オフィス街、キタの繁華街、活気に満ちた商店街と多くの顔を持つ街・大阪市北区の住みやすさや治安は？

大阪天満宮
©(公財)大阪観光局

大阪市北区は、人口約14万2,000人（2022年6月1日現在の推計値）、面積10.33平方㎞。北を淀川、東を大川、南を土佐堀川が流れ、西は福島区と接しています。

曽根崎お初天神通り商店街
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中心部の大阪駅・梅田駅周辺は、高層ビルやホテル、百貨店、飲食店が集まっており、大阪を代表するオフィス街であるとともに、関西圏に名だたるショッピング街。東部には、日本三大祭りのひとつ「天神祭」で知られる大阪天満宮があり、「日本最長の商店街」と呼ばれる天神橋筋商店街がのびています。

大阪駅・梅田駅の南側は、高級歓楽街として知られる北新地。その南側には、都心のオアシスとして親しまれる中之島公園があり、連日仕事やレジャーで多くの人が行き交っています。

JR大阪駅

大阪の玄関口・大阪駅と梅田駅を擁し、各社の路線が乗り入れる北区は、どこへ行くにも便利な立地です。ショッピング施設が集まる心斎橋やなんば、オフィス街である淀屋橋や本町へは、梅田駅から大阪メトロ御堂筋線を使えば10分以内でアクセス可能。JRや阪急電鉄で、京都や神戸にも最短30分以内で行くことができます。

阪急大阪梅田駅

JR大阪駅からひと駅隣の新大阪駅に出れば、東京駅へは東海道新幹線で一本、約2時間30分でアクセスが可能。大阪駅前からは伊丹空港、関西国際空港へのリムジンバスも出ており、伊丹空港へは約30分、関西国際空港へは約1時間でアクセスできます。

阪急うめだ本店周辺
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大阪駅・梅田駅周辺は、「阪急うめだ本店」、「阪神梅田本店」、「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」など、大型の商業施設が集まっているところ。大阪駅北側には、「グランフロント大阪」や、「大丸梅田店」や「ルクア」などが入る大阪駅直結の複合施設「大阪ステーションシティ」などもあり、買い物や食事を楽しむ場所には事欠きません。

大阪ステーションシティ
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その一方で中心部には、日々の食料品を購入するような店は少なめです。ただ、中心部を離れれば「ライフ」や「グルメシティ」などのスーパーマーケットが点在。また、天神橋筋商店街には食料品から生活用品、薬局までさまざまな店舗が軒を連ねています。

大阪府警察が発表している犯罪統計によると、2021年の大阪市の刑法犯発生件数は30,764件。そのうち北区は3,537件でした。人口1万人あたりの犯罪件数で見ると、大阪市全体では約111.8件、北区は251.3件で、大阪市24区中ではもっとも大きな数字になっています（人口は2021年10月1日の人口推計値による）。

もっとも、北区は大阪駅・梅田駅を擁する大阪の玄関口。大きな駅の周辺は犯罪件数が増えがちなのはどこの街でも同じなので、北区全体の治安が悪いとまではいえません。北区内には米国やドイツ、インドネシア、メキシコなど、各国の領事館が数多くあり、周辺の警備は厳しくなっています。一方、梅田・北新地などの歓楽街の近隣は、特に犯罪発生件数が多めです。

エリアによって表情の違う大阪市北区は、散策の楽しみが大きい街。洗練されたショッピング街、下町の熱気が漂う商店街、都市の夜景を楽しめる展望台、自然の中で文化や芸術を感じられるスポットと、性格の異なるお出かけスポット4つをご紹介します。

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大阪駅のすぐ北側に広がる「グランフロント大阪」は、南北3棟のタワーと「うめきた広場」からなる複合商業施設。ブランドショップからカフェまで、幅広く集まった約260軒のショップ＆レストランが入っています。また、グランフロント大阪からは「うめぐるバス」や「うめぐるチャリ」に乗ることができ、快適に梅田の街を巡ることができ、便利です。ホテルやラボ、ショールーム、シアターなどが揃い、人と人、情報、モノの出合いの場を提供する「ナレッジキャピタル」といった施設もあります。

