歴史的な建造物が多く残り、休日の散策が楽しい街・大阪府茨木市の住みやすさ＆治安

史跡郡山宿本陣（椿の本陣）
©(公財)大阪観光局

大阪市と京都市の間にあり、施行時特例市、中枢中核都市に指定されている茨木市。人口は約28万5,600人（2023年9月30日現在）、大阪の中心部にアクセスしやすいベッドタウンとして人気です。

茨木市立キリシタン遺物史料館
©(公財)大阪観光局

日本有数の古墳が密集している地域で、古墳時代の初期から末期までの古墳が現存しています。平安時代には、市の中央部の西国街道の往来が盛んとなり、室町時代には茨木城が築かれました。また、キリシタン大名の高山右近の領地だった影響で、多くのキリシタン遺物が発見されるなど、市内には歴史的な建造物や資料が数多く残ります。

若園公園
写真提供：茨木市

自然豊かな街でもあり、樹木被覆地（樹林地）とその他緑被地（農地、果樹園等）の合計は、市全体の面積の60.4%にものぼります。「元茨木川緑地」や「若園公園」といったスポットは、市民の憩いの場となっています。

彩都地域(箕面市東部と茨木市にまたがるニュータウンのこと)を中心に各地に大学や研究機関などと連携し、バイオや医薬等をはじめとするライフサイエンス系施設が立地しているのも特徴的です。

JR茨木駅　
写真提供：茨木市

大阪と京都の中間あたりに位置する茨木市は、大阪・京都どちらへのアクセスも非常に便利です。

阪急茨木市駅　
写真提供：茨木市

JR東海道本線の駅である茨木駅から東大阪駅まで約9分、大阪駅まで約14分、京都駅までは約22分。阪急茨木市駅からは梅田駅まで約17分、河原町駅までは約26分と、大阪・京都へ簡単に行き来できます。

JR総持寺駅　
写真提供：茨木市

JR総持寺駅や阪急総持寺駅もまた、京都と大阪の間を簡単に移動できる駅です。
また、大阪モノレールを利用すれば、大阪国際空港へ約23分で行けます。

阪急総持寺駅　
写真提供：茨木市

市内には名神高速道路の茨木ICがあり、京都・西宮へは約18分でアクセスできます。市北部には神戸へつながる新名神高速道路も通っており、鉄道だけでなく車での移動も便利な立地です。

JR茨木駅西口

JR茨木駅西口から歩道橋でアクセスできる「茨木ショップタウン」は、地元野菜などを販売する八百屋・農産物直売所、贈答用フルーツショップ、靴店など、1970年の開業当初から50年以上にわたって営業している個性豊かな専門店のほか、ファッション、薬局、100円ショップなどがテナントとして入る、充実したショッピング施設です。

阪急茨木市駅西口ロータリー
写真提供：茨木市

駅から南にある「イオンモール茨木」は4階に別館もある大型複合商業施設。書店、ファッション、フードコート、家電量販店、シネマコンプレックス、塾といった幅広いジャンルの施設が入り、日々の生活の買い物をここだけで済ませられます。

追手門学院大学茨木総持寺キャンパス
写真提供：茨木市

JR茨木駅と阪急茨木市駅の間には茨木市役所があり、近くにはレトロな「茨木阪急本通商店街」がにぎわいを見せています。

西河原公園
写真提供：茨木市

JR総持寺駅は、2018年に開業した比較的新しい駅です。周辺は近年開発が進んでいて、追手門学院大学茨木総持寺キャンパス内には茨木市観光協会があります。

サン・チャイルド像
©(公財)大阪観光局

また、阪急南茨木駅前ロータリーには、現代美術家ヤノベケンジ氏作の「サン・チャイルド像」が立っています。

大阪府警察が発表している「刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数」によると、2023年9月暫定値の茨木市の犯罪認知件数は1,330件。大阪府内の市区町村としては、72市区町村中8番目の多さとなっています。内訳としては、窃盗犯が最も多く、918件と全体の69％。強盗等の凶悪犯は4件のみで全体の0.3%、暴行や傷害といった粗暴犯は46件で全体の約3.5％、知能犯は118件で全体の約8.9％を占めています。大阪府全体では、凶悪犯は全体の約0.9%、粗暴犯は約6.2%ほどなので、凶悪犯や粗暴犯はかなり少なめといえるでしょう。

