子育て世代を中心に転入者増加中の街・流山市の住みやすさや治安は？

江戸川土手の菜の花
提供：流山市

千葉県の北西部に位置する流山市は、人口20万895人（2021年4月1日時点）、面積35.32平方km。「都心から一番近い森のまち」をテーマとして、緑の多い良質な住環境と充実した子育て・教育環境が揃った、住みやすく・育てやすい街を目指している市です。

市内には、森や流山市総合運動公園をはじめとする公園が点在。春には菜の花が咲き誇る江戸川沿い、運河水辺公園に隣接する利根運河など、休日のお出かけにもぴったりの自然に触れられるスポットが豊富です。一方、子育てサロンや子育て講座などさまざまな子育てサポートも充実。制度面でも地域とつながりながら、子どもを育てやすい環境が整っています。

流山おおたかの森駅

流山市内には、JR武蔵野線、JR常磐線、流鉄流山線、東武アーバンパークライン（東武野田線）、つくばエクスプレスの5路線が通っています。市の中心駅はつくばエクスプレス線流山おおたかの森駅とJR線・つくばエクスプレス線南流山駅。ともにつくばエクスプレス線・快速の停車駅で、南流山駅から秋葉原駅までは約20分でアクセスできます。

南流山駅

JR武蔵野線や東武アーバンパークラインを使えば、さいたま新都心や越谷レイクタウン、幕張などへも乗り換えなしで移動が可能。常磐道流山ICを使えば、羽田空港へも約1時間で到着でき、出張や旅行にも便利です。

流山おおたかの森駅南口駅前広場

南流山駅の周辺は比較的新しいマンションが多く、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、家電量販店、レストラン、居酒屋など、生活に必要な店舗がひと通り揃っている便利な地域。個性的なカフェや喫茶店も多く、あちこちに行ってみる楽しみもあります。

流山おおたかの森S・C.

流山おおたかの森駅直結の「流山おおたかの森S・C」は、4棟の建物とテラスからなる大型ショッピングセンター。「食品館イトーヨーカドー」や「タカシマヤフードメゾン」などのスーパーマーケットをはじめ、「ユニクロ」「無印良品」「ニトリ」「セリア」「紀伊國屋書店」など、生活に役立つ店舗が揃っています。また、レストラン街や映画館もあり、駅前広場では、週末を中心にファミリー向けのイベントも行われています。

千葉県警が発表している犯罪統計によると、流山市の刑法犯認知件数は、2012年時点では1,859件でしたが、2021年時点では778件となりました。この10年間で全国や千葉県全体の刑法犯認知件数が減少してきたのと同様に、流山市の犯罪認知件数も年々減少し、10年前の半分以下になった形です。

人口1万人あたりの刑法犯罪件数についても見てみると、2021年時点で流山市は37.9件。近隣の市では、三郷市が71.9件、野田市が57.3件、柏市が53.4件、松戸市が53.3件、吉川市が53.0件なので、流山市は周辺の市に比べて治安がいいといえるでしょう。なお市内での犯罪の内訳は、8割弱が自転車泥棒や万引きを含む窃盗犯となっています。

流山市の魅力のひとつは、生活圏に緑が溢れていること。休日に子どもと一緒にのびのび過ごせる、おすすめのお出かけスポット4件を紹介します。

提供：流山市観光協会

豊かな緑に覆われた約15haの広大な敷地に、スポーツ施設や子どもたちの遊び場、ピクニック広場などが集まった市民の憩いの場所。15種類の遊具が並ぶミニアスレチックコースやカラフルな複合型遊具があり、平日の夕方や週末はいつも多くの子どもたちでにぎわっています。木々を見ながら歩ける散歩コースに、バレーボールやバスケットボール、バドミントンなどの施設が揃った体育館、テニスコート、野球場といったスポーツ施設も充実しているので、大人の散歩や運動にも最適。つくばエクスプレス線流山セントラルパーク駅から徒歩約5分というアクセスのよさも魅力です。

提供：流山市観光協会

流鉄流山線の流山駅の西側、江戸川に沿って南北に広がる流山本町は、白みりんの発祥地であり、江戸時代から明治・大正時代にかけて水運を生かした商業の町として栄えたエリアです。当時の面影を残す神社仏閣や土蔵造りの建物、商家が点在しており、レトロな町並みの風情を楽しめます。古い建物を利用したカフェ・レストランやギャラリーに立ち寄ってみるのも散策の楽しみのひとつ。例えば国の登録有形文化財となっている明治時代の建物「寺田園茶舗」を利用した「万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗　見世蔵」では、流山市在住の世界的万華鏡作家・中里保子さんの作品をはじめとする万華鏡作品の数々を見学・購入でき、万華鏡作りの講座などにも参加できます。

提供：流山市観光協会

古墳時代後期に作られた古墳群があり、「古墳公園」の愛称で親しまれる公園。開けた園内には滑り台やブランコといった遊具や芝生広場のほか、「流山市立森の図書館」と「北部市民プール」もあり、子どもからお年寄りまで多くの市民に利用されています。公園の奥の森は古墳群が保存されているエリア。散策路を辿りながら12基の古墳の見学が可能です。また、ヤマガラやオナガ、ヒヨドリといった野鳥の姿も見られます。

なお、古墳からの出土品は、「流山市立博物館」に収蔵・展示されています。

提供：流山市観光協会

利根川と江戸川を結ぶ利根運河沿いに整備された親水公園。園内には利根運河を設計したオランダ人技師A.T.Ｌ.ローウェン・ホルスト・ムルデルを偲ぶ石碑や浮桟橋があります。堤防沿いにはソメイヨシノの並木があり、春は花見スポットとしても人気です。

公園内は緑が多く、四季折々の自然や生き物たちを見られるのでピクニックにも最適。公園の近くに運河に沿ってサイクリングロードが設けられており、「利根運河交流館」でレンタサイクルを借りれば、サイクリングも楽しめます。子ども用の自転車もあるので、家族での利用も可能です。

流山市は市内に100カ所の保育園（所）があり、市を挙げて子育て環境の整備に力を入れています。流山おおたかの森駅、南流山駅からバスで子どもたちを市内の認可保育所（園）に送迎する「駅前送迎保育ステーション」の仕組みがあるので、出勤時に駅で子どもを預け、帰宅時に駅でお迎えが可能。市民ボランティアに子どもの送迎や一時預かりを頼んだり、逆に子育ての手助けをしたりできる相互援助システム「ファミリー・サポート・センター」や、病児・病後児保育施設も利用できます。

さらに、妊娠・出産・子育てを切れ目なく支援するための各家庭に合わせた「コウノトリプランの作成」、情報交換ができる子育てサロン、子育て支援センターといったものもあり、子育て中の親を孤立させないサポート体制が整っています。

流山市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK：92,900円
2DK：64,600円
2LDK：118,600円
3DK：62,300円
3LDK：158,300円

新築・分譲一戸建ての価格相場は
2,000万円台～4,000万円台
となっています。

また、流山市の中古マンションの価格相場は、
築10～15年以内の物件で3,000万円台
となっています。

流山市の賃貸物件の家賃相場は、2LDK・3K・3DKの場合で107,200円となっており、ほぼ千葉市中央区と同等の水準です。東京都葛飾区、足立区、江戸川区などと比べると、2万円前後安くなっています。