広場や館内では日常的にライブイベントも開催され、アーティストの作品展示の場にもなっています。

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天神橋を起点として、南北2.6km、天神橋1丁目～7丁目に跨ってのびる、長さ日本一といわれる商店街。天神橋近辺は、江戸時代から大阪天満宮の門前町として、また船で運ばれて来た全国の物資が集まる天満青物市場がある場所として栄えたエリア。時代が下るとともに商店も増え、明治時代以降は、現在のような商店街として発展してきました。

迎え人形が飾られたアーケードの下には、大衆食堂から各国料理店、居酒屋、総菜店や食料品店、家具店、かばん店、陶器店、呉服屋など、多種多様な店が並び、いつも買い物客でにぎわっています。毎年7月に行われる大阪天満宮の祭り「天神祭」の折には御羽車巡幸や天神祭ギャルみこしの巡行も行われ、大いに盛り上がります。

堂島川と土佐堀川に挟まれ、東西1.5kmに渡って広がる公園です。東側に芝生広場、中央にはバラ園、西側には大阪市役所や大阪府立中之島図書館、大阪市中央公会堂、大阪市立東洋陶磁美術館、中之島水上劇場が立地。水と緑が織りなす美しい風景を楽しみつつ、文化・芸術にも触れられる都会のオアシスとして親しまれています。

バラ園の約310種・3,700株のバラが見ごろを迎えるのは、毎年5月中旬～下旬と10月上旬～下旬ごろ。木々の緑と川の水面に、国指定重要文化財の大阪市中央公会堂をはじめとするレトロな建物群が創り出す景観は、「大阪みどりの百選」にも選ばれています。

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「梅田スカイビル」は、大阪・梅田エリアの一角「新梅田シティ」の中核施設です。地上40階建てのビルを上部で連結した姿で、東西のタワーには貸オフィスや貸会議室、イベントホールなどを完備。連結部の39階には展望レストラン＆バーやショップ、40階には屋内展望フロアがあり、最上部は地上173mの高さから大阪の街を一望できる「空中庭園展望台」になっています。

屋外回廊のスカイ・ウォークでは爽やかな風を感じながら360度の景観が楽しめます。夜になると足元で輝く「ルミ・スカイ・ウォーク」が現れ、さらに幻想的です。ビルの地下には、昭和の雰囲気が漂う食堂街「滝見小路」があり、串カツや鉄板焼き、お好み焼きをはじめ、多彩な料理を味わえます。

大阪市北区は、大阪市の子育て支援情報サービス「おおさか 子育てネット」で紹介されているだけでも12の子育て支援サークルがあり、子どもと一緒に工作や遊び、ほかの家族と情報交換できるイベントが開催されています。また、地域の子育てサロンでも月1回ほどの頻度で、集まった親同士・子ども同士が情報を交換したり、一緒に遊んだりできる交流イベントが開かれています。

教育分野では、区内の中学生を対象に市内2か所で、年度を通じて課外授業を行う「キタ塾」を開講。利用者は、月1万円（税込み）の受講料で1年間、週2回・1回70分、国語・数学・英語の課外授業を受けられます。なおキタ塾は、大阪市の制度である、塾等の費用を月額1万円を上限に助成する「塾助成事業」を利用しての受講も可能で、その場合は、実質負担は0円になります。

※大阪市の塾助成事業の対象者は、養育者とその配偶者の所得制限などの条件があります。また、助成を受けるには申請が必要です。

大阪市北区の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK：119,900円
2DK：108,300円
2LDK：214,100円
3LDK：255,300円

新築・分譲一戸建ての価格相場は、4,000万円台となっています。

また、大阪市北区の中古マンションの価格相場は、次のようになっています。

築1~3年以内：8,000万円台
築3～5年以内：6,000万円台
築5～10年以内：5,000万円台
築10～15年以内：5,000万円台
築15～20年以内：4,000万円台
築20年以上：3,000万円代

大阪市北区は、大阪市の中心となっているエリアだけに、賃貸物件の家賃相場は24区中一番の高さ。大阪府全体で見ても、どこよりも高くなっています。大阪市北区の2LDK・3K・3DKマンションの家賃相場は214,100円で、東京都と比べるなら、文京区や台東区に近い数字です。