イメージ一新！ 実はファミリー層向けの街・寝屋川市の治安＆住みやすさ

寝屋川市は、大阪府の東北部に位置する大阪の中核都市のひとつです。大阪市の中心から約15キロメートル、京都市の中心から約35キロメートルの距離にあり、京阪電車、JR学研都市線が通るアクセスのよさから、大阪・京都のベッドタウンとして発展してきました。

市の北西部には淀川が流れ、東部に生駒山系の山並みが続く、水と緑が共生した心地いい環境も寝屋川の魅力です。

アクセスや自然に恵まれた街でありながら、寝屋川市には、治安が悪い、地味な存在といったネガティブなイメージがつきまとっていました。そこで、寝屋川市はイメージを一新するために、防犯、育児、教育、駅前再開発など、さまざまな施策を実行。その結果、イメージも住みやすさもアップし、「LIFULL HOME'Sの住みたい街ランキング2023 近畿圏版　買って住みたい街」では、近畿の有名な街を抑えて5位にランクイン。とくにファミリー層から「実はよい街だった」「制度が整っていて嬉しい」と、支持されています。

京阪電車特急（右）は２階建て席もあり、その豪華さで人気

寝屋川市のメインアクセスは、市の中心部を走る京阪電鉄です。寝屋川市駅・香里園駅・萱島駅の3駅があり、寝屋川市駅、香里園駅には急行や快速電車が停車。各駅とも大阪のターミナル・京橋駅に8〜12分程度で行き来できます。京橋駅からはJR線と大阪メトロ鶴見緑地線、天満橋駅から大阪メトロ谷町線、北浜駅から大阪メトロ堺筋線、淀屋橋駅から大阪メトロ御堂筋線に乗り換えできるので便利。この京橋・天満橋・北浜・淀屋橋は大阪のビジネス街でもあるので通勤の利便性が高いこともポイントです。京阪電車は京都の中心地・祇園四条駅まで約35分と、京都方面にも乗り換えなしで行き来できます。

市の東部を走るJR片町線（学研都市線）の寝屋川公園駅は、朝夕のラッシュ時は乗り換えせずJR京橋駅、北新地駅に到着するので便利です。

また、寝屋川市内はバス路線も充実。運行本数が多いので駅や各施設、住宅街にもスムーズにアクセスできます。京阪国道をはじめ、大きな幹線道路、第二京阪道路のICがあり、車での移動も便利。

各施設やバスターミナルが揃うメイン駅・寝屋川市駅

寝屋川のメインステーションは、京阪電車の寝屋川市駅です。駅は寝屋川市が進める「市民サービスのターミナル化」によって、公共施設やサービスが集約されているので何かと便利。市民税の納付や住民票の取得など、市民がよく利用する公共サービスの窓口が揃うシティ・ステーション、子育てリフレッシュ館・RELATTO（リラット）やアルカスホール、中央図書館が駅に直結しています。さらに、「大阪電気通信大学駅前キャンパス」を駅前庁舎として活用することが決定し、準備が進んでいます。

さらに、寝屋川市駅前は「イズミヤ寝屋川店」をはじめ、大小スーパー、飲食店なども充実。買い物や外食にも便利です。

香里園駅は、駅前に関西医科大学病院が直結し、万一の時に安心。駅から徒歩圏内にある「平和堂アル・プラザ」は、スーパーだけでなく、各種専門店や飲食店がずらり。ホームセンター「島忠ホームズ」も隣接しています。
また、香里園は、同志社香里中学校・高等学校がある文教地区。新しいマンション、戸建ても多く、寝屋川屈指の住みたいエリアとして人気です。

JR片町線（学研都市線）の寝屋川公園駅は2019年の名称変更に伴い、リニューアル。駅前も整備されたので、新築マンション、病院、スーパー、学校などが並び、ファミリーが多く定住、移住しています。

寝屋川市が「まちづくり」と市民を守るために、注力しつづける項目が防犯です。例えば、日本で唯一の刑事政策に特化した私立大学附設の研究機関・龍谷大学犯罪学研究センターと連携し、学術的な根拠に基づく防犯施策を実行。マイナスイメージを取り払うことにも効果を上げています

