動する体制が取られています。
地域も子どもの安全、見守りに協力。各学校区でPTAや自治会などによる「子ども安全見守り隊」が結成され、シルバー人材センターやライオンズクラブ、郵便局などとも連携しながら見守り活動を展開しています。いつも大人の目がある地域づくりが図られていることは、子どもを持つママやパパは安心ですね。
夜間営業の飲食店などは駅前にほぼ集中しているので、夜遅くなる場合は駅周辺にご注意を。海の近くも遅い時間帯に出歩くのは避けましょう。
04| マドリームおすすめ、泉大津のスポット&過ごし方
泉大津は海に面し、緑も豊か。のんびりとした空気と時間が流れ、「毛布のまち」らしく、住む人も来る人もあたたかく包んでくれます。そんなやさしい泉大津のスポットと過ごし方を紹介します。
①きららタウン泉大津
写真提供:泉大津市
泉大津を象徴する港は「きららタウン泉大津」として整備され、日々の散策や癒しに最適。ここから泉大津大橋方面に沈む夕日の美しさは何度見ても心にしみます。
また、港界隈にはヨットやクルーザーが停泊する泉大津マリーナ、ラグジュアリーなシーサイドバーベキュー施設「N GRILL」が併設された、なぎさ公園などもあります。
写真提供:泉大津市
港に建つオフィスビル「きららセンタービル」から見た泉大津の夜景
「きららセンタービル」は、阪神高速道路泉大津PAと連絡橋で直結。高速道路をまたぐ連絡協は全国でもめずらしい。PAには展望スペースもある
写真提供:泉大津市
港の突堤にある大阪南部最大の屋外型 イベントスペース「泉大津フェニックス」では毎年さまざまな“夏フェス”が開催される
②泉大津だんじり祭り
写真提供:泉大津市
「だんじり祭り」というと、岸和田市が有名ですが、泉大津でも古くからだんじり祭りが行われています。例年10月第2土曜・日曜に開催され、上地車(かみだんじり)と呼ばれる泉大津濱八町だんじりをはじめ、地区ごとに個性的なだんじりが曳行。だんじり同士がぶつかり合う「かちあい」も迫力満点で、街中が盛り上がります。
③池上曽根史跡公園
写真提供:泉大津市
総面積60万平方メートルという全国屈指の規模の弥生時代の集落跡地に作られた公園。大型の掘立柱建物・いずみの高殿、直径2.3mのクスノキの大木をくり抜いて作られた井戸・やよいの大井戸など、2千年前の集落が復元されていて、弥生人気分でタイムスリップを楽しめます。広大な園内ではイベントなども行われ、遊具も完備。散策、癒し、遊びと、地元の人には欠かせないスポットになっています。
写真提供:泉大津市
泉大津の海につながる大津川の河川敷に整備された「大津川緑地」。自然を感じられ、ウォーキングやランニング、子どもの遊び場として、地元の人に人気
④泉大津市立図書館・SEEPLA(シープラ)
写真提供:泉大津市
写真提供:泉大津市
大きな窓から日差しが差し込み、とても明るい閲覧室。一日中、読書に没頭できそう
「アルザタウン泉大津」にある図書館。書籍豊富で、泉大津市民なら無料で利用可能。泉大津駅に直結しているので、通勤・通学の行き帰りに本を借りたり、返したり、買い物などの際に立ち寄ったリに便利です。「シープラ」は、泉大津のマスコット・羊のSheep(シープ)、see(見る、見て楽しむ、会う)、library(図書館)を合わせてネーミング。
05| 泉大津の制度: 「毛布のまち」のあたたかさとやさしさ
泉大津市は子どもにもお年寄りにもやさしい街です。
・子育て環境
子育て環境として、2014年4月、幼稚園・保育所の並列型では大阪府内初となる「くすのき認定こども園」開園を皮切りに、市内には公立、民間合わせ10園の認定こども園があります。これらは1小学校区に1公立幼稚園、徒歩10分ほどで行ける距離に配置されているので、きょうだいの送り迎え、卒園後、小学校入学時の友だちづくりにも困りません。
また、認定こども園をはじめ、税務署や銀行、農協など市内35施設が「赤ちゃんの駅」になっていて、外出中のおむつ替えや授乳のために利用可能。駅ナカ施設の「N.KLASS泉大津」には泉大津市健康福祉プラザがあり、プラザ内の子育てひろば「ココフレア」では、子どもたちが楽しく遊べるボールプールなどの遊具や絵本、おむつ替えや授乳のスペースだけでなく、ママとパパに向けたイベントや子育ての相談などもできます。
子ども医療費は中学卒業まで1日あたり最大500円までの負担で各医療機関を受診可能。妊娠、出産、育児と継続して、さまざまなサポート制度が整っているので、ホームページのチェック、市役所や子育てひろば「ココフレア」に相談を。
・お年寄りへのケア
泉大津市は認知症の人や家族を見守り応援する「認知症サポーター」が各地域で活躍。坂道がない、主要な施設が駅前にあることは、ベビーカーや車いすが使いやすい、移動や利用の負担が軽減できるということにもつながっています。
06| 知っておきたい家賃と新築物件の相場
泉大津市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。
賃貸マンション・アパートの家賃相場
ワンルーム:5.27万円
1K:4.61万円
1DK:5.93万円
1LDK:6.71万円
2DK:5.75万円
2LDK:7.67万円
3DK:5.67万円
3LDK:8.81万円
新築・分譲一戸建ての価格相場は、
新築戸建て:2,680〜3,980万円
中古戸建て:1,100万円~
中古マンションの相場は下記の通り。
中古マンション:1,400万円~
大阪府下では、家賃も分譲も比較的リーズナブル。移住、定住におすすめです。
07| 泉大津市ならおまかせ! おすすめの不動産会社
この記事を書いた人
中野祐子 ライター