公開日: 2024.04.26 最終更新日: 2024.04.26

【私の移住ストーリー】広島移住で気づいた、人からもらうエネルギーの強さと、故郷の面白さ~わっちゃんさんのケース~

【私の移住ストーリー】広島移住で気づいた、人からもらうエネルギーの強さと、故郷の面白さ~わっちゃんさんのケース~

広島市は都市でありながら、山や海も近いのが特徴

移住の魅力をお伝えする「私の移住ストーリー」。今回は、転職を機に広島県広島市に移住したわっちゃんさんです。移住後はコミュニティ運営を手掛け、「広島が好きで、自ら何かしたい!」と考える熱い志の人たちとたくさん関わり、パワーをもらう毎日だそう。そんなわっちゃんさんに広島市の魅力を語ってもらいました。

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01| 夢のために移住を決意!

広島でうまれたはっさく大福がお気に入り 広島でうまれたはっさく大福がお気に入り

広島県西部に位置し、広島湾に面している広島市。人口は120万人近くと中国地方最大の都市で、市内に6本の川が流れることから“水の都”とも呼ばれます。いわゆる「瀬戸内気候区」に属していて、温暖で降水量が1年を通して少ない温暖少雨の気候。その恵まれた自然を活かして「ひろしまそだち」のブランド名をつけた農林水産物の生産に力を入れています。平和都市としても世界的知名度があり、市の中心部に位置する「平和記念公園」には数多くの人が足を運んでいます。そんな広島市へわっちゃんさんが移住したのは、2022年7月のこと。

広島市は、安土桃山時代より、毛利、福島、浅野氏の城下町として発展。西国一の賑わいを見せた 広島市は、安土桃山時代より、毛利、福島、浅野氏の城下町として発展。西国一の賑わいを見せた

山形県に実家があり、お隣の宮城県には約20年住んでいたというわっちゃんさん。そんな東北育ちのわっちゃんさんが広島県へ移住したのは、広島在住の知り合いから「県内の仕事に挑戦してみないか」と誘われたからだそう。

「宮城県では地域おこし協力隊をしていて、任期途中だったのでとても迷いました。だけど、全国の地域を繋げる仕事に就くことを将来的に考えていたので、移住を決意しました。ずっと東日本にいて、西日本に腰をすえたことがなかったので、ゆくゆくは自身のキャリアプランのいい経験になると思ったんです。祖父母が広島県呉市に住んでいたことにも縁を感じましたね」。

移住前はちょっとした不安も

住み慣れた東北を離れることには不安もあったよう。

「広島市には、相談したり、気軽に遊べたりする家族・友人がいなかったので心配でした。土地感がないので家探しも大変で。検討している物件から職場までどのくらいの距離があるのか、治安のよさや自然災害のリスクなど、確認したいことがたくさんあったので、何軒かの不動産屋に問い合わせました。7月は引っ越しの繁忙期シーズンのようで、よいと思っていた物件がすぐ埋まっていたり、長期間仮押さえをすることもできなかったり、なかなか難航しました」。

02| 移住後の暮らし

理想の新居はオンライン内見で

約30平米の1LDK。プロジェクターで動画を見るのが日課 約30平米の1LDK。プロジェクターで動画を見るのが日課

たくさん物件を見ていくうち「ここだ!」と思う物件がついに見つかります。

「新築であること、通勤しやすいこと、この2点以外に、私が考えていた譲れない条件を満たしている物件を見つけたんです。内見は、まだ仕事をしていたのでオンラインのみ。事前に写真や動画をたくさん見て、妄想しました(笑)」。

住んでいる近くの河川敷。春には桜並木も 住んでいる近くの河川敷。春には桜並木も

家の近くにある河川敷もお気に入りの場所だとか。「川沿いを進んで職場まで行くんですけど、天気がよい日や暖かい日に自転車に乗ると本当に気持ちよくて。イベントやキャンプ、焚火をしている人がいたり、ただボーっと過ごしている人もいたり、自由に過ごせるんです」。

03| 広島の人たちからパワーをもらう日々

移住後の仕事では多くの人との出会いが

ワークショップ、マルシェ、コミュニティエリアを設けるイノベーション・ハブ・ひろしまCamps ワークショップ、マルシェ、コミュニティエリアを設けるイノベーション・ハブ・ひろしまCamps

