住みたい街の上位に常にランクインする横浜。その中でも横浜駅の周辺は、アクセスのよさや何でもそろう利便性はもちろん、港町の雰囲気を味わうこともできる「ザ・横浜」な場所として不動の人気を誇ります。そんな横浜駅周辺の住みやすさや治安について調べてみました。
ライター: 殿木真美子
CONTENTS
01| アクセスと概要: 乗り入れ鉄道会社数日本一。利便性は出色
横浜駅西口ロータリー。
横浜の駅周辺はほとんどが西区で、東口の北側一部が神奈川区となっています。西口、東口ともに大きな商業施設が連なり、地下街が発達していて買い物には事欠きません。オフィスビルや繁華街が点在し、その奥にマンション群が広がっています。
電車はJR線(東海道本線、京浜東北線、根岸線、横須賀線、湘南新宿ライン)、横浜市営地下鉄ブルーライン、東急東横線、京急本線、相模鉄道本線、横浜高速鉄道みなとみらい線の合計6社局が乗り入れていて、ひと駅に乗り入れる鉄道事業者数で日本最多。品川まで17分、東京へは25分、渋谷や新宿へもダイレクトでアクセスできます。横浜駅を拠点にさまざまな場所に行くことができ、神奈川県内だけでなく全国的にみても電車での利便性は出色ものです。
また、横浜駅といえば常にどこかが工事中であることから「和製サクラダ・ファミリア」などと称されることで有名です。実はまだまだ駅周辺の再開発は続くのですが、2020年に横浜駅西口直結の複合施設「JR横浜タワー」が完成。西口の出口正面には曲線を描くルーフが新設され、地下街とのアクセスもしやすくなりました。
02| 西口:高島屋が目印。よりきれいで便利になった西口
横浜駅西口といえば、まず思い浮かぶのが高島屋。西口の顔ともいえる存在です。1959年に誕生した高島屋は、相鉄ジョイナス(前横浜駅西口名店街)と一体化したつくりが特徴。毎年、売上高が全国トップ10に入る人気の百貨店です。
その他、横浜モアーズ、ヨドバシ横浜、西口から徒歩約5分の横浜ビブレなど、大型の商業施設が軒を連ねています。中でも2020年に開業したばかりのJR横浜タワーは、「NEWoMan(ニューマン)横浜」や「CIAL横浜」、「T・ジョイ横浜」のほかシネマコンプレックス、オフィスなどがあるJR横浜駅西口直結の複合施設。観光案内所や屋上広場も併設されています。バスロータリーの下にある地下街も駅とのつながりがよくなり、便利になりました。
03| 東口:そごうから港湾部への動線がカギ。今後の発展にも期待
横浜駅東口といえばそごう。
西口の顔が高島屋なら、東口はそごうです。そごう横浜店は1985年竣工。東口の地下街「PORTA」の先にあり、マルイシティ横浜、横浜スカイビルと連絡しています。東口にはそのほかに駅直結のルミネ横浜、デジタルアートなど体験型のアクティビティがそろう「アソビル」などがあります。
地下街「PORTA」の入り口。
西口のにぎやかさに比べて少し寂しい印象のあった東口ですが、2006年に商業施設・横浜ベイクォーターができたことで、人の流れが変わりました。そごうから「かもめ歩道橋」で横浜ベイクォーターにアクセスでき、そこからさらに高層マンションやオフィスが並ぶポートサイド地区に歩行者デッキが伸びているので、マンションの住民や通勤する人が増えたのです。南側にはみなとみらい21地区があるため、今後の発展も期待できそうです。
04| 治安:繁華街があるので夜の一人歩きは注意
横浜駅の駅前は、大きな商業施設が並び明るい雰囲気ですが、少し路地に入ると飲み屋が連なるなど繁華街が点在しています。令和3年12月末の刑法犯認知件数をみると、西区の総数は883と市内でも4番目の多さ。中でも暴行49件、傷害27件、器物破損等45件など、繁華街ならではの犯罪がやや多めのようです。女性や小さなお子さんなどが、夜に細く暗い路地を通るときは気を付けた方がいいでしょう。とはいえ、ターミナル駅なので広く明るい道を選んで歩けばほとんど心配はいりません。
05| マドリームが選ぶ、横浜駅周辺で休日リフレッシュできるおすすめスポット3
買い物や食事、アクティビティにも事欠かない横浜駅周辺ですが、それ以外の楽しみ方もたくさんあります。ここでは少し変わった横浜駅周辺のおすすめスポットをご紹介します。
①駅前で気軽にリゾート気分を味わえるスパ
「横浜天然温泉SPA EAS 」の入ったビル。
