市内中央に清流・長良川が流れ、歴史的名所・金華山がそびえる。名古屋へのアクセスも良好な岐阜市の住みやすさ＆治安

長良川

日本のほぼ中央にある岐阜県の南部中央に位置する岐阜市。県庁所在地であり、県内最多の約四十万人が住み、これは県内人口の約20％にあたります。

岐阜市は県内随一の都会でありながら、中心部に自然林の豊かな緑に覆われた金華山がそびえ、その麓を日本三大清流の一つとされる長良川が流れる自然豊かな街。また、濃尾平野一帯が見渡せる金華山は鎌倉時代から山城が置かれるなど歴史的に重要な場所で、武将・織田信長ゆかりの岐阜城もここに。さらに1300年にわたって続く長良川の鵜飼いも全国的に知られるなど、奥深い歴史に彩られた街でもあります。

中部地方の中心都市である愛知県名古屋市へのアクセスのよさも岐阜市の大きな特徴。アクセスの中心は、JR岐阜駅と名鉄名古屋駅の二駅が担っています。JRなら名古屋駅まで約20分、名鉄なら名鉄名古屋駅まで約30分となっています。JR名古屋駅に出れば、東海道新幹線に乗り換えて、関東・関西いずれのエリアにもアクセス便利。また、中部国際空港へは、名鉄岐阜駅から直通の特急が発着しており約1時間でアクセスできます。

二つの駅を核とする岐阜市中心街は、かつて歌にもなるほど隆盛を誇りました。今も多くの商店や飲食店が軒を連ねる柳ヶ瀬商店街をはじめ、いくつかの商店街があるほか、駅直結の商業施設なども。また、近年は駅北側を中心にいくつかの市街地再開発事業が進展。多くのマンションも建設されています。

県庁所在地として都市機能が充実し、名古屋市への通勤・通学の足に事欠かず、さらに自然と歴史ロマンに溢れるスポットが身近に点在する岐阜市。仕事と余暇のバランスがとれた生活を送ることができるでしょう。

JR岐阜駅

アクセスの中心となるのはJR岐阜駅と名鉄岐阜駅となります。両駅の間は300mほどで、徒歩での行き来が可能です。JR岐阜駅に乗り入れているのは東海道本線と高山本線。東海道本線でアクセスする主要駅への所要時間は以下のようになっています。なお、高山本線の特急を利用すれば、岐阜県北部を代表する観光地・飛騨高山までは約2時間です。

JR東海道本線
名古屋駅約20分、大垣駅約12分、米原駅約40分、大府駅約40分、岡崎駅約55分

一方、岐阜県内から愛知県内全域をカバーする名古屋鉄道、通称・名鉄も使い勝手のよい路線です。乗り入れているのは名古屋本線と各務原線となります。名古屋本線でアクセスする主要駅への所要時間は以下のようになっています。

名古屋鉄道
名鉄一宮駅約13分、名鉄名古屋駅約20分、中部国際空港駅約1時間、名鉄豊橋駅約1時間30分

柳ヶ瀬商店街

約300mの距離で隣り合うJR岐阜駅と名鉄岐阜駅。その周辺と両駅の北側に位置する伝統ある「柳ヶ瀬商店街」までの一帯がショッピングの中心エリア。近年は駅北側の再開発事業で、次々と高層ビルが完成しました。

JR岐阜駅に直結の商業施設が「アクティブG」。スーパーストア、飲食店、ファッション・雑貨のショップなどがあります。また、岐阜市の生涯学習拠点である「ハートフルスクエアーG」も隣接。図書館、クライミングウォールが設置されている体育ルーム、生涯学習センターで構成されます。さらに北口には、岐阜駅周辺のランドマークでもある「岐阜シティ・タワー43」も。マンション・商業施設の複合ビルで、1～4階には飲食店や医療施設があり、43階には無料展望台も完備。金華山、長良川はもちろん、名古屋の街並みも一望できます。

名鉄名古屋の周辺は、中央商店街、住ノ江町商店街など古くから商店が軒を連ねる市内でも特に人通りの多いエリアで、ホテルなども点在します。そして、その北側に隣接するのが「柳ヶ瀬商店街」。かつては全国有数の繁華街として知られ、今も往時の面影を残します。食堂や和菓子店など岐阜市民に古くから愛されてきた老舗がある一方で、近年はおしゃれなカフェや飲食店、雑貨店、古着屋などがオープン。ライフスタイルマーケットなども定期的に開催され、休日は多くの人を集めています。

