公開日: 2022.10.27 最終更新日: 2023.10.26

ベイエリアの風景と、人情を感じる下町情緒が交差する大阪市港区の住みやすさ&治安を解説

ベイエリアの風景と、人情を感じる下町情緒が交差する大阪市港区の住みやすさ&治安を解説

写真提供:(公財)大阪観光局

大阪市西部、ベイエリアに位置する港区。江戸時代から海の玄関口として賑わいを見せた土地で、現在も古きよき時代をしのばせる住宅街が広がります。一方で、大阪を代表する観光エリアである「天保山」や再開発ビル群の「大阪ベイタワー」を擁するなど、現代的な側面も。JR大阪環状線と大阪メトロ中央線が利用可能で、キタやミナミをはじめ大阪主要部へのアクセスのよさも港区ならでは。そんな大阪市港区の街の概要や主要駅のアクセス、治安、支援制度などをご紹介します。

編集:アントレース

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01| 大阪市港区の概要:大阪屈指の観光エリアと住宅街が共存

大阪市港区の街並み 大阪市港区の街並み

大阪市港区は、市の西部に位置する行政区で、此花区、西区、大正区、住之江区と隣接します。区域は東西に細長い形をしており、安治川と尻無川にはさまれ大阪湾に面しています

もともとは淀川の河口にできた三角州地帯。江戸時代に大規模な新田開発、明治時代には天保山周辺で大阪港の修築が行われ、恵まれた立地のもと、早くから工業や商業が大きく発展。第二次大戦中の大阪大空襲や戦後の風水害を乗り越え、整然とした街並みが整備されました。鉄道はJR大阪環状線と大阪メトロ中央線が走り、道路は阪神高速道路や幹線道路が通っており、交通網がよく整備された、利便性の高いエリアです。

大阪市港区は、西部、中部、東部の大きく3つのエリアに分かれます。

・西部エリア

写真提供:(公財)大阪観光局 写真提供:(公財)大阪観光局

大阪メトロ大阪港駅周辺のエリアで、日本の五大港のひとつ、大阪港のウウォーターフロント開発で発展。標高4mの山として知られる天保山があり、複合型アミューズメント施設の「天保山ハーバービレッジ」で人気のエリア。巨大水槽のある「海遊館」「天保山大観覧車」「天保山マーカットプレイス」などがあり、大阪ベイエリアでも屈指の人気観光エリアです。

・中部エリア

大阪メトロ朝潮橋駅 大阪メトロ朝潮橋駅

大阪メトロ朝潮橋駅周辺のエリア住宅地として人気のエリアで、大阪市中央体育館や大阪プールなどの運動施設のある都市公園「八幡屋公園」が駅前にあるなど、生活環境が整っています。交通アクセスがよいことから、駅周辺にはマンションが立ち並んでいます。駅を少し離れると戸建住宅やアパートも多く、神社仏閣も点在。雑然としたなかにも下町情緒の感じられるエリアです。

・東部エリア

大阪ベイタワー 大阪ベイタワー

JR大阪環状線と大阪メトロ中央線の乗り換え駅である弁天町駅周辺のエリア。大阪の代表的な繁華街であるキタやミナミ、天王寺、関西空港方面などへのアクセス便利な地域駅前には、大阪市の再開発施設である「大阪ベイタワー」の超高層ビル群が立ち並びます。また、港区役所や図書館などもこのエリア。周辺には、昔ながらの街並みが残る住宅地が広がります。

以上のように、大阪市港区は、大阪市でも指折りの人気観光エリアやビジネス拠点となる再開発施設を擁する一方で、下町情緒あふれる住宅街や歴史ある神社仏閣があるなど、多彩な魅力を備え、住んで楽しく、利便性の高いエリアといえます。