横浜駅周辺には、リゾート気分が味わえるスパがあります。まずは西口から徒歩約5分、横浜ビブレの向かいにある「横浜天然温泉SPA EAS(イアス) 」。約2,000坪、4フロアからなるスパイアスは、天然温泉の露天風呂をはじめミストサウナや岩盤浴、リラクゼーションスペースやコミックコーナー、各種ボディケアのほかカフェ&レストラン、コワーキングスペースまで備えています。テレワークに特化したプランもあり、温泉やサウナでリフレッシュしながら仕事をすることができるのもうれしいところです。
東口のスカイビル14階にある「スカイスパ横浜」もおすすめ。横浜の海を見ながら楽しめるスパをはじめフィンランド式サウナや古代ローマ式のスチームサウナといった珍しいサウナを体験できます。レストランのほか、こちらもコワーキングスペースがあり、さらに男女別の宿泊設備もそろっています。
②東口の新しい顔「ベイクォーター」
横浜ベイクォーター。奥の2つのタワーはオフィスビルとマンション。
前述した横浜ベイクォーターは、7階建てで、海に向かって張り出した曲線が印象的な建物です。横浜駅きた東口から徒歩約3分。横浜初のショップやレストラン、インテリア、ペット用品、ベビーグッズ、ウエディング施設まで約85店が並び、ペットと一緒に入店できる店もあります。最大の特徴は、潮風を感じながらショッピングや食事が楽しめる点。テラス席を設けたカフェやレストランが多くあり、特に夜はみなとみらいの夜景を楽しみながら食事をすることができます。
ベイクォーターの地下から出発する「シーバス」。奥に見えるのがそごうとかもめ橋。
また、2階には横浜の海上交通「シーバス」の乗り場が併設されています。シーバスとは、山下公園や赤レンガ倉庫、みなとみらい地区といった横浜のベイエリアを行き来できる水上バス。横浜港の夜景を海から眺め、ミニクルーズ気分が味わえるとハマっ子に人気です。
③横浜駅から無料送迎バスつきのイングリッシュガーデン
バラのアーチが美しいイングリッシュガーデン。
横浜駅の近くで自然が楽しめるスポットがあるのをご存じですか? 横浜イングリッシュガーデンは、約1,800品種2,000株のバラを中心に、四季折々の花々を楽しめる英国式庭園。相鉄線で横浜駅の隣の「平沼橋」駅から徒歩10分程度と少し遠いものの、横浜駅西口から無料送迎バスが出ています。
どの季節に訪れてもその時期の花や装飾が見ごたえ十分なのですが、特に圧巻なのは入口から約50mも続くローズトンネル。5月のバラ開花の時期には、色とりどりの華やかなバラが咲き誇り、目を楽しませてくれます。ガーデン内で家族の記念写真を撮影してくれるフォトスタジオや講習会など各種イベントも随時開催され、さまざまな楽しみ方ができる場所です。
06| これからも進化し続ける横浜駅周辺。「エキサイトよこはま22」計画
いつまでたっても工事が終わることがないため「サグラダ・ファミリア」とも称される横浜駅周辺ですが、実はまだまだこれからも変化していく予定なのです。
エキサイトよこはま22計画のエリア説明(横浜市HPより)。
「エキサイトよこはま22」は、民間ビルを建替えたり駅周辺の動線を整え、民間と行政が連携して歩行者ネットワークを改善することで、駅の魅力向上を目指すという計画です。2009年に20年間の計画で策定されたもので、現在は第1ステージが完了した折り返し地点にあたります。
横浜駅の周辺は老朽化した建物や入り組んだ道路が多く、また海抜が低く地下街もあるため、特に<浸水などの災害対策も課題/span>となっていました。そのため、前述したJR横浜タワーでは地下に約170平方mの雨水貯留施設を設置してもらうなど、官民挙げての対策に取り組んでいます。今後はみなとみらい21地区との連携を強化するため、東口の広場や通路の整備などにも力を入れていく予定です。
07| 横浜駅周辺に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃と新築物件の相場
賃貸マンション・アパートの目安は下記。
ワンルーム:81,700円
1DK:99,400円
1LDK:123,300円
2LDK:234,900円
新築・分譲一戸建ては
3,400万円~6,600万円台
で多くの物件が販売されています。
中古マンションは
5,500万円前後(築年数指定なし)
となります。
08| 横浜駅周辺のことならおまかせ! おすすめの不動産会社
横浜駅周辺で暮らしてみたいと思ったら、その街をよく知る不動産会社に聞くのが一番です。マドリームがおすすめする不動産会社をご紹介します。
この記事を書いた人
殿木真美子 ライター