市内各所には2,000台の防犯カメラを設置。大阪府の自治体の中でも屈指の多さを誇ります。

寝屋川独自の防犯対施策としては、市内の小学校に通う1・2年生に無料でGPS端末を貸し出し。保護者はスマホやパソコンで子どもがどこにいるか確認できるので安心です。
また、民間業者と連携し、登下校時のパトロールと、夏休みなどには夜間防犯パトロールを実施。不審情報などは「メールねやがわ」にて随時配信され、登録すれば誰でも受信可能です。

2014年まで寝屋川市の犯罪認知件数は3,000件を超えていたのですが、数々の防犯施策の結果、2022年は1,465件と半数以下にまで減少しました。これは府内33市の平均以下、特に大阪市と比べると約半数という犯罪の少なさ。寝屋川は「安心して暮らせる街」「防犯が行き届いた治安のよい街」へと変貌を遂げています。

水と緑に恵まれた寝屋川は、休日にリフレッシュしたり、子ども遊ばせたりするスポットも多数。マドリームが寝屋川ライフでのおすすめスポットをご紹介します。

写真提供：（公財）大阪観光局

京阪電車萱島駅のホーム下から駅舎の屋根を突き破る大木が！ そのめずらしさから全国的にも知られる「萱島の大クスノキ」です。樹齢は700年以上。高さ約20m、太さ約7mと立派で、街と市民を守る御神木として崇敬されています。1972年、京阪電車の高架工事と新駅設置に伴い伐採される予定でしたが、保存してほしいという市民の要望から、屋根を突き破ってクスノキを残すという大胆なカタチで、現在の萱島駅が完成しました。

写真提供：（公財）大阪観光局

クスノキの根元となるホーム下には萱島神社の社殿があり、クスノキにあやかって繁栄と家内安全を祈願した「繁栄の砂」を授かることができます。住まいの周りに蒔くと御利益があるそうなので、寝屋川移住の際にはぜひ。

じっくり本と向き合える空間「NEYA」
写真提供：寝屋川市立中央図書館

2021年8月、駅に直結するアドバンスねやがわ1号館にオープン。「自分の時間・居場所・思い出を作ることができる、自宅でも職場でもない居心地のよい“サードプレイス”」をコンセプトに、書架に埋め込まれた席や棚と棚の間にある席、テーブル席、カウンター席など本の閲覧空間「NEYA」を各所に設置。街を流れる寝屋川をイメージした「KAWA」が各エリアをつなぐ移動空間となっています。

歩くだけでも楽しい移動空間「KAWA」
写真提供：寝屋川市立中央図書館

館内はまるでミュージアムのような雰囲気で、木洩れ日がふり注ぐ明るい昼のシーンとスポットライトが灯る夜のシーンをイメージした照明演出も素敵です。

淀川水系の寝屋川と打上川の流量を調整する施設として整備された打上川治水緑地。普段は公園として利用されています。広大な敷地には、水辺広場、芝生広場、スポーツ広場と、バーベキューエリア、ドッグランなどもあります。メタセコイヤの並木道はとても美しく、日々の散策にもってこい。春は桜の花が満開でライトアップも行われます。

この打上川治水緑地以外にも緑豊かで施設も充実した「寝屋川公園」、高台から大阪市内まで一望できる「みはらし公園」など、寝屋川は公園が充実していることも大きな魅力です。

車を乗車したままで御祈祷が受けられるのも特徴
写真提供：（公財）大阪観光局

日本初の交通安全祈祷社殿を建立。年間20万台の御祈祷を行う不動尊です。車だけでなく、「本堂」や不動明王、大日如来といった生まれ年の十二支にあたる仏様が安置されている「奥の院」をお参りする市民が多数。「節分祭」も有名で、毎年多くの市民で賑わいます。