移住後に働き始めたのは、県が運営する「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」(以下、Camps)。広島で新しくビジネスを始めたい人や、地域づくりをしたい人などがあつまるコミュニティの活動拠点施設。わっちゃんさんは利用者への案内や、イベント運営、専門機関へのマッチングなどに携わってきました。

「この場所には、多種多様な方が入れ替わり立ち替わりやってきます。広島市民の方はもちろん、行政の方が視察に来られたり、出張で広島県に来た方がいらしたり。私自身もここでは移住してきたことを公表しているので、多くの方が話しかけてくださいます。ここにいれば自分が知らなかった情報や人たちと繋がれるので、刺激を受ける毎日です」。

Camps内では運営メンバーだけでなく、利用者たちによるイベントも多数行われている Camps内では運営メンバーだけでなく、利用者たちによるイベントも多数行われている

広島に暮らす人々に共通する思い

多くの人たちと関わる中で、広島市の人たちに共通する、ある思いに気づいたそう。

「まず、『平和』に対する思いが強いです。8月6日は気持ちが波立つ方が多いようで、街全体からその雰囲気を感じます。Campsにも『平和活動がしたい』『平和のために何かアクションを起こしたい』という方が多いのが広島ならではだと思います。また、私と同じように移住してきて『広島が好きになったから、地域貢献がしたい』と考える人がいて、いろんな人たちからパワーを貰っています。広島県内の里山地域といわれる場所でも、広島が好きで想いをもって面白い活動をされている方がたくさんいらっしゃいます。そんな方々に会うためにも今後は中国・四国地方へも活動地域を広げていきたいです」。

04| 移住したからこそ気づいた、広島と東北のよさ

広島ならではの景色を楽しむ日々

広島のソウルフード・お好み焼きは麺入りが特徴。そばとうどんがあるがわっちゃんさんは「うどん派」だそう 広島のソウルフード・お好み焼きは麺入りが特徴。そばとうどんがあるがわっちゃんさんは「うどん派」だそう

移住先に広島市を選ぶ人も多く、いまでは休みの日も友人とアクティブに過ごされているそう。

「市内では仕事の合間にお好み焼きを食べたり、一人でカフェに行ったりします。お休みの日には“ウサギの島”で知られる大久野島や歴史情緒あふれる坂の町・尾道、厳島神社で有名な宮島……。最近は2023年8月に開業し話題となった下瀬美術館などに行きました。足を延ばして瀬戸内海でSUP体験や、鳥取県の名峰・大山(だいせん)、“日本一危険な国宝”と注目される三徳山三佛寺投入堂 (みとくさんさんぶつじなげいれどう)にも! 」

「広島市は中国四国地方・九州や関東にも出やすいので、東北では見られない景色や文化をこれからもたくさん見たいです。いまは山口県の120を超える鳥居が連なる様が圧巻な元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)が気になっています。また、行政も移住者に協力的なので暮らしやすいですよ」。

念願の投入堂にて。なんと、前日に大山登山をしており、激しい筋肉痛もあったそう 念願の投入堂にて。なんと、前日に大山登山をしており、激しい筋肉痛もあったそう

離れたからこそわかる、東北の魅力

年末年始に、実家の東北に戻った際には、あることに気づきます。

「移住前、長い間住んでいた宮城では、発見が減っている日々を過ごしていました。けれど、久しぶりに実家に帰ると街の変化やいままで気づけなかった独自の文化の面白さを知り『東北は東北で面白いかも』と感じたんです。例えば年末年始に欠かせないしめ縄が、東北で見慣れていたものと広島市では形が違ったり、スーパーの品揃えが異なったり。離れたからこそ、東北がよりよく見えるようになりました」。

05| わっちゃんさんが語る、移住生活のよい影響

2017年より開業したCamps。現在会員数は3,000人以上 2017年より開業したCamps。現在会員数は3,000人以上

「生活環境を変えるって、覚悟がいるし、不安や迷いがたくさんありますよね。でも、私がそうだったように、自分の世界が広がり、物事の見方が多角的になるので、自分の深みが増すんじゃないかな。自分自身だけじゃなく、移住先や故郷のよさや個性に気づくきっかけにもなりますよ」。


※わっちゃんさんも参加している、旅コミュニティ「旅色LIKES」はこちら。
https://tabiiro.jp/likes/

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