茨木市の平成25年～令和4年までの過去10年間の犯罪認知件数は、右肩下がりで減ってきており、令和4年の犯罪認知件数は、平成25年から比べると約42％まで減っているので、かなり治安はよくなっているといえそうです。

歴史と自然に恵まれた茨木市ならではの、休日の散策におすすめのお出かけスポットをご紹介します。

川端康成文学館
©(公財)大阪観光局

1968年、日本で初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成は、幼少期から旧制茨木中学を卒業するまでを茨木市で過ごしました。茨木市は氏の業績を讃え、「茨木市名誉市民」の称号を贈るとともに、市民に川端文学に親しんでもらう拠点として、1985年にこの施設を開館しました。館内には、著書、遺品、書簡、原稿や墨書のほか、模型・写真・初版本・ビデオなどゆかりの品約400点が展示されており、「作家の書斎」コーナーには、鎌倉の川端康成の書斎がレプリカ等で再現されています。また、併設のギャラリーでは、川端康成の生誕月の6月に開催する「生誕月記念企画展」や、茨木市内外の芸術家たちによる展覧会などを開催しています。

総持寺
写真提供：茨木市

西国三十三所第二十二番礼所の有名なお寺として知られる高野山真言宗の寺院。平安時代の貴族で「庖丁道の祖」「料理の神」として知られる中納言藤原山蔭によって開山されました。本尊は「亀の背に立つ」千手観音。毎年4月18日に行われる「山蔭流庖丁式」は、庖丁士が手で魚に触れることなく、庖丁と真名箸で調理するという、華麗な庖丁さばきが見どころです。この行事は古来宴席において、当主が来賓を前にして座敷にまな板を設え、料理して見せたことに由来しています。境内には、使わなくなった庖丁を奉納料理上達を願う「庖丁塚」があります。

元茨木川緑地
写真提供：茨木市

1949年に廃川となった元茨木川をグリーンベルトとして整備した緑地です。市街地でありながら緑に囲まれた気持ちのいい緑道には、桜並木を中心に、クスノキ、カシ、ハナミズキ、レンギョウなど約40種の木々や花のほか、松を配した白砂青松コーナー、梅園、花壇、オリーブの森など、四季折々に楽しめる景観がいっぱいです。「大阪みどりの百選」にも選ばれています。

春には1,500本以上の桜が咲き、「茨木市民さくらまつり」は大勢の花見客でにぎわいます。ジョギングを楽しむ人も多く、遊具も設置されているので、幅広く市民の憩いと安らぎの場となっています。

教育・子育て支援が充実したまちを謳う茨木市。「地域子育て支援センター」や「つどいの広場」といった地域子育て支援拠点を22か所設置しています。また、一部の地域子育て支援拠点や私立保育園等で一時保育も実施。小さな子どものいる家庭がサポートを得ながら安心して暮らすことができます。

また、市では、教育委員会と学校が一丸となり、子どもの学力を支える取り組みを進めています。学力高位層を増やし、学力低位層を減らすことに注力しているほか、 スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置するなど、一人ひとりの子どもときめ細やかに向き合っています。

そして茨木市は、大学や高校が多数立地する文教都市でもあります。立命館大学大阪いばらきキャンパス、追手門学院大学、藍野大学、藍野大学短期大学部、梅花女子大学、大阪行岡医療大学計6大学のキャンパスが立地。高校も府立・私立あわせて11校あり、義務教育の終了後も安心して地域で子どもの能力をのばすことができます。

茨木市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

ワンルーム：59,500円
1K：56,600円
1LDK：88,800円
3DK：111,800円

茨木市の新築・分譲一戸建ての価格相場は、3,780万～7,280万円台です。

中古マンションの価格相場は、以下のようになっています。
3~5年以内：3,867万円台
10～15年以内：2,690万円台
20年以上：1.946万円台

茨木市と周辺地域のワンルーム・1K・1DK家賃相場を比較すると、守口市：52,000円、枚方市：53,600円、八尾市：51,400円、泉佐野市：46,900円、となっており、茨木市の家賃相場は、周辺地域では高い方にあたります。