快適な生活環境と住環境、安心の防犯施策に加えて、寝屋川の大きな魅力が行き届いた育児、教育制度です。市が大阪屈指と自負する充実度で、移住・定住の決め手になっています。一部ですが、制度をご紹介しましょう。

●妊婦、出産費用の助成
寝屋川市の住民であり、妊娠届出や出生届出を提出した人は、「出産応援給付金（妊婦１人当たり５万円）」及び「子育て応援給付金（児童１人当たり５万円）」の助成を受けることが可能。妊婦健康診査費用の一部助成については、2022年まで14回だったところ17回（多胎児妊婦は22回）と、拡充されています。

●産後ケア事業
寝屋川市に居住する生後4か月未満の赤ちゃんと保護者は、産科医療機関や助産所で宿泊、デイサービスでのサポートを受けられます。生後1歳未満の赤ちゃんと保護者は居宅訪問（アウトリーチ）型のサービスも実施。

●キッズ・スマイル・パーク使用料減免
寝屋川市駅にある子育て総合支援拠点RELATTO（リラット）は、雨の日でも暑い日でも親子で遊べる「キッズ・スマイル・パーク」を完備。第2子以降の就学前の子どもは使用料が無料です。

●子どもの一時預かり
保護者がリフレッシュしたい時、急用ができた時などに、就学前の子どもの一時預かりが可能。子育て総合支援拠点RELATTO（リラット）での一時預かりや保育所での一時保育があります。さらに、「ファミリー・サポート・センター」に“子育てを支援してほしい側”として会員登録すれば、“子育てを支援する側”として会員登録しているファミリーサポーターが一時預かり、保育施設などへの送迎を手伝ってくれます。

●留守家庭児童会
保護者が仕事で昼間家庭にいない小学生は、留守家庭児童会による放課後の預かりを実施。保護者のニーズから土曜日も実施しています。

●子ども医療費助成
寝屋川市に住民登録があり、健康保険に加入している0歳から18歳までは所得制限なく、1 医療機関あたり 1日500円以内で月2回（最高1,000円）までの自己負担ですみます。

●「寝屋川教育」
移住・定住先の決め手にもなる教育について、寝屋川市は「考える力を育む教育」「寝屋川方式の学習方法」「学力・体力の向上」という3層から構成される、独自の「寝屋川教育」を実践しています。

①ディベート教育
小学4年生から中学3年生で、週1回のディベート教育を実施。ディベート（議論）を通して、論理的に考えることや相手の意見を尊重することなどを学び、「考える力」を育成します。

②就学前からの英語教育
文部科学大臣指定「英語教育特別推進地域」（旧内閣府認定「英語教育特区」）により、5歳児から小学生、中学生まで一貫して外国人講師による英語教育を実施。小・中学生は、夏休みにタブレットを自宅に持ち帰り、オンラインで英語を学ぶことも可能です。

③寝屋川スマイル塾
小学5・6年生と全中学生を対象に民間事業者が指導するスマイル塾を開講。「無料」で受講できることが魅力で、学習の習慣づけと学力向上に効果を発揮しています。

⑤寝屋川市第四中学校区小中一貫校建設
寝屋川市立第四中学校と校区の小学校が小中一貫校・寝屋川市立望が丘(のぞみがおか)小学校・中学校となることが決定。世界的建築家・隈 研吾氏が校舎の設計デザインを担当しています。

寝屋川の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの家賃相場

ワンルーム：3.98万円
1K：4.41万円
1DK：5.92万円
1LDK：7.42万円
2K：5.63
2DK ：6.32万円
2LDK：7.85万円
3DK：7.24万円
3LDK：7.42万円

新築・分譲戸建て：2,620〜4,780万円

新築仲介：3,407万円

中古戸建て：1～3年以内：3,280万円、5～10年以内：3,226万円、15～20年以内：2,015万円、20年以上：1,412万円

中古マンション：10～15年：以内2,519万円、15～20年以内：3,433万円、20年以上：1,614万円

寝屋川は大阪市内と比べると家賃相場が約３万円安いというデータがあります。物件は、戸建て、マンションなど種類豊富。駅前再開発により、新築も増えています。