岐阜市の刑法犯認知件数は、2021年が2,535件で、2022年が2,423件となっており、約4％減となっています。犯罪率（人口千人あたりの犯罪件数）は6.0となっており、岐阜県下全体の犯罪率4.8に比べると若干高くなっています。これは、岐阜県の交通アクセスの中心であり、県下最大の繁華街があることの影響だと思われます。近隣の大都市である名古屋市の犯罪率が七人台となっているので、治安はそれほど悪くないようです。

市内中心部を清流・長良川が流れているなど、自然に溢れる岐阜市。また、街中に自然を蘇らせるプロジェクトも進行中。さらに文化的な市民の交流の場作りにも積極的です。そんな岐阜市のおすすめスポットを三か所ご紹介します。

標高329mの金華山

岐阜市の中心部に位置し、標高は329m。市内各所から見ることができ、岐阜市のランドマークとなっている山です。頂上からは眼下に流れる長良川や市街を見渡すことができます。その地形的な特徴から鎌倉時代に山城が置かれ、斎藤道三、織田信長をはじめとした戦国武将ゆかりの場所です。

山全体の9割以上が自然林に覆われ、野生動物や野鳥が多く生息しています。麓の岐阜公園から山頂までを「ぎふ金華山ロープウェー」が結んでおり、約4分で頂上に降り立つことができます。また、数多くの登山道も整備されており、30分から1時間程度の手軽な登山を楽しむこともできます。

山頂付近には岐阜城

山頂付近には、1956（昭和31）年に復興された岐阜市のシンボル・岐阜城、ぎふ金華山リス村、展望レストラン・カフェテリアなどがあります。各所の展望スペースからは名古屋あたりまでが見渡せ、5月上旬にはツブラジイの花が咲き、金華山全体が黄金色に輝きます。

清水緑地 ホタル池

岐阜駅南口からすぐのところにある清水川沿いの公園。都心の中の自然「ホタルの森」を目指し、近隣に位置した二つの公園を一体化して整備されました。

清水緑地の桜

園内は四つのエリアで構成。岐阜駅から中山道沿いの史跡のある加納地区へのプロムナードとなっている歴史散歩道、水遊びが楽しめる親水広場、桜並木があり通年でさまざまなイベントが行われるサクラ広場、そしてホタルやカワニナが生息するホタルの杜があります。

都心の真ん中でありながらビオトープ空間が創り出されており、駅利用者をはじめとした市民のオアシスとなっています。

「みんなの森 ぎふメディアコスモス」

「知の拠点」となる市立中央図書館、「絆の拠点」となる市民活動交流センターと多文化交流プラザ、そして「文化の拠点」となる展示ギャラリーからなる複合文化施設。設計は世界的に知られる建築家・伊東豊雄氏が手掛けており、ユニークな建物を見るだけでも楽しめます。

岐阜市立中央図書館　館内写真

岐阜市立中央図書館は「滞在型図書館」を目指しており、館内には人工藤などが置かれ、金華山が眺められるテラス席や、さまざまなテーマで本の紹介と展示を行う「展示グローブ」も設置。靴を脱いで寝転びながら絵本が楽しめる親子のグローブも人気です。

そのほかにも、誰でも気軽に利用できる交流・談話スペース、音楽・演劇が楽しめるホール、美術展などに利用されるギャラリーを完備し、いつ出掛けてもさまざまな楽しみに出会うことができます。

産前・産後から成人するまで、長期的なスパンで子育て支援を展開している岐阜市。さまざまな独自の制度を用意しています。

岐阜市子ども・若者総合支援センター“エールぎふ”
保護者、子ども、20歳前後までの若者まで、あらゆる悩みや相談に対応。ワンストップで総合的に相談・支援し、発達段階に応じて継続的にサポートしてくれます。

子どもホッとダイヤル・子どもホッとメール
子ども専用で、24時間対応している窓口。専用の電話番号とメールアドレスが用意されています。

病児・病後児保育のタクシーによる送迎サービス
保育所・保育園、認定こども園などで、子どもが体調不良になり、保護者が仕事などの都合で迎えに行くことができない場合に、病児・病後児保育施設の看護師が保護者の代わりに迎えにいき、施設で一時的に預かってくれます。

ぎふし共育都市プロジェクト
男性の育児参画を推進するために、父親の意識改革や実践的なスキルの取得をサポートするプロジェクト。育児のスキルや楽しみ方を学べる『パパ大学』など4つの施策を実施。

短期入所生活援助（ショートステイ）事業
保護者が病気や出産、冠婚葬祭、育児疲れなどにより子どもの養育が困難になる場合に、子どもを児童養護施設・乳児院・母子生活支援施設で一時的に預かってくれます。

岐阜市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK：50,000円
3DK：55,000円
1LDK：60,000円
2LDK：70,000円

新築・分譲一戸建ては

3,000万円台前半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年～15年以内：3,000万円台前半
それ以上の築年数：2,000万円台後半

となります。