02| アクセスと主要駅:大阪主要駅へは15分圏内。関空へも1時間以内

大阪市港区のアクセスの中心となるのは、JR大阪環状線と大阪メトロ中央線が乗り入れる弁天町駅です。

JR大阪環状線の車両 JR大阪環状線の車両

JR大阪環状線で、大阪駅・梅田駅へは約8分、天王寺駅へも約8分、新大阪駅へはJR東海道本線経由で約15分、関西空港駅へはJR阪和線経由で約55分となっています。大阪メトロ中央線で、本町駅へは約6分、心斎橋駅へは御堂筋線経由で約15分、なんば駅へは千日前線経由で約15分となっています。大阪市内主要部へは15分圏内、新幹線を利用する場合の新大阪駅へも15分、さらに空路利用のための関西空港へも1時間以内と、非常にアクセスが便利な立地です。

03| メイン駅周辺の様子:駅直結の大型商業施設のほかホームセンターも

JR弁天町駅 JR弁天町駅

弁天町駅は、JR大阪環状線の駅が南北方向に、大阪メトロ中央線の駅が東西方向にクロスする形でホームがあります。いずれも高架駅ですが、大阪メトロの駅がJR駅の上にあるのが特徴的。周辺は阪神高速道路や主要国道が交差するように走り、交通用の要衝となっています。

商業施設としては、「大阪ベイタワー」が目を引きます。駅直結となっており、ホテルのほか、「ニトリデコホーム」、ドラッグストアの「クスリキリン堂」、大型食品スーパー「ロピア」、100円ショップの「ダイソー」などがあります。また、関西最大級の規模を誇る温泉型テーマパークの「空庭温泉 OSAKA BAY TOWER」も。日常の買い物からリラクゼーションまで、ワンストップで可能です。

駅周辺にも、「ホームセンターコーナン」「MEGAドン・キホーテ」、スーパーの「ライフ」「関西スーパー」などがあり、買い物には困らないでしょう。さらに、駅から徒歩10分ほどのところには、昔ながらの商店街「繁栄市場」が。個人商店で会話を楽しみながら買い物することもできそうです。

04| 治安:住民同士の交流が深く、治安のよさに寄与

大阪市の区別重点犯罪(ひったくり、路上強盗、自動車盗、車上ねらい、自転車盗など)等の発生件数を見ると、港区の場合は

2017年 1,108件
2018年 877件
2019年 972件
2020年 743件
2021年 591件


となっており、多少の上下はありますが、確実に減少しています。

また、犯罪発生率については、大阪市24区の中で、発生率の低い方から10位以内に入っている年が多く、おおむね治安は良好といえるでしょう。古くからの住宅街も多く、地域の人同士、地域と学校のつながりが強い地域でもあり、子どもの安全を守るための活動をはじめ、地域での防犯への取り組みも治安の良さに寄与しているようです。

05| マドリームが選ぶ、大阪市港区の新旧を感じられるスポット3選

江戸時代からの大阪の海の玄関口であり、レトロ感あふれる街並みが残る一方で、観光スポットや最新の再開発エリアを有する港区。そんな、新旧を感じられる3つのスポットをご紹介します。

①駅直結の大型複合商業施設「大阪ベイタワー」

地上50階建ての大阪ベイタワー 地上50階建ての大阪ベイタワー

弁天町駅に直結の再開発施設。以前は「ORC(オーク)200」の名で営業していましたが、2018年3月に「大阪ベイタワー」と名称が変更になりました。地上50階建てのメインタワーのほか、イースト・ウエスト・ノースまでのビルで構成されます。

空庭温泉 OSAKA BAY TOWER 空庭温泉 OSAKA BAY TOWER

メインタワーで目を引くのが「アートホテル大阪ベイタワー」。地上200mから見渡すダイナミックな眺望が人気で、中でも夜景の美しさは大阪でも指折り。また、ベイタワーノース2~5階には、和モダンのおしゃれさを融合した温泉型テーマパークの「空庭温泉 OSAKA BAY TOWER」が。関西最大級の敷地に、天然温泉の露天風呂をはじめ9種類のお風呂と足湯、岩盤浴、リラクゼーションと充実した設備が揃います。

2022年4月にはリニューアルが行われ、アウトドアブランド「ogawa」のコンセプトストア「ogawa GRAND lodge」や、アイスクリーム専門店「ブルーシール」など8店舗がオープン。ますます目が離せなくなりました。

②昭和の時代へタイムトリップできる「繫栄商店街」

繁栄商店街 繁栄商店街

弁天町駅から徒歩10分ほどのところにあるアーケード商店街の「繁栄商店街」。150mほどのアーケードの左右に個人商店のお店が並びます。また、商店街のなかには「南市岡11番街」という市場も。通路にはみ出すように商品を積み上げたお店があり、そこかしこにレトロなデザインの看板が見られるなど、昭和の時代へといざなわれます。

③広大な太平洋の海の生き物たちに出会える水族館「海遊館」

海遊館外観 海遊館外観

大阪港ベイエリアにある世界最大級の水族館8階建ての施設で、深さ9mにもなる巨大水槽はじめ、見どころが満載です。日本の森からはじまり自然界の水の流れとともに海のなかへ。広大な太平洋を中心に様々な表情を見せる環太平洋。その自然環境をめぐる、というコンセプトです。常設展示に加え、期間限定の特別展などがあり、環太平洋の各地域の様子を観賞することができます。

トンネル型の水槽 トンネル型の水槽

トンネル型水槽の「アクアゲート」から早くも海中の世界へ没入。8階の「日本の森」水槽からスロープを降りつつ鑑賞します。エトピリカのいる「アリューシャン列島」水槽、アシカが寝そべる「モンタレー湾」水槽、世界最大の淡水魚ピラルクやカピバラのいる「エクアドル熱帯雨林」水槽、熱帯魚が乱舞する「グレート・バリア・リーフ」水槽、深さ9m、最大長34m、水量5,400tの巨大水槽の「太平洋」水槽などなど見どころは尽きません。

06| 独自の支援制度:大阪市の制度と補完しあう独自の取り組み

大阪市では、こども医療助成制度や5つの基準をクリアしたマンションを認定する子育て安心マンション制度、学校以外の習い事の費用を助成する塾代助成事業、ひとり親家庭を対象とした日常生活支援事業などで子育て世代を支援。こられに加えて港区独自の取り組みとして以下のような支援を行っています。

・はっぴいポケットみ・な・と
大阪市が子ども・子育てプラザの事業の一環として支援する子育てサークルのひとつで、港区では尻無川自治会館1階を主な活動場所として展開。地域での子育てや保護者同士の交流を目的に、親子だけでなく、いろいろな人が好きな時に来て、自由にくつろいだり、イベントを楽しんだりすることで、つながりや笑顔が生まれる場所を目指しています。

・子ども家庭支援センター(みなとキッズサポートセンター)
「子ども・子育て支援サービスの提供」と「子どもと家庭の総合相談」の2つの機能があり、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施。さらに、ひとり親家庭の支援、配偶者等からの暴力(DV)や離婚等の家庭相談を実施し、子どもと家庭の状況に応じた総合的な支援を行います。

・大阪市港区子育て応援ねっと「しチャオdeねっと」
妊娠から出産、育児まで、港区内の情報に特化して掲載されているインターネットサイト。健康や子育て、教育などで困ったときの相談先、休日・深夜対応の病院紹介をはじめ、子育てに役立つ施設を気軽に調べることができます。

07| 大阪市港区に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

大阪市港区の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:65,000円
3DK:80,000円
1LDK:75,000円
2LDK:100,000円


新築・分譲一戸建ては

3,000万円台後半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:4,000万円台前半
それ以上の築年数:3,000万円台前半


となります。

08| 大阪市港区のことならおまかせ! おすすめの不動産会社

